川南町をはじめとする宮崎県内各市町村の更なる発展・地域エネルギーを考えるイベント「太陽経済 かわみなみ会議」を開催

 2015年5月18日(月)、一般社団法人 太陽経済の会(所在地:東京都千代田区、代表理事:山﨑養世)は、宮崎県児湯郡川南町で、地域活性化・林業・木の文化・農畜産業など様々な視点から川南町をはじめとする宮崎県内各市町村の更なる発展・地域エネルギーを考えるイベント「太陽経済 かわみなみ会議」を開催いたしました。これは、2015年4月1日に稼働開始した5.75MWの木質バイオマス発電所「宮崎森林発電所」をきっかけに始まった取り組みになります。

 本会議には、各分野のスペシャリストが集結し、川南町役場、地元関係者や報道関係者の方々を中心に約180名が参加し、「再生可能エネルギーをもとに展開する地域循環」をテーマに熱い議論を展開しました。

【主催者挨拶】
山﨑養世
太陽経済の会 代表理事

 開会挨拶の中で、太陽経済の会 代表理事の山﨑養世は、「太陽経済の会は太陽の恵みで100億人でも生きていける社会にしようと2009年に設立された一般社団法人です。本日はたくさんの方にご来場いただき、誠にありがとうございます。地域のみなさまに支えられてこのような素晴らしいイベントを開催することができました。川南町の木質バイオマス発電所の稼働をきっかけに国、県、町、林業、農業、畜産業などの産業、文化に関わるみなさまと横のつながり、仲間として、都会の人が憧れる、若者に魅力的なまちをみなさまと創っていけたらと思います。地方こそ成長の源です。エネルギー、自然、食糧、木材、建材、文化。都会にはない豊かな財がたくさんあります。森は命の源。古来より木が生活、文化の中心にあり、木の恵みを受けて、活かしてきた先進国はアジアでは日本、西欧ではドイツです。現代では木質バイオマス発電でエネルギーを作り、ドイツやオーストリアでは木材を輸出し、より高度な地域循環経済を生み出しています。みなさま、すべてはここからはじまります。地域の発展をともに考え、実行、発信していきましょう。」と語りました。

【来賓挨拶】
衆議院議員 江藤拓様の代理:代議士夫人 江藤 順子様
林野庁 林政部長(前宮崎県副知事) 牧元 幸司様
川南町長 日髙 昭彦様

 

【パネルディスカッション ①】『森から始める地域の成長』
・全国的に森林は増加していて、木材は十分にあるはずなのに、有効活用されておらず、輸入もされている。日本の木材を有効に活用する、林業の活性には木質バイオマス発電は重要である。(牧元様)・宮崎県の林業は全国トップレベル。スギの生産量(全国の14%を占める。)、木材を運ぶための森林路網密度も全国トップで、木材伐採、運搬の機械化導入も北海道に次いで全国2位。木材として伐採可能な樹齢36年以上の木が宮崎県全体の70%も占める。課題は今まで活用されていなかった林地残材の活用、木材の安定供給で地域に利益を残すスキームを作ること。林業生産活動を循環させ、次世代へ資源を継承することである。(佐藤様)
・三重エネウッドは集材、木質チップ生産、木質バイオマス発電所の3つの事業をしている。全体で80人くらいの雇用を生み出した。木質チップの熱利用のボイラーへの供給は足掛け8年の実績がある。林野庁から集材のために資金を得て、森林組合と協業して、林地残材を集め、三重県を説得し、再生可能エネルギーの固定価格買取制度により、本格的に木質バイオマス発電事業を開始した。将来的には植林から木質バイオマス発電まで一貫して手掛けたい。三重県には特に南部に40~50年の木が多く、私たちが100年間、木を使い続けても残るほど十分な資源がある。(西川様)
・地域再生は地域の独立から始まる。独立性とは責任感である。地元を一番知っているのは、地元であるので、地元が責任感と、自信とプライドを持って、再生するマインドセットが重要。地元の経済循環をつくるためには、様々なステークホルダーとの連携と共通の認識が重要。ドイツでは市民参加を促進する場を行政がつくり、専門のモデレーターをつけている。(ヴァルデンベルガー様)
・本日の話を受けて、勉強会や研究会を始めたい。(山﨑) 会場よりご賛同の拍手をいただきました。

登壇者:
林野庁 林政部長(前宮崎県副知事) 牧元 幸司様
宮崎県環境森林部 次長(技術担当) 佐藤 浩一様
ドイツ日本研究所(ドイツ連邦共和国政府による現代日本の研究所) 所長 フランツ・ヴァルデンベルガー様
三重エネウッド株式会社 取締役 西川 幸成様
【司会】一般社団法人 太陽経済の会 代表理事 山﨑 養世

【特別講演】『木の文化』

 

