~負い目も洒脱に笑い飛ばし、シルバー世代を応援!~第12回「シルバー川柳」入選作品発表
~負い目も洒脱に笑い飛ばし、シルバー世代を応援!~
第12回「シルバー川柳」入選作品発表
社団法人 全国有料老人ホーム協会(理事長:福山宣幸、所在地:東京都中央区)が毎年「敬老の日」に向け公募している「シルバー川柳」の今年の入選作品が決定いたしました。
今年で12回目を迎えた「シルバー川柳」は、9,353句が寄せられ、下記の20作品が入選しました。選考は当協会加盟ホーム入居者のうち1,237名による候補作品への投票及び、シルバー川柳実行委員会で行ないました。今年は高齢者の応募割合が増加していることもあり、シルバー世代が共感を覚える作品や、「レディー・ガガ」・「女子会」・「スマホ」など今の時世を髣髴とさせるテーマを取り入れた作品が選ばれているのが特徴です。
(公募期間:平成24年4月27日~7月4日)
■第12回入選作品 ※順不同、敬称略
〇日帰りで行ってみたいな天国に 斎 千代子(71歳/女性/宮城県/無職)
〇延命は不要と書いて医者通い 賣市 髙光(70歳/男性/宮城県/無職)
〇紙とペン探してる間に句を忘れ 山本 隆荘(73歳/男性/千葉県/無職)
〇三時間待って病名「加齢です」 大原 志津子(65歳/女性/新潟県/無職)
〇目覚ましのベルはまだかと起きて待つ 山田 宏昌(71歳/男性/神奈川県/経営コンサルタント)
〇起きたけど寝るまでとくに用もなし 吉村 明宏(73歳/男性/埼玉県/無職)
〇年重ねもう喰べられぬ豆の数 乗鞍 澄子(88歳/女性/兵庫県/無職)
〇躓いて何もない道振り返り 山田 徹(44歳/男性/群馬県/会社員)
〇二世帯を建てたが息子に嫁が来ぬ 滝上 正雄(64歳/男性/神奈川県/会社員)
〇改札を通れずよく見りゃ診察券 津田 博子(46歳/女性/千葉県/主婦)
〇遺影用笑い過ぎだと却下され 神谷 泉(50歳/女性/愛知県/パート)
〇味のない煮ものも嫁のおもいやり 海老原 順子(57歳/女性/茨城県/主婦)
〇年金の扶養に入れたい犬と猫 藤木 久光(68歳/男性/福岡県/無職)
〇ガガよりもハデだぞウチのレディーババ 葵春樹(ペンネーム)(31歳/男性/千葉県/無職)
〇女子会と言って出掛けるデイケアー 中原 政人(74歳/男性/千葉県/無職)
〇LED使い切るまで無い寿命 佐々木 義雄(78歳/男性/京都府/無職)
〇おじいちゃん冥土の土産はどこで買う? 角森 玲子(44歳/女性/島根県/自営業)
〇忘れ物口で唱えて取りに行き 角 佐智恵(77歳/女性/福岡県/無職)
〇指一本スマホとオレをつかう妻 髙橋 多美子(51歳/女性/北海道/パート)
〇アイドルの還暦を見て老いを知る 二瓶 博美(54歳/男性/福島県/無職)
第12回「シルバー川柳」概観
■応募状況
<応募総数>9,353作品
<応募者年齢>平均年齢:65歳 最年長:100歳(女性) 最年少:8歳(男児)
<応募者男女比>男性:51.4% 女性:47.7% 性別不明:0.9%
年代構成比において、若年層(40歳未満)は前回の24.4%から今回は9.4%と減少したのに対し、高齢者(65歳以上)が前回の44.8%から今回は60.2%と増加していることから、実体験など自分のことを詠んだ句の割合が増加しています。特に、70代は前回19.3%から今回28.7%と最も伸び率が大きくなりました。
■題材
〇圧倒的に多い題材は、「病院」、目立ったワードは「脳トレ」「ウオーキング」
題材別では「体力・気力・健康」を詠んだ句が最も多く、中でも「病院」を題材にしたものが目立ち、病気自慢、病院のはしご、病院の待合室での情報交換など、「病院」がシルバー層の大切な社交場であることがうかがわれました。またからだの衰えのもどかしさを自虐的に嘆く句も多数ある反面、ボケ防止・健康のためとして、「脳トレ」「ウオーキング」などの言葉を詠み込んだ句も多く見受けらました。
〇衰え行く容姿や行動を揶揄するものも多数。女性より男性が「容姿・しぐさ」を題材に。
次いで多かった「容姿・しぐさ」を詠んだ句では、衰えていく様子を揶揄する傾向にあり、「どっこいしょ」「よっこいしょ」など、年令とともについ口に出てしまう言葉の引用や、年寄扱いされたショック、シルバーデビューをした嘆きなども多々見られました。また、頭髪の自虐ネタが多いせいか、女性より男性の方が、容姿・しぐさを題材とする割合が多い傾向にあり、男性だけで見ると、題材別比率のトップは「容姿・しぐさ」でした。
