好奇心いっぱいオンライン土木博物館「ドボ博」。OP展「東京インフラ解剖」が8月16日に新装オープン
公益社団法人土木学会(東京都新宿区)は、2016 年 8月16日(火)に土木の全領域をカバーする、日本初のオンライン博物館「ドボ博」を新装オープンしました。2月に公開したティザーサイトが公開1週間で1000件以上シェアをされるなど、オープン前から注目を集めていましたが、今回のオープンでは、「いつものまちが博物館になる」をキャッチフレーズに、地球全体を”ドボクの博物館”に見立て、独自の映像作品と土木学会が所蔵するデジタルアーカイブを使うことで、知られざるドボクの世界の魅力に迫ります。
■ ドボ博・オープニング企画展「東京インフラ解剖」について
都市機能を支えるインフラには、生命を維持する人体組織との類似点が数多く見出されます。本展では、東京のインフラストラクチャー88 件を選び出し、それらを人体と関連付けながら、東京という巨大で複雑な有機体を<解剖>していきます。
東京という都市がもつ”大きな可能性”を見つける旅に見る人を誘います。
■ 展覧会の特徴
見どころ1「複雑に発展した東京のインフラを人体器官にたとえて解説」
目の前の橋が「血管」に、下水処理場が「腎臓」に見えてくる。
見どころ2「首都高、国土交通省、東京メトロが協力 初公開の貴重な図版資料が盛りだくさん」
首都高、国土交通省、東京メトロなどの協力により貴重な図版資料を一般公開。
その他、映像作家による東京のインフラをまとめた映像作品、土地の記憶を呼び覚す作家の言葉を織り込んだ文章で、インフラの見方を多角的に提示。
見どころ3 「地形マニア大喜び ! 地形と空撮写真を比較できる” レントゲン写真” 」
空撮写真の奥にひそむ、地形の姿を浮かび上がらせるレントゲン写真を作成。
見どころ4「著名な橋マニア、鉄道マニア、スリバチマニア、壁マニアらによる ”超マニアック座談会” 」
それぞれ独自のこだわりをもつ専門家を集めて座談会を行い、東京のマニアックなインフラ話を展開。(隔週で更新)。
見どころ5 「スマホ持って街へ! 東京インフラ88箇所マップ」
いま見るべき東京のインフラ、88箇所を一つにまとめたオリジナルマップを公開。スマホでドボ博を持ち歩いて、「東京インフラ 88箇所めぐり」をしよう!
夏休みはポケモンと東京のインフラを見つけよう。
■展覧会で扱う東京インフラ 88件の一例
・骨格系:隅田川,外濠,岩淵水門など
・神経系:新宿(都庁),東京スカイツリーなど
・消化器系:東京港,築地,京浜・京葉工業地帯など
・循環器系:玉川上水,東京駅,レインボーブリッジなど
・呼吸器系:上野公園,明治神宮内苑・外苑,駒沢オリンピック公園など
・泌尿器系:神田下水,和田弥生幹線,旧三河島汚水処分場
・免疫系:お台場
■ドボ博が目指すもの:都市や国土に対する思いを育むことのできる、ひらかれた場
幸田露伴は『一国の首都』の中で,人が都市を愛し大切に思う気持ちが都市を善きものにする,と述べています。このことは,都市だけではなく,地域や国土全般にもあてはまることでしょう。わたしたちを取り巻く環境は,政治や技術に携わる者の技量だけでその良否が決まるわけではなく,そこに生きる人々の思いがあってはじめて善きものとなる。計画者が意図していなかった,使い方,見え方,思いの積み重ねが,都市や国土の未来を照らし出すことができる。
こうした観点に立って,ドボ博は,土木の世界をできるだけ多くの人に紹介し,すべての人が都市や国土に対する思いを育むことができる,ひらかれた場でありたいと考えています。
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