齋藤裕様 齋藤裕建築研究所

 日本の木の文化は特有なものであり、法隆寺のような美しい木造建築物は中国にも朝鮮半島にもない。宮崎県の木の質のレベルは高い。付加価値の高い木造建築物、芸術品を創るには手入れの行き届いた木材が欠かせない。木の質、目的意識を持つことに価値が生まれ、世に広まる。



【パネルディスカッション ②】 『農業で地域を繋ごう』
・川南は農業をやりたい人で創り上げた町。山、海などをいかに活用するかを山﨑さんからアイデアをいただきたい。今、できることは何か。(日髙様)
・都農町では農業と林業がともに発展できるような施策を考えている。社会経済情勢に一喜一憂されない施策が必要である。バイオマス発電所に植物工場を隣接させることも検討中。(河野様)
・世界農業遺産は国内では三地域ある。宮崎県高千穂の椎葉山の林業も選ばれた。川南のみなさんは世界林業に既に貢献している。ぜひ、地域同士での連携をしていただきたい。さらに川南には海がある。漁業もぜひ、次回のテーマに。(大和田様)
・新潟県魚沼で古代米、「桃米」をつくっている。農業は地域をつくること、文化をつなぐこと。地域の宝を見つけ、アピールして、循環型の農業をつくることができる。(大桃様)
・川南は素晴らしい素材に恵まれた場所。素材はあるが、どう活かしたらよいのか、さらにみなさんと考える場を設けましょう。都農での太陽経済会議をぜひやりましょう。次世代を担うこどもたちが、ここを愛し、仕事をみつけ、事業を起こしてほしい。(山﨑)

登壇者:
川南町長 日髙 昭彦様
農林水産省 世界農業遺産専門家会議委員 大和田 順子様
都農町長 河野 正和様
東京農業大学 非常勤講師、地域再生大賞選考委員他 大桃 美代子様
【司会】一般社団法人 太陽経済の会 代表理事 山﨑 養世

【ご挨拶】

山下壽様
株式会社宮崎森林発電所 代表取締役

 日本全国のみなさまが川南に集まり、このような盛大な会を開催していただき誠にありがとうございました。川南の研究会から発足した宮崎森林発電所建設にあたり、林野庁、宮崎県、森林組合などのみなさまと協業して開発を進めて参りましたが、大きな障壁にぶつかる困難もございました。大きな困難にぶつかった際、山﨑養世代表のお力添えをいただき、発電所を竣工、稼動させることができました。山下商事では5月27日で営業運転開始10年になる鶏糞発電所も経営しています。家畜の排せつ物に関する法律ができたことから鶏糞発電事業を展開することになりました。まさか、自分がエネルギーに関わるとは思いませんでした。地域、林業、畜産農業が潤う経済活動を推進していきたいです。
 

   (登壇者の集合写真)

【懇親会】 70名の方が参加され、積極的な意見交換等が行われました。

【ご祝辞】

山田純様
会津電力株式会社 代表取締役 副社長

会津での実績を活かし、地域の新ビジネス開拓をしたい。
みなさまにお会いして、多くの貴重なご意見を伺えたことに感謝しております。

【乾杯のお言葉】

藤井滋生様
女性未来農業創造研究会 代表理事

 
若い世代、女性、みんなで農業を儲かる稼げる近代産業にしたい。
議論して一歩踏み出すことが大切です。ありがとうございました。

 

    (写真:懇親会の様子)


【開催概要】
会期:     2015年5月18日(月)13:00~15:30
会場:     ブライダルホール「竹乃屋」(宮崎県児湯郡川南町川南13675)
主催:     一般社団法人 太陽経済の会
共催:     川南町
後援:     農林水産省、宮崎県、女性未来農業創造研究会
参加者:  180名
テーマ:   「再生可能エネルギーをもとに展開する地域循環」

【プログラム・登壇者】
<前半>
開会のご挨拶: 一般社団法人 太陽経済の会 代表理事 山﨑 養世
来賓ご挨拶:
 衆議院議員 江藤拓様の代理:代議士夫人 江藤 順子様
 林野庁 林政部長(前宮崎県副知事) 牧元 幸司様
 川南町長 日髙 昭彦様

パネルディスカッション①:
 林野庁 林政部長(前宮崎県副知事) 牧元 幸司様
 宮崎県環境森林部 次長(技術担当) 佐藤 浩一様
 ドイツ日本研究所(ドイツ連邦共和国政府による現代日本の研究所) 所長 フランツ・ヴァルデンベルガー様
 三重エネウッド株式会社 取締役 西川 幸成様
 【司会】一般社団法人 太陽経済の会 代表理事 山﨑 養世

