『愛される職人を育み守る』きつい・汚い・危険の３Ｋを変える

職人のイメージを変え採用・育成する、創業125年企業の挑戦

株式会社ハウジング重兵衛

2023年7月24日 11時15分

私たちは良い方に職人の価値を書き換えます。そのためにもただの職人ではなく自分たちが輝ける職人であり、憧れられる職人であり、世の中を支えていける職人の育成を目指しています。

千葉・茨城を拠点に住宅リフォーム業を基幹事業としております、ハウジング重兵衛です。

　現在の日本での建設業の人手不足は深刻化しており、総務省の調査を基にしたデータによると、40年前に90万人いた大工は、現在30万人にまで減少しており、2030年には20万人になると予測されています。大工不足の最も大きな問題は高齢化であり、現在、大工の約4割は60歳以上と見られ、10代、20代の大工は1割にも満たない状況であり、住宅建築の需要ペースを上回る勢いで大工の数が減少し「家が建たない時代が来る」と言われている状況です。

　当社は創業１２５年、住宅・リフォーム業に携わる中で、昨今の職人の高齢化や人手不足といった状況を、受注しても職人の不足から工事を始められるまでの期間が長くなるなど、その影響を身をもって感じてきました。工場で生産できるものではなく、人の手でしか作り上げられないものが住まいであって、そこに絶対に必要なのが職人です。当社では、住宅リフォーム工事に特化した多能工の職人集団を雇用・育成をしています。多能工とは複数の職種（大工・設備・電気・解体・組立等）を一人でこなすことのできるマルチクリエイターのことを言います。現在、新卒⼊社２０歳〜５０代ベテラン職⼈まで、３０名が正社員として在籍しています。その中でも、２０１８年から本格的に未経験者も社員として職⼈を雇⽤し、学卒採用では過去５年間で８名を採用、『多能工職人』として育成しております。この経験を活かし、職⼈不⾜のそもそもの原因である、職⼈を⽬指す⼈の減少を防ぎ、労働環境を整えていくため、技術を正当に判断する職⼈の評価制度について芝浦⼯業⼤学との共同研究も⾏い、2024年には職⼈学校の設⽴も予定しています。

　また、２０２３年３月には『自社職人・多能工職人』についての、職人の正社員雇用や育成についてのセミナーを開催し、全国から50社100名が集まりました。７月２６日(水)には、東京丸の内にて、採用・育成・評価制度を公開するセミナーを、産学共同研修を行っている芝浦⼯業⼤学の蟹澤宏剛教授もお招きし、第二弾として開催いたします。

▶2023年3月　セミナー開催の様子
https://www.youtube.com/watch?v=bvtMAkbQiaw&t=338s

職人を正社員雇用する会社が増えることこそ、職人が安心して働き続けることができる環境ができ、職人になりたい人を増やし、日本の職人不足、人々の生活(住宅)を守ることが出来ると考えています。