<日本農芸化学会2015年度大会(2015年3月26日~29日)で発表予定>朝にトマトを摂ると機能性成分“リコピン”が効率的に吸収されることを確認

カゴメ株式会社(社長:寺田直行、本社:愛知県名古屋市)は、朝・昼・夜のうち、朝にトマトを摂った場合に機能性成分“リコピン”が最も効率的に吸収されることを、ラットを使った試験で明らかにしました。

 ■本研究の目的
体内での栄養成分の消化吸収や代謝には1日のリズム(サーカディアンリズム)が存在し、栄養成分を摂る時間帯によってその吸収効率が異なることがわかってきています。当社ではトマトに含まれる抗酸化作用をもつ機能性成分“リコピン”に注目し、これまでに様々な健康機能を明らかにしてまいりました。本研究では、トマトを摂取する時間帯とリコピンの体内への吸収効率の関係について調査しました。


 ■方法と結果
ラットを、朝トマト群、昼トマト群、夜トマト群に分け、朝・昼・夜に1匹あたりに6gずつ、通常飼料もしくはトマト含有飼料(トマトの凍結乾燥粉末を10%含む飼料)を与えました(下図左)。この方法で4週間飼育し、最終日にラットの血中リコピン濃度の推移を調べ、そこからリコピン吸収量の指標として血中濃度曲線下面積(AUC)を算出しました。

その結果、朝トマト群は、昼トマト群及び夜トマト群と比べて、リコピンの吸収量が多いことがわかりました(下図右)。



<まとめ>
◆ トマトに含まれる機能性成分“リコピン”は朝に摂ると効率的に体内へ吸収されることがわかりました。
◆ 本研究結果は日本農芸化学会2015年度大会(2015年3月26日~29日)にて発表
致します。


<研究概要>
【背景と目的】
体温や血圧の変化、睡眠などの生命現象には、1日の中でのリズム(サーカディアンリズム)が存在しています。体内での栄養成分の消化吸収や代謝にもサーカディアンリズムが存在し、栄養成分を摂取する時間帯によってその吸収効率が異なることがわかってきています。

当社ではトマトに含まれる抗酸化作用をもつ機能性成分“リコピン”に注目し、これまでに様々な健康機能を明らかにしてまいりました。本研究では、トマトを摂取する時間帯とリコピンの体内への吸収効率の関係について調査いたしました。

【試験方法】
ラットを、朝トマト群、昼トマト群、夜トマト群に分け、朝・昼・夜に1匹あたりに6gずつ、通常飼料もしくはトマト含有飼料(トマトの凍結乾燥粉末を10%含む飼料)を与えました(下図)。

この方法で4週間飼育した後、飼育最終日の8:00、12:00、16:00、20:00、24:00に各群5匹ずつ、血中のリコピン濃度の推移を調べました。

<各群における飼料摂取方法>
※ラットは夜行性のため9:00~21:00は飼育室内の照明を消し、ラットが活動しやすい環境にしております。


【結果】
朝トマト群は昼トマト群、夜トマト群と比較して、トマト含有飼料摂取3時間後の血中リコピン濃度が高くなりました(図1)。また、リコピン吸収率の指標となる血中濃度曲線下面積(AUC)※を算出したところ、朝トマト群のAUCが最も大きくなりました(図2)。

以上の結果より、朝にトマトを摂ることで、昼や夜にトマトを摂った時と比べて、リコピンが速やかに体内に吸収され、リコピンの吸収量も増えることが分かりました。

 ※血中濃度曲線下面積(AUC)は時間経過にともなう血中成分増加量の面積で、AUCの数値が大きいほどリコピンの吸収量が多いことを表す。

【まとめ】
今回の研究結果より、朝にトマトを摂ると、昼や夜にトマトを摂った時と比べて、リコピンが効率的に体内に吸収されることを、ラットを使った試験で確認しました。
今後は、ヒトでも同様の現象が起こるかを明らかにしてまいります。

【参考】当社におけるリコピンに関する主な研究結果

 

  1. プレスリリースTOP
  2. >
  3. カゴメ株式会社
  4. >
  5. <日本農芸化学会2015年度大会(2015年3月26日~29日)で発表予定>朝にトマトを摂ると機能性成分“リコピン”が効率的に吸収されることを確認