〇家族とのかかわりは「自身の子供」より「孫」を扱った句が多い
「身内・夫婦」を詠んだ句では、孫の訪問を待ちわびる姿をうたっているものが多く、孫をかわいがっている様子が非常に強く伝わってきました。また、孫との関係では、今年話題になった「育ジイ」(いくじい)なる言葉もたびたび登場しました。その反面、「年金」が「孫」との関係に非常に大きくかかわっているという、「金の切れ目は縁の切れ目」といった実態を嘆く句も数多く見受けられ、世知辛さも感じられました。
その他、長年連れ添った「夫婦」間を詠んだ句も多く、パートナーへの不満をテーマにした句もあったものの、結局のところ、夫婦二人の来し方や、パートナーをそれなりにいとおしく思っている仲睦まじい様子が浮き彫りになっています。
〇今年の世相を象徴する「スカイツリー」などがテーマに
「世相・風刺、若者文化」を詠んだ句では、今年5月に開業した「スカイツリー」、8月開催の「オリンピック」など、今年の象徴的なできごとを示すワードが目立ったほか、「断捨離」、「スマートフォン」、「AKB」、「エンディングノート」、「オレオレ詐欺」などを盛り込んだ句も散見されました。また、「日野原氏」「きみまろ氏」「野田氏」など固有名詞を題材とした句も見受けられました。
〇高齢社会で「老人」の定義やその在り様に変化
「高齢社会」をテーマに詠んだ句では、古稀をまだまだひよっこ扱いするなど、高齢化が進む中で「老人」の定義やその在り様に変化が起きていることを感じさせる句が目につきました。また、「死」というものと隣り合わせであることを明るい表現でとらえている傾向も見受けられ、「ぴんぴんころり」や「ぽっくり」な死を願う姿を読み込んだ句も多数みられました。
○【参考】シルバー川柳とは
社団法人 全国有料老人ホーム協会が、設立20周年記念事業のひとつとして、2001年に公募を開始しました。以後、高齢社会・高齢者の日々の生活に関するものであれば題材に制限を設けず、応募資格も一切設けなかったことから全国の幅広い年代層から応募をいただいています。シルバー川柳は、超高齢社会を迎えた日本の世相を反映する1つとして定着し、シルバー世代の第二の人生を応援しようと川柳募集を毎年実施しています。
○【参考】社団法人 全国有料老人ホーム協会 とは
「社団法人 全国有料老人ホーム協会」は、有料老人ホームを設置・運営し、またはサービスを提供する事業の健全な発展と、利用者の保護を目的とする厚生労働省許可団体として、昭和57年2月に設立された団体です。
また、平成3年4月には改正老人福祉法において規定された団体となり、より一層の公益性を求められ、以下の事業を行っています。
主な事業内容は「入居者保護」「入居検討者への情報提供」「事業者の運営支援」の3つを柱としています。
入居者保護事業として、入居者基金制度・入居者生活支援制度の運営や、苦情処理委員会を運営し、同委員会の下「有料老人ホームなんでも相談」を年2回開催しています。
入居検討者への情報提供事業では、入居相談や、有料老人ホームへの理解を深めていただくためのセミナー・「有料老人ホーム基礎講座」などの啓発普及活動、「有料老人ホーム基礎知識」や会員情報誌の発行等による各種情報発信を積極的に行っております。
事業者への運営支援事業として、有料老人ホーム事業にかかわる様々な調査研究、入居契約書等の各種ガイドラインの策定、ホーム全体のレベルアップを目的とした職員研修の実施、サービスの質の確保・向上を目的とした第三者評価事業などを行っております。
当協会は、有料老人ホーム事業の健全発展を通し、高齢化の進む日本において、活力ある社会づくりに寄与するべく、活動を続けております。
【概要】
■目的:有料老人ホームの入居者の保護と有料老人ホーム事業の発展に努める厚生労働省許可の社団法人
■設立:昭和57年2月/平成3年 改正老人福祉法に規定
■理事長:福山 宣幸
■所在地:東京都中央区八重洲2-10-12 国際興業第二ビル3階
■協会事業:入居者基金制度の運営
有料老人ホームの入居、苦情に関する相談事業
契約内容の適正化と入居者の保護
職員の資質向上のための研修事業
調査研究事業