<後半>
特別講演: 齋藤裕建築研究所 齋藤 裕様
パネルディスカッション②:
 川南町長 日髙 昭彦様
 農林水産省 世界農業遺産専門家会議委員 大和田 順子様
 都農町長 河野 正和様
 タレント(東京農業大学 非常勤講師、地域再生大賞選考委員他 幅広くご活躍中) 大桃 美代子様
 【司会】一般社団法人 太陽経済の会 代表理事 山﨑 養世
来賓ご挨拶: ㈱宮崎森林発電所 代表取締役 山下 壽様
閉会のご挨拶: 一般社団法人 太陽経済の会 代表理事 山﨑 養世

【参考:森林管理の現状】
 日本人の生活は古来より、木を使った高い生活文化を築き、木の恩恵を受け発展してきました。日本国土の約7割を覆っている森林の面積は約2,500万ha *1で、世界有数の森林大国です。しかし日本の木材供給量をみてみると、外国産が7割強を占め、国産は3割弱にすぎません*2。日本の森林資源は近年では年平均1億㎥増えており、2012年の蓄積量は約49億㎥になります。2017年には、全森林蓄積の約6割が利用可能な高齢級になりますが、収穫期を迎えている人工林資源が有効活用されていない結果、適切な間伐や林地残材の処理が進んでいないという状況が発生しています。林業就労者は年々高齢化し、また非常に厳しい労働環境のため、問題は深刻化しています。

*1:林業先進国と呼ばれるドイツと比較した場合、ドイツの森林面積は約1,000万haと日本の半分以下になりますが、国内木材生産量は日本の約3倍あり、効率的な林業を行っています。
*2:林野庁「我が国の木材(用材)供給状況」より

 【宮崎森林発電所について】
 宮崎森林発電所の燃料は、未利用間伐材、林地残材を中心に年間約72,000トンの木材を使用する予定で、集めた木材は貯木場で一定期間乾燥後、自社でチップ化します。これまで、山林で主伐、間伐が行われても、それを運搬する物流機能(人員、機器、物流網)がないことが森林組合・林業者の間で大きな問題となっていました。本発電所では、宮崎県内の木質バイオマス発電所で唯一、自社で木材を山林まで引き取りに行く事業モデルを採用しており、県、町、森林組合、林業者から高い期待が寄せられています。また、当発電所への木材供給支援を設立主旨とする、県内の有力森林組合によって構成された「宮崎県北部地域川南バイオマス発電林業振興協議会」も発足されています。間伐等による林地残材が燃料に使用されることは、森林の適切な保全や燃料収集人員の雇用を生み、地域活性化にもつながります。
 なお、本発電所には、再生可能エネルギーを活用した理想の地域作りに貢献する企業として、くにうみアセットマネジメント株式会社がメインスポンサーとなり、2.4 億円を出資しています。

宮崎森林発電所 概要
(1) 会社名: 株式会社宮崎森林発電所
(2) 所在地: 宮崎県児湯郡川南町大字川南4591-5
(3) 事業: 木質バイオマス発電事業
(4) 会社設立年月日: 2013年2月14日
(5) 株主: くにうみアセットマネジメント株式会社
        有限会社山下商事ほか地元企業等
        このほか、(一社)グリーンファイナンス推進機構※が出資(優先株)
       (※環境省の「地域低炭素化出資事業」の基金設置法人として地域における低炭素化プロジェクト
       を推進する事業者を出資という形で支援している団体)

 

   (宮崎森林発電所 全景写真)

【太陽経済の会について】
 「太陽経済」とは、太陽から得られるエネルギーを活用し、技術・英知によって、人類の生存に必要なエネルギー・食糧・水を全人類に行きわたらせることを可能にした新しい経済を意味し、代表理事を務める山﨑養世が提唱した言葉です。
 太陽経済の会は、「太陽経済」実現のため、理念を普及させるための活動を行う会です。活動内容としては、政策提言、セミナー開催、会員交流、趣旨に合致する研究・企業活動への支援等を行っています。2009年に太陽経済の会を設立した後、その活動の中から生まれた再生可能エネルギー関連プロジェクトの事業化を目的として、山崎養世を代表取締役として2012年、くにうみアセットマネジメント株式会社が設立されました。

太陽経済の概念図:


一般社団法人 太陽経済の会 概要
(1) 法人名: 一般社団法人 太陽経済の会
(2) 所在地: 東京都千代田区丸の内3丁目4番2号 新日石ビル3階
(3) 代表者: 太陽経済実現のための政策提言・啓蒙・広報・会員交流・研究企業活動支援事業など
(4) 目的: 太陽経済実現のための政策提言・啓蒙・広報・会員交流・研究企業活動支援事業など
(5) 社設立年月日: 2009年2月
(6) 関連グループ: くにうみアセットマネジメント株式会社、株式会社成長戦略総合研究所
 

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