『ロコモ』を引き起こす手足の痛み・しびれとは

~10月は「骨と関節の月間」~

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公益社団法人 日本整形外科学会は、運動器の大切さに対する理解促進を目的に、10月を「運動器の10年・骨と関節の月間」と定め、全国各地で講演会や医療相談などさまざまな催しを行っている。その一環として、学会では1995年より毎年、運動器の障害や疾患、その治療や予防などについて記者説明会を実施しており、今年は9月11日にロコモティブシンドロームの要因としての『上下肢(手足)の痛みとしびれ』をテーマに開催した。

※ロコモティブシンドローム(略称:ロコモ、和名:運動器症候群):
超高齢社会・日本の未来を見据え、2007年に日本整形外科学会が提唱した概念であり、骨、関節、軟骨、椎間板といった運動器のいずれか、もしくは複数に障害が起き、歩行や日常生活に何らかの障害をきたしている状態を示す。

上下肢の痛み・しびれは、神経系を保護する「背骨」の病気のシグナルとして表れる場合もあり、注意すべき症状である。下肢だけでなく上肢においても、痛み・しびれは運動機能低下の要因にもなり、結果としてロコモを引き起こす危険もある。

実際に、説明会を前に、持田讓治副理事長監修の下、全国の成人男女1,030名を対象に行われたインターネット調査によると、上肢に痛みやしびれがある人の割合は、全体の3割を占めた。最もよく行う対処方法として、「医療機関への通院」を挙げる人は1割程度であり、その他9割は「特に何もしていない」、「市販の鎮痛薬や湿布」、「マッサージ等の民間療法」などと回答。自己判断で放置あるいは対処しがちな傾向があることが示唆された。

持田副理事長は、「二足動物である人の立位、座位を安全に保つために上肢の機能は大切」と指摘。適切な治療までの期間が症状の回復を左右するため、手足の痛み・しびれが続きながら悪化する時には、専門家である整形外科へ受診することを呼びかけた。健康寿命延伸の観点から運動器の健康維持は重要であり、健康日本21(第二次)において2022 年に向けてロコモ認知や足腰の痛みに関して具体的目標が示されている今、上下肢の痛み・しびれのメカニズムや適切な対処について理解を深めることは重要といえる。


※平成26年度の各地の行事予定は学会WEBサイトにて公開中(http://www.joa.or.jp/

※ロコモについて詳しくは「ロコモ チャレンジ!推進協議会」WEBサイトにて公開中(https://locomo-joa.jp/
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