【フィリピン台風:2週間経って見える課題】 今後の復興プロセスを見据えた、早期の生活再建が鍵

オックスファムは生計支援に着手

オックスファム・ジャパン

観測史上最大規模の大型台風30号(ハイエン)が2013年11月8日(金)にフィリピン中部を直撃しました。フィリピンに活動拠点を置く国際協力NGOのオックスファムは、いち早く現地入りし、今後1年間で50万人に支援を行うことを決定しました。

◆衛生状態の悪化、感染症の蔓延が懸念◆

オックスファムによる支援物資セットの配布の様子。セット内容は水浄化剤(水の投入することで殺菌し、飲める状態にするもの)、 蚊帳(かや)、毛布、マットレス、歯ブラシ等。オックスファムによる支援物資セットの配布の様子。セット内容は水浄化剤(水の投入することで殺菌し、飲める状態にするもの)、 蚊帳(かや)、毛布、マットレス、歯ブラシ等。

 

被災地では衛生状態が悪化しており、安全な水が得られない状況が続くことで、感染症の蔓延が懸念されています。現在、オックスファムは、第一段階の支援として、2万世帯(約10万人)に対する安全な水や衛生用品、毛布、テントなどの供給を行っています。オックスファムは水と衛生分野における緊急支援を得意としており、2004年のスマトラ島沖地震や今年のシリア危機を含め、多くの紛争地域や災害地域で行っています。

◆持続可能な支援のために - 早期の生活再建への支援を◆

衛生状態の改善を図るのと同時に、オックスファムは現地コミュニティが早く生活再建ができるように、がれきの除去を始めており、種子や農具の提供などの支援も開始します。被災地はフィリピンの中でも比較的貧困率が高く、被災者の多くに、零細農家や漁師が含まれます。田畑や漁船が大きな被害を受け、このままでは生計手段を取り戻すことは困難です。

彼らの生活再建への支援は、早急に始める必要があります。フィリピンでは12月から1月がコメの種まきの季節ですが、多くの農家が種籾(たねもみ)を失っています。この時期に種まきができなければ、農家は収入手段を失い、借金を負い、さらなる貧困状態に陥ります。また、3月にコメの収穫ができなければ農村部はもとより、都市部でも食料不足となり、益々援助に頼らざるを得なくなってしまいます。負のスパイラルを食い止めるためにも、生活再建の支援を早期に始めることが重要です。

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被災地の再生のためにオックスファムは長期的に支援活動を行っていく予定です。現在、第一次産業分野への支援は非常に不足している中(国連の発表によると、11月21日現在、農業分野には必要とされる資金の11.9%しか支援が集まっていません)、皆さまからのご支援をお待ちしております。

■ゆうちょ銀行での振込
口座番号: 00140-6-53804
加入者名: OxfamJapan ※手数料は有料となります。

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会社概要

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財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都台東区上野5-3-4 クリエイティブOne 秋葉原ビル7階
電話番号
03-3834-1556
代表者名
黒田かをり
上場
未上場
資本金
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設立
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