『Arab News』と YouGov によるアラブ人を対象とした日本に関する意識調査結果を公開!
東京 - 中東最大の英字日刊紙『Arab News』では、先日の日本語版の創刊にあわせて、オンライン市場調査会社のYouGovと共同で、アラブ人を対象に日本に関する意識調査を行った。その内容は、日本経済、日本の国際関係、及び日本の国内政策に及んだ。
日本に行ったことがあると回答したのは回答者の4%にとどまったため、全体的に日本への理解は進んでいないだろうと思われるかもしれない。しかし、アラブ世界の18ヶ国で初めてこの内容で実施された今回の調査では、アラブ人の間で日本への深い理解が浸透していることが判明し、日本の外交政策、文化、及び伝統を高く評価する声が確認できた。
最も特質すべき点として、イスラエル・パレスチナ間の和平交渉が行われる場合、アメリカ、イギリス、欧州連合ではなく日本を最も中立的な仲介者としてみる声が、過半数(56%)の回答者から聞かれた。アラブ人の大多数、特にサウジアラビア人とアラブ首長国連邦人は、日本とアラブ世界との関係性をポジティブなものと捉えている。
この調査ではアラブ世界を通して、日本人を勤勉(61%)、時間を守る(42%)、クリエイティブ(37%)とする回答が目立ち、日本人への圧倒的にポジティブな見方が浸透していることが示唆された。そのため、回答者の87%が日本を将来行ってみたい国として選んだことも驚くべきことではない。
日本と聞いて最も連想する言葉を尋ねる項目に対し、50%以上のアラブ人は侍、自動車製造、及び寿司を挙げた。またどの年代層のアラブ人も、新幹線に是非乗ってみたいと回答し、63%は新幹線は日本の3大名物に入ると回答した。
全体的に、日本は製品の質の面で第1 位にランクインした。最も有名な日本のブランドを尋ねる項目では、Sony が第1 位となり(60%)、それに無印良品(32%)が続いた。また、35%がトヨタをお気に入りの日本車ブランドと回答し、同社の人気を窺わせた。
日本と湾岸協力会議のメンバー国の関係に関して、インタビューを実施したアラブ人の大多数(74%)はポジティブなものと回答したが、日本がどれほど同地域のエネルギー資源に依存しているかは、実際より低く見積もる声が聞かれた。その他の分野では、回答者の3分の2は、アラブ首長国連邦と日本が宇宙開発開発分野で協力している事実を知っており、また同じく3分の2は、日本が世界トップ5に入る経済大国である事実を知っていた。
同時に今回の調査では、アラブ人が日本に関して抱きがちなよくある誤解も数字になって現れた。日本の総理大臣が法律に署名する権力を持っていることを知っていたのは44%にとどまり、またウォークマンが日本の発明であることを知っていたのはアラブ人の4分の1余りにとどまった。同様に、日本といえば地震を連想すると43%が回答し、日本は核兵器を保有していると5分の3が回答し、また日本は国連の安全保障委員会の理事国であると5分の2が回答した。
今回の調査結果からは、中東の人々と日本人の間で、互いに関する確たる情報、見解、分析が得られる信頼できる情報交換の場が必要であることが明白となった。『Arab News』最新の国際版に関して、ファイサル・J・アッバース編集長は、「先日の日本版の創刊は、アラブ世界と日本の関係が新時代に入ったことを告げるものです。読者に対して、両地域の豊かな文化に関してより深い相互理解を促進できるのを楽しみにしています。アラブ地域全域を対象に行われた今回の調査は、そのための第一歩となるものです」と述べた。
「『Arab News』とYouGovが共同で行った今回の調査の結果からは、特に外交、ビジネス、及び観光の分野で、日本ブランドには中東地域で大きなチャンスがあることが示されました。私たちの調査によって、意思決定者の間でこのチャンスに関するより深い理解が広まればと思います」と同氏は結んだ。
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COMMUNION株式会社
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