〜テレビ視聴データ分析コラム〜第66回NHK「紅白歌合戦」はどう観られたか?

性・年代で異なる紅白のテレビ視聴

スイッチメディア

 メディアリサーチを提供する株式会社スイッチ・メディア・ラボ(本社:東京都品川区、代表取締役社長:福羽泰紀)は、関東エリア国内最大規模の約2,000世帯・個人5,000人のテレビ視聴パネルから機械式継続調査にてテレビ視聴状況のデータを収集、そのデータをさまざまな属性でリアルタイムに分析できるテレビ視聴データ分析サービス[SMART](スマート)を提供しています。

 このたび、テレビ視聴データ分析サービス[SMART]を活用し、2015年12月31日に放送された第66回NHK紅白歌合戦のテレビ視聴状況を性・年代別に分析しましたので、下記のとおりレポートします。
■ 第66回 NHK「紅白歌合戦」 性・年代別で異なる視聴推移

 毎年、年末年始は各局のテレビ番組についての話題が豊富だ。その中でも最も話題となるのは、なんといっても大晦日放送のNHK「紅白歌合戦」。第66回となった今回の放送はどのように視聴されていたのだろうか?

今回も他の放送局に比べ、極めて世帯視聴が高かったと報道されている「紅白歌合戦」だが、スイッチ・メディア・ラボでは、個人視聴をさまざまな属性で分析するのを得意としているため、今回は性年代別に個人視聴傾向を分析してみた。まず、下記の「紅白歌合戦」放送全体の個人視聴(性年代別)推移をみてみよう(図1)。
 

図1 第66回NHK「紅白歌合戦」性年代別の個人視聴推移図1 第66回NHK「紅白歌合戦」性年代別の個人視聴推移


紅白の視聴状況を性年代別でみると、60代以上と50代女性で高くなっている。
これに対し、男女それぞれで20代が低く推移していたが、10代の視聴はこれよりも高く、単に若年層ほど視聴していないというわけではないようだ。

■ 視聴が低調だった「男性20代」を分析。それでも紅白視聴が伸びたシーンは?

男性20 代は紅白視聴において他の性年代を上回る時間帯がほとんどなかった。しかしグラフ図1からは、そんな男性20代においても所々視聴が伸びる時間帯があることも読み取れる。こういった時間帯にはどんなアーティストが出演していたのだろうか。次の図では、一部裏番組の状況とあわせてこの点をみていきたい。

「紅白歌合戦」放送中の男性20代の視聴状況をみた時、民放5局のなかでNHKを上回った時間帯のある局は日本テレビであった。そこで、図2では「紅白歌合戦」後半の時間帯(21:00~23:45)におけるNHKと日本テレビの視聴推移を示した。(※男性20代の視聴は、「紅白」前半の時間帯では、概ね日本テレビのほうが高く推移していた。)

図2 男性20代の紅白視聴推移図2 男性20代の紅白視聴推移

■ 男性20代の紅白視聴、アーティストは「X Japan」にピーク。

日本テレビでは年末恒例の「ガキの使い絶対に笑ってはいけない名探偵24時」(18:30~24:30)が放送されていたが、男性20代では日本テレビの放送と入れ替わりでNHKの視聴が伸びる傾向がみられた。

21:41に日本テレビがCMに入ると、NHKでは映画「スター・ウォーズ」とのコラボレーションで嵐が登場、「New Year’s Eve Medley 2015」を披露し、ここで男性20代のNHK視聴はぐっと伸びる。次に出番となったのはAKB48。「紅白2015SP ~10周年記念メドレー~」を披露しはじめると、前田敦子と大島優子の二名が次々サプライズで登場という演出があった。続いて、EXILEが登場。前半紅白における男性20代の視聴ピークとなった。

その後は再び、日本テレビの視聴が伸びたが、特別企画となっていた小林幸子の「千本桜」から、暫くNHKが男性20代を引き付ける展開に。X JAPANの「紅白スペシャルメドレー ~We are X!~」で大きく盛り上がり、日本テレビの本編中に関わらず、男性20代視聴は紅白ハイライトにも迫るピークとなった。

普段からテレビの視聴が低調な傾向がある男性20代。18年ぶりの紅白出場でみせた「X JAPAN」復活パフォーマンスは、その頃はまだ少年だったはずの彼らの目にも熱いものとして映ったようだ。


<調査概要>
調査方法:      機械式継続テレビ視聴調査※
調査対象者:   スイッチ・メディア・ラボ  テレビ視聴パネル
調査対象エリア:関東1都6県 (東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県)
集計対象日:   2015年12月31日(木)
有効パネル数:   個人5,691サンプル (2,222世帯)

サンプル内訳サンプル内訳

 

※家庭用テレビリモコンと独自開発のテレビ視聴データ収集機器、 インターネット通信を利用した機械式テレビ視聴調査


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今回は、「紅白歌合戦」の視聴において他の性年代に比べて特徴的であった男性20代にフォーカスして、CMとの関係も合わせてテレビ視聴傾向をクイックに分析してご紹介しました。

スイッチ・メディア・ラボでは、テレビ視聴パネルからアンケート調査により150以上の最新属性を聴取しており、多様な切り口で番組視聴者を分析することが可能です。今後もさまざまな切り口で、番組視聴分析やテレビの観られ方の分析をレポートする予定ですので、ご期待ください。


<株式会社 スイッチ・メディア・ラボ 会社概要>

株式会社スイッチ・メディア・ラボは、関東エリア国内最大規模の約2000世帯・個人5000人のテレビ視聴パネルへの機械式継続調査によりテレビ視聴データを収集・分析するメディアリサーチカンパニーです。2014年10月、インターネット上で個人のテレビ視聴状況をほぼリアルタイムに分析できるまったく新しいテレビ視聴分析サービスSMART(スマート)をリリース。放送局・広告主企業・広告代理店等の企業のマーケティング担当者へ提供しています。

※テレビ視聴分析サービスSMARTの詳細はこちら   https://www.switch-m.com/service

 

企業名:     株式会社 スイッチ・メディア・ラボ
所在地:     東京都港区赤坂2-10-9 ラウンドクロス赤坂6F
代表者:     代表取締役社長 福羽 泰紀
設 立:       2012年10月1日
事業内容:   テレビなどのメディアリサーチ/テレビCMの効果測定調査・分析ツールの提供
URL:        http://www.switch-m.com/

 

 

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会社概要

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URL
https://www.switch-m.com/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区芝5-26-24 田町スクエア3F
電話番号
03-6441-2056
代表者名
高山 俊治
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2012年10月