このアートの主役は“あなた”。 11/16(日)、ピカソの傑作「ゲルニカ」を砂絵で描いたリー・ミンウェイ「砂のゲルニカ」の上を歩く参加型パフォーマンスを、六本木・森美術館で開催!
リー・ミンウェイ 《砂のゲルニカ》 2006年 展示風景:シカゴ・カルチュラル・センター、2007年 所蔵:財團法人榮嘉文化藝術基金會、新竹、台湾 撮影:Anita Kan
URL : http://www.mori.art.museum/jp/index.html
リー・ミンウェイ 《砂のゲルニカ》 2006年 パフォーマンス風景:シカゴ・カルチュラル・センター、2007年 撮影:Anita Kan
また、「砂のゲルニカ」の他にも、リー・ミンウェイによる様々な観客参加型の作品を公開中です。以下はその一例です。
1.「ひろがる花園」
会場内の花壇を彩るガーベラの花。あなたは、そのつ一輪を持ち帰ることができます。ただし、来た時と違う帰り道を通り、見知らぬ人にその花を贈りものとして渡してください。見知らぬ人との予期せぬ出会いは、森美術館を出発点として街中に花園をひろげてゆくことでしょう。
リー・ミンウェイ 《ひろがる花園》 2009/2014年 展示風景:「リー・ミンウェイとその関係展:参加するアート―見る、話す、贈る、書く、食べる、そして世界とつながる」森美術館、東京 撮影:吉次史成 画像提供:森美術館、東京
2.「プロジェクト・手紙をつづる」
リラックスした空間の中で、あなたも大切な人に言えなかった感謝や謝罪の言葉を手紙に書いてください。そして封をして宛先を書けば投函され、開封状態のままであればアートとして他の観客にも公開されます。他人の手紙を読み、自分でも書く。そんな親密さを共有することによって生まれる温かな繋がりを、体験してみてください。
リー・ミンウェイ 《プロジェクト・手紙をつづる》 1998/2014年 展示風景:「リー・ミンウェイとその関係展:参加するアート―見る、話す、贈る、書く、食べる、そして世界とつながる」森美術館、東京 撮影:吉次史成 画像提供:森美術館、東京
3.「布の追想」
一般のみなさんから募集した想い出の衣類や布製品と、それにまつわるエピソードを公開。それらは同じデザインの大小の桐箱に納められて、会場内に配置されています。紐を解き、箱の蓋を静かに開けて、蓋の裏に書かれたエピソードとともにおさめられた想い出の品を共有してみてください。心の琴線に触れる何かがあなた自身の懐かしい思い出をも蘇らせてくれるかもしれません。
リー・ミンウェイ 《布の追想》 2006/2014年 展示風景:「リー・ミンウェイとその関係展:参加するアート―見る、話す、贈る、書く、食べる、そして世界とつながる」森美術館、東京 撮影:吉次史成 画像提供:森美術館、東京
4.「プロジェクト・繕(つくろ)う」
あなたが持ってきた衣類や布を、アーティストやホスト(ボランティア)が繕うプロジェクトです。ホストとコミュニケーションを交わしながら繕われた衣類は、ひとつひとつ、壁面に取り付けられたコーンの糸と繋げられ、よりカラフルな空間に進化していきます。
展示風景:「リー・ミンウェイとその関係展:参加するアート―見る、話す、贈る、書く、食べる、そして世界とつながる」森美術館、東京、2014年 撮影:吉次史成 画像提供:森美術館、東京
5.「プロジェクト・ともに食す」
展覧会場に設けられた、2人用の小さな食卓。ここは抽選で選ばれた一般の方と、アーティスト本人またはホストが一対一で食事をする場。食事というごく日常的な行為を通じて、見知らぬ2人が対話をし、関係性を築いていきます。今も参加者募集中です、ぜひご応募ください。
リー・ミンウェイ 《プロジェクト・ともに食す》 1997/2014年 プロジェクト風景:「リー・ミンウェイとその関係展:参加するアート―見る、話す、贈る、書く、食べる、そして世界とつながる」森美術館、東京 撮影:吉次史成 画像提供:森美術館、東京
6.「ソニック・ブロッサム」
展覧会場で作品を見ている最中、あなたは「歌の贈り物はいかがですか?」と声をかけられる時があるかもしれません。それは作品のひとつ、「ソニック・ブロッサム」です。リーが母親を看病していた際、シューベルトの歌曲によって気持ちが元気づけられたことに着想を得て発案された作品です。声をかけられた幸運なひとりのためだけに、歌のプレゼントが始まります。このパフォーマンスは、時間が決まっていません。もし見かけたら、声をかけられたら、是非その美しい歌声に耳を傾けてみてください。
リー・ミンウェイ 《ソニック・ブロッサム》 2013/2014年 パフォーマンス風景:「リー・ミンウェイとその関係展:参加するアート―見る、話す、贈る、書く、食べる、そして世界とつながる」森美術館、東京 撮影:吉次史成 画像提供:森美術館、東京
その他にも様々な参加型アートがあります。展覧会はまるで生きているかのように、毎日変わり続けていきます。ぜひその目で、手で、足で、肌で、体験し、参加してください。
また、本展はリー・ミンウェイの個展ですが、同時に、彼の制作活動において大変重要なキーワードである「関係性」や「つながり」を再考するテーマ展です。リーの実践の背景にある歴史的、社会的、文化的な文脈を読み解く試みとして、白隠、鈴木大拙、ジョン・ケージ、イヴ・クライン、李禹煥、アラン・カプロー、リクリット・ティラヴァニ、小沢剛、田中功起など他のアーティストの作品や歴史的な作品も参照作品として展示しています。あわせてお楽しみください。
【リー・ミンウェイ プロフィール】
1964年、台中(台湾)生まれ。現在ニューヨークを拠点に活動。1997年、イェール大学大学院美術学部にて修士号取得(彫刻専攻)。見知らぬ他人同士がそれぞれ信頼、親密さ、自己認識などの意味を探ることを目的とした参加型のインスタレーションと、作家と観客が一対一で食事、睡眠、会話などの行為を共にするというイベント的な作品の両方で知られる。これらのプロジェクトは人間の日々の交流に基づき、結果に制約はなく参加者によっても形が変わる。同様、展示期間中に、インスタレーション作品も変貌し続ける。
個展にホイットニー美術館(1998年)、ニューヨーク近代美術館(2003年)、ロサンゼルス・カウンティ美術館(LACMA)(2004年)など。国際展にヴェネチア・ビエンナーレ(2003年)、リヨン・ビエンナーレ(2009年)、アジア・パシフィック・トリエンナーレ(1999年)など多数。
【リー・ミンウェイとその関係展:参加するアート―見る、話す、贈る、書く、食べる、そして世界とつながる】
会期: 2014年9月20日(土)-2015年1月4日(日)
会場: 森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
URL : http://www.mori.art.museum/jp/index.html
開館時間: 10:00-22:00(火曜日のみ17:00まで)
※ただし、12/23(火)は22:00まで
※入館は閉館時間の30分前まで
入館料(税込): 一般1,500円、学生(高校・大学生)1,000円、子供(4歳-中学生)500円 *表示料金に消費税込
※上記の入館料で同時開催の「MAMプロジェクト022:ヤコブ・キルケゴール」展、展望台 東京シティビューにも入館いただけます。
※スカイデッキへは別途料金がかかります。
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