愛知県立津島東高等学校が高校生写真の頂点に！4年ぶり2回目の出場で初優勝！

第21回写真甲子園、全国521校の中から優勝校決定

【トピックス】
　『写真甲子園2014』本戦大会の結果速報！全国521校から優勝校がついに決定
　「最高の気分としかいえない」愛知県立津島東高等学校、涙と笑顔の勝利
　キヤノンスピリット賞には大阪府立成城高等学校！その他結果はオフィシャルサイトにて掲載

　キヤノンマーケティングジャパン株式会社（社長：川崎正己）が特別協賛している、第21回全国高等学校写真選手権大会「写真甲子園2014」が閉幕し、2014年8月8日（金）、“写真の町”北海道・東川町にて閉会式が行われました。
　今大会は北海道の大雪山国立公園一帯を舞台に、2014年8月５日（火）～8日（金）の4日間、全国８ブロックから集結した代表18校が、テーマに基づいた競技撮影に挑戦。さらに海外から、タイと台湾の高校が順位のつかないオープン参加で加わり、国際色のある大会となりました。

　熱戦を制し、全国521校の中から見事頂点に輝いたのは、中部・東海ブロック代表　愛知県立津島東高等学校。続く準優勝には、昨年の優勝校である関東ブロック代表埼玉栄高等学校が選ばれました。

（優勝校作品より）

　今回優勝を果たした中部・東海ブロック代表の愛知県立津島東高等学校は、4年ぶり2回目の参加で初の栄冠を手にしました。3人の選手は大粒の歓喜の涙を流しながら登壇し、立木審査委員長としっかり握手を交わして優勝旗を受け取りました。同校は滞在先や街で出会った人をモノクロで撮影し、雨にぬれた花やポストなどをカラーで表現。その高い技術と着眼点が評価されました。
　キャプテンを務める河野充希さんは、「自分たちの得意なモノクロ写真を中心とした作品で

（優勝校作品より）

優勝でき本当にうれしい。初日にホームステイ先で質感に迫った作品を撮れたのが勝因」と分析し、共に戦った仲間・監督と喜びを分かち合いました。同校の森岡剛洋監督も目に涙を浮かべ「生徒たちに『写真甲子園はおもしろいぞ』と言ってここまで来られたので本当によかった」と話しました。
　審査委員長として大会に参加した写真家の立木義浩氏は「写真甲子園で大切なのはこの後。今後ももっと写真を好きになってほしいし、写真を軸として人生を実りあるものにしてほしい」と選手たちにエールを送りました。

 

　また、今回より新たに加わった「キヤノンスピリット賞」を受賞したのは、近畿ブロック代表の大阪府立成城高等学校。ファースト審査会で発表された素足でわらの上を歩く作品が、斬新かつダイナミックと高く評価されました。

オフィシャルサイトで本戦大会結果の速報をご覧いただけます。：http://syakou.jp/2014/award.html

　本大会は、北海道の大自然と触れ合い、地域住民と深く関わりながら撮影を行うのが醍醐味の一つ。初出場の埼玉県立浦和第一女子高等学校のキャプテン篠田千織さん（2年）は「たくさんの人を撮影しようと積極的に声をかけました。みなさん気軽に応じてくれて、がんばれと励まされたのもうれしかった」と満足げに話します。また、山口県立新南陽高等学校は、撮影協力店から次に協力してくれる店を紹介してもらい、帰り際に大福をもらうなど多くの交流を楽しんだといい、尾崎勝利監督は「北海道は人の心が温かい場所。初出場ですが来られて良かった」と語ってくれました。各校から発表された作品には、ホームステイ先の家族や地元住民が多く写っており、一枚一枚から被写体への愛情や温もりが強く伝わってきます。
　選手たちは連日の撮影と編集、作品のプレゼンテーションというハードなスケジュールの中でも、各ステージでパワフルな戦いを展開。毎日の審査会での講評や作戦会議などを経て「昨日より上手になった」といわれる学校も多く、本大会を通じて着実にレベルアップする様子も感じられました。
　今年は天候に恵まれず、断続的な雨で蒸し暑く、厳しい条件の中で行われた写真甲子園。521校の頂点を目指し、選手たちは「写真漬け」の4日間を過ごしました。閉会式の終盤には大会を振り返る「思い出スライド」が上映され、大会は感動的な雰囲気で閉幕。さまざまな出会いや触れ合いを通じ、ここでしか味わえない多くの財産を手にした選手たちにとって、忘れられない大会となりました。

　キヤノンは写真文化の醸成を願い、未来を担う高校生たちの創造力や感受性をサポートすべく第1回から特別協賛しています。初戦から本戦まで、機材提供をはじめさまざまな場面で支援し続けています。


《写真甲子園2014本戦大会　結果発表》

優　勝＜北海道知事賞＞
　中部・東海ブロック代表　愛知県立津島東高等学校（２回目４年ぶり）

準優勝＜北海道新聞社賞＞
　関東ブロック代表　埼玉栄高等学校

優秀賞＜東川町長賞＞
　九州・沖縄ブロック代表　沖縄県立浦添工業高等学校

優秀賞＜美瑛町長賞＞
　四国ブロック代表　香川県立坂出高等学校

優秀賞＜上富良野町長賞＞
　東北ブロック代表　石巻市立女子高等学校

優秀賞＜東神楽町長賞＞＆町民が選ぶ特別賞
　関東ブロック代表　埼玉県立芸術総合高等学校

優秀賞＜旭川市長賞＞＆町民が選ぶ特別賞
　北海道ブロック代表　北海道江別高等学校

敢闘賞
　北海道ブロック代表　北海道名寄産業高等学校

敢闘賞
　東北ブロック代表　宮城県泉館山高等学校

敢闘賞
　関東ブロック代表　群馬県立藤岡北高等学校

敢闘賞
　関東ブロック代表　埼玉県立浦和第一女子高等学校

敢闘賞
　中部・東海ブロック代表　中越高等学校

敢闘賞
　中部・東海ブロック代表　静岡県立伊東高等学校

敢闘賞＆キヤノンスピリット賞
　近畿ブロック代表　大阪府立成城高等学校

敢闘賞
　近畿ブロック代表　帝塚山学院高等学校

敢闘賞＆選手が選ぶ特別賞
　近畿ブロック代表　大阪市立工芸高等学校

敢闘賞
　中国ブロック代表　山口県立新南陽高等学校

敢闘賞＆町民が選ぶ特別賞
　九州・沖縄ブロック代表　沖縄県立真和志高等学校


本戦出場18校の公開審査会作品：http://syakou.jp/2014/judge.html
本戦出場18校の一覧と、初戦応募作品：http://syakou.jp/2014/firstround.html
初戦応募521校の一覧：http://syakou.jp/2014/entrydata.html


《「写真甲子園2014」本戦　大会概要》

【会期】：　2014年8月5日（火）～8月8日（金）
【会場】：
開閉会式・公開審査会など：　東川町農村環境改善センター
選手撮影フィールド：　東川町～美瑛町～上富良野町～東神楽町～旭川市ならびに大雪山国立公園一帯の撮影フィールド

【審査委員】
審査委員長：　立木義浩氏（写真家）
審査委員：　竹田津実氏（写真家）/米美知子氏（写真家） /藤森邦晃氏（フォトコン編集長）/岩井直樹氏（北海道新聞社写真部長）の5名の審査委員が、作品へのアドバイスを行いながら公開で審査しました。

※詳細は写真甲子園Webサイトにて公開：　http://syakou.jp/2014/honsen.html