啓発普及事業 等
第12回「シルバー川柳」入選作品発表
社団法人 全国有料老人ホーム協会(理事長:福山宣幸、所在地:東京都中央区)が毎年「敬老の日」に向け公募している「シルバー川柳」の今年の入選作品が決定いたしました。
今年で12回目を迎えた「シルバー川柳」は、9,353句が寄せられ、下記の20作品が入選しました。選考は当協会加盟ホーム入居者のうち1,237名による候補作品への投票及び、シルバー川柳実行委員会で行ないました。今年は高齢者の応募割合が増加していることもあり、シルバー世代が共感を覚える作品や、「レディー・ガガ」・「女子会」・「スマホ」など今の時世を髣髴とさせるテーマを取り入れた作品が選ばれているのが特徴です。
(公募期間:平成24年4月27日~7月4日)
■第12回入選作品 ※順不同、敬称略
〇日帰りで行ってみたいな天国に 斎 千代子(71歳/女性/宮城県/無職)
〇延命は不要と書いて医者通い 賣市 髙光(70歳/男性/宮城県/無職)
〇紙とペン探してる間に句を忘れ 山本 隆荘(73歳/男性/千葉県/無職)
〇三時間待って病名「加齢です」 大原 志津子(65歳/女性/新潟県/無職)
〇目覚ましのベルはまだかと起きて待つ 山田 宏昌(71歳/男性/神奈川県/経営コンサルタント)
〇起きたけど寝るまでとくに用もなし 吉村 明宏(73歳/男性/埼玉県/無職)
〇年重ねもう喰べられぬ豆の数 乗鞍 澄子(88歳/女性/兵庫県/無職)
〇躓いて何もない道振り返り 山田 徹(44歳/男性/群馬県/会社員)
〇二世帯を建てたが息子に嫁が来ぬ 滝上 正雄(64歳/男性/神奈川県/会社員)
〇改札を通れずよく見りゃ診察券 津田 博子(46歳/女性/千葉県/主婦)
〇遺影用笑い過ぎだと却下され 神谷 泉(50歳/女性/愛知県/パート)
〇味のない煮ものも嫁のおもいやり 海老原 順子(57歳/女性/茨城県/主婦)
〇年金の扶養に入れたい犬と猫 藤木 久光(68歳/男性/福岡県/無職)
〇ガガよりもハデだぞウチのレディーババ 葵春樹(ペンネーム)(31歳/男性/千葉県/無職)
〇女子会と言って出掛けるデイケアー 中原 政人(74歳/男性/千葉県/無職)
〇LED使い切るまで無い寿命 佐々木 義雄(78歳/男性/京都府/無職)
〇おじいちゃん冥土の土産はどこで買う? 角森 玲子(44歳/女性/島根県/自営業)
〇忘れ物口で唱えて取りに行き 角 佐智恵(77歳/女性/福岡県/無職)
〇指一本スマホとオレをつかう妻 髙橋 多美子(51歳/女性/北海道/パート)
〇アイドルの還暦を見て老いを知る 二瓶 博美(54歳/男性/福島県/無職)
第12回「シルバー川柳」概観
■応募状況
<応募総数>9,353作品
<応募者年齢>平均年齢:65歳 最年長:100歳(女性) 最年少:8歳(男児)
<応募者男女比>男性:51.4% 女性:47.7% 性別不明:0.9%
年代構成比において、若年層(40歳未満)は前回の24.4%から今回は9.4%と減少したのに対し、高齢者(65歳以上)が前回の44.8%から今回は60.2%と増加していることから、実体験など自分のことを詠んだ句の割合が増加しています。特に、70代は前回19.3%から今回28.7%と最も伸び率が大きくなりました。
■題材
〇圧倒的に多い題材は、「病院」、目立ったワードは「脳トレ」「ウオーキング」
題材別では「体力・気力・健康」を詠んだ句が最も多く、中でも「病院」を題材にしたものが目立ち、病気自慢、病院のはしご、病院の待合室での情報交換など、「病院」がシルバー層の大切な社交場であることがうかがわれました。またからだの衰えのもどかしさを自虐的に嘆く句も多数ある反面、ボケ防止・健康のためとして、「脳トレ」「ウオーキング」などの言葉を詠み込んだ句も多く見受けらました。
〇衰え行く容姿や行動を揶揄するものも多数。女性より男性が「容姿・しぐさ」を題材に。
次いで多かった「容姿・しぐさ」を詠んだ句では、衰えていく様子を揶揄する傾向にあり、「どっこいしょ」「よっこいしょ」など、年令とともについ口に出てしまう言葉の引用や、年寄扱いされたショック、シルバーデビューをした嘆きなども多々見られました。また、頭髪の自虐ネタが多いせいか、女性より男性の方が、容姿・しぐさを題材とする割合が多い傾向にあり、男性だけで見ると、題材別比率のトップは「容姿・しぐさ」でした。
