日本初のゲンタマイシン入り骨セメント 「Cobalt G‐HV ボーンセメント」新発売

人工関節置換術後の感染症対策に

バイオメット・ジャパン株式会社(本社:東京、代表取締役:松本政浩)は、人工関節置換術に用いる骨セメントに日本で初めてゲンタマイシン(抗菌薬)を含有した「Cobalt G‐HV ボーンセメント」の日本国内の販売を5月より開始する予定です。
main image
人工関節置換術では、感染予防を目的として骨と人工関節を固定するための骨セメントに抗菌薬を混ぜて使用されることがありますが、気泡混入による強度低下や手術スタッフの負担などの問題が指摘されていました*1。海外ではすでに抗菌薬入り骨セメント(ALAC)が広く使用されており、国内での抗菌薬入り骨セメントの発売は多くの整形外科医から望まれていました。

「Cobalt G‐HV ボーンセメント」は、骨と人工関節を固定するために用いられる骨セメントです。昨年5月に発売した、視認性に優れ、操作性の良さで整形外科医から高く評価されている「Cobalt HV ボーンセメント」に、幅広い起炎菌に抗菌性を示す*2-3抗菌薬ゲンタマイシンを含有させたものです。骨セメントの強度も従来の「Cobalt HV ボーンセメント」とほぼ同等に保たれています*4。


◆感染症対策は手術治療時の最重要課題の一つ
人工関節置換術では、1%程度の感染症の発生率が報告されています*3。菌は金属など異物表面につきやすく、バイオフィルムを形成して固着します。バイオフィルム内の細菌は抗菌薬や免疫に対する抵抗性が強まるため、通常の全身投与される抗菌薬では効果が期待できません*5。

そのため、感染症を発症すると場合によっては埋稙した人工関節を取り出し、数か月単位での感染症治療を行った後に再度、人工関節置換術を行うなど、患者さんへの負担は非常に重いものになります。このため、感染症対策は手術治療時の最重要課題の一つとなっています。この対策の一環として、すでにヨーロッパでは骨セメント使用の人工関節置換術の約9割で抗菌薬入り骨セメントが用いられています*6。


◆適応菌種の幅が広い「ゲンタマイシン」
本製品の含有するゲンタマイシンは抗菌薬の中でも抗菌スペクトラムが広く、人工関節置換術における術後感染症の起炎菌のうちの約7~8割に感受性を有するとされています*3。


◆機械的強度の維持
これまで国内では抗菌薬入りの骨セメントが未承認であったため、医療現場では必要に応じて術中に骨セメントに抗菌薬を混ぜて使用されていました。しかし、抗菌薬を骨セメントと均一に混合するのは困難な上、骨セメント本来の機械的強度が下がる等の問題点が指摘されていました*1。「Cobalt G‐HV ボーンセメント」は、従来の骨セメントとほぼ同等の機械的強度と操作性が維持されています*4。



【製品概要】
販売名:Cobalt G-HV ボーンセメント承認番号:22600BZX00080000
承認日:2014年2月28日
特定保険医療材料名称:079 骨セメント(2)人工関節固定用


【引用文献】
*1 和田孝彦ら、ALACのセメント強度への影響、整形・災害外科、53、531-537、2010
*2 ゲンタシン インタビューフォーム
*3 山本謙吾ら、インプラント手術における手術部位感染の疫学、整形・災害外科、53、419-425、2010
*4 バイオメット社内試験データより
*5 Frommelt L & Kühn K.D.: The Well Cemented Total Hip Arthroplasty p.86‐92, 2005
*6 The Swedish Knee Arthroplasty Register Annual Report 2013、National Joint Registry for England, Wales and North Ireland 10th Annual Report 2013
※本製品の使用目的:人工関節置換術の術後感染に伴う二期的人工関節再置換術の第二段階において、人工関節を固定するために使用する。本品の使用にあたっては、原則として起炎菌のゲンタマイシン感受性を確認すること。
  1. プレスリリースTOP
  2. >
  3. バイオメット・ジャパン株式会社
  4. >
  5. 日本初のゲンタマイシン入り骨セメント 「Cobalt G‐HV ボーンセメント」新発売