【「マラソンを科学する」検証結果】国内大会初(※1)のウェーブスタート導入により混雑緩和に成功! 92.1%のランナーが「ウェーブスタートに満足」と回答
グロスタイム(※2)とネットタイム(※3)の差は前回大会比3分以上の縮小
(※1) 参加者1万人以上、陸連公認コースでの大会において(つくばマラソン事務局調べ)
(※2) スタートの号砲が鳴ってからフィニッシュするまでのタイム
(※3) スタートラインに到達したときからフィニッシュするまでのタイム
<検証結果概要>
◆「スタートを科学する」 「ウェーブスタート」の実施により、コース上の混雑が緩和され、グロスタイムとネットタイムの差が縮小し、満足したランナーが9割以上に ◆「景観を科学する」 識別性を高めるため、配布物を連想させる配色にした給水所の表示物について、その効果を実感したランナーが5割以上に ※検証結果をご紹介いただける場合は必ず「つくばマラソン事務局調べ」とご記載ください。 |
◆「ウェーブスタート」の実施により、コース上の混雑が緩和され、グロスタイムとネットタイムの差が縮小し、満足したランナーが9割以上に
コース上の混雑の緩和
特に混雑する5km地点における5分ごとの通過人数を、一斉スタートだった第34回大会の数値と比較した結果、最多通過人数が、第34回大会では2,738名、第35回大会では2,469名と、約270名減りました。今大会では、フルマラソンのランナー数が約2,500名拡大している中での人数減少は、ウェーブスタートの効果が大きいと考えられます。
※縦軸:通過人数(人)/横軸:スタート(第35回大会は第1ウェーブのスタート)からの経過時間(h:mm:ss)
グロスタイムとネットタイムの差が縮小
タイム別に、グロスタイムとネットタイムの平均の差を第34回大会と比較した結果、最も差が大きくなる5時間以降において、第34回大会では7分5秒、第35回大会では3分36秒と、3分以上も縮小されました。グロスタイムとネットタイムの縮小は、ウェーブスタートを導入することで、スタートの号砲が鳴ってからスタートラインに到達する時間が縮小されたことを意味します。これも、人数拡大した中での結果として、大きな効果だったと言えます。
満足したランナーが9割以上
ウェーブスタートを導入したことにより、「とても満足している」と回答した方が58.8%、「満足している」と回答した方が33.3%、合計すると92.1%の方がウェーブスタートに満足しているという結果になりました。また、アンケートでは「ウェーブスタート導入により、タイムが遅いのに前からスタートしようとする割り込みを減らすことができた」、「スタート地点は道幅が狭いため混雑緩和や転倒などの事故防止につながった」、「これまでは10km過ぎまで走路の混雑が続いていたが、今回は5km地点で混雑を感じなくなった」などのコメントもありました。
筑波大学体育系教授であり本大会の実行委員、かつ自身も当日はランナーとして参加した鍋倉賢治氏によると、「トイレ渋滞の緩和、スタートロスタイムの短縮、コース幅に対する走行するランナーの量など、全てにおいて今までと比べ遥かに改善されたと思います。(中略) 一度に大量のランナーが通過するため給水補充が間に合わない、といった課題もありましたが、今回、そのような状況は少なかったようです。」と解説されています。
Q1 ウェーブスタートに満足でしたか。(n=1013)
◆識別性を高めるため、配布物を連想させる配色にした給水所の表示物について、その効果を実感したランナーが5割以上に
給水所の表示物を、視認性・識別性を高めるため、配布物(水、バナナなど)を連想させる色を採用し、わかりやすかったかどうか聞いたところ、「とてもそう思った」と回答した方が14.1%、「そう思った」と回答した方が37.2%、合計で51.3%の方が「わかりやすかった」と感じている結果となりました。アンケートでは「給水所でのみかんやきゅうりの色分けが見やすくて良かった」などのコメントをいただいています。
Q2 給水所の表示は、視認性・識別性を高めるため、配布物(水、バナナなど)を連想させる色を採用しました。わかりやすかったと思いますか。(n=1013)
※アンケート調査の実施概要
■調査対象 : 第35回つくばマラソン参加ランナー
■実施期間 : 2015年11月24日(火)~12月13日(日)
■調査方法 : インターネット調査
■有効回答数 : 1,013件
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