〇家族とのかかわりは「自身の子供」より「孫」を扱った句が多い
「身内・夫婦」を詠んだ句では、孫の訪問を待ちわびる姿をうたっているものが多く、孫をかわいがっている様子が非常に強く伝わってきました。また、孫との関係では、今年話題になった「育ジイ」(いくじい)なる言葉もたびたび登場しました。その反面、「年金」が「孫」との関係に非常に大きくかかわっているという、「金の切れ目は縁の切れ目」といった実態を嘆く句も数多く見受けられ、世知辛さも感じられました。
その他、長年連れ添った「夫婦」間を詠んだ句も多く、パートナーへの不満をテーマにした句もあったものの、結局のところ、夫婦二人の来し方や、パートナーをそれなりにいとおしく思っている仲睦まじい様子が浮き彫りになっています。
〇今年の世相を象徴する「スカイツリー」などがテーマに
「世相・風刺、若者文化」を詠んだ句では、今年5月に開業した「スカイツリー」、8月開催の「オリンピック」など、今年の象徴的なできごとを示すワードが目立ったほか、「断捨離」、「スマートフォン」、「AKB」、「エンディングノート」、「オレオレ詐欺」などを盛り込んだ句も散見されました。また、「日野原氏」「きみまろ氏」「野田氏」など固有名詞を題材とした句も見受けられました。
〇高齢社会で「老人」の定義やその在り様に変化
「高齢社会」をテーマに詠んだ句では、古稀をまだまだひよっこ扱いするなど、高齢化が進む中で「老人」の定義やその在り様に変化が起きていることを感じさせる句が目につきました。また、「死」というものと隣り合わせであることを明るい表現でとらえている傾向も見受けられ、「ぴんぴんころり」や「ぽっくり」な死を願う姿を読み込んだ句も多数みられました。
○【参考】シルバー川柳とは
社団法人 全国有料老人ホーム協会が、設立20周年記念事業のひとつとして、2001年に公募を開始しました。以後、高齢社会・高齢者の日々の生活に関するものであれば題材に制限を設けず、応募資格も一切設けなかったことから全国の幅広い年代層から応募をいただいています。シルバー川柳は、超高齢社会を迎えた日本の世相を反映する1つとして定着し、シルバー世代の第二の人生を応援しようと川柳募集を毎年実施しています。
○【参考】社団法人 全国有料老人ホーム協会 とは
「社団法人 全国有料老人ホーム協会」は、有料老人ホームを設置・運営し、またはサービスを提供する事業の健全な発展と、利用者の保護を目的とする厚生労働省許可団体として、昭和57年2月に設立された団体です。
また、平成3年4月には改正老人福祉法において規定された団体となり、より一層の公益性を求められ、以下の事業を行っています。
主な事業内容は「入居者保護」「入居検討者への情報提供」「事業者の運営支援」の3つを柱としています。
入居者保護事業として、入居者基金制度・入居者生活支援制度の運営や、苦情処理委員会を運営し、同委員会の下「有料老人ホームなんでも相談」を年2回開催しています。
入居検討者への情報提供事業では、入居相談や、有料老人ホームへの理解を深めていただくためのセミナー・「有料老人ホーム基礎講座」などの啓発普及活動、「有料老人ホーム基礎知識」や会員情報誌の発行等による各種情報発信を積極的に行っております。
事業者への運営支援事業として、有料老人ホーム事業にかかわる様々な調査研究、入居契約書等の各種ガイドラインの策定、ホーム全体のレベルアップを目的とした職員研修の実施、サービスの質の確保・向上を目的とした第三者評価事業などを行っております。
当協会は、有料老人ホーム事業の健全発展を通し、高齢化の進む日本において、活力ある社会づくりに寄与するべく、活動を続けております。
【概要】
■目的:有料老人ホームの入居者の保護と有料老人ホーム事業の発展に努める厚生労働省許可の社団法人
■設立:昭和57年2月/平成3年 改正老人福祉法に規定
■理事長:福山 宣幸
■所在地:東京都中央区八重洲2-10-12 国際興業第二ビル3階
■協会事業:入居者基金制度の運営
有料老人ホームの入居、苦情に関する相談事業
契約内容の適正化と入居者の保護
職員の資質向上のための研修事業
調査研究事業
啓発普及事業 等
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