世界各国から研究者、メディア約200人が参加 最新のキウイフルーツの健康効果を研究発表

「第1回 キウイフルーツの栄養および健康効果に関する国際シンポジウム」開催

 2016年4月12日(火)から4月14日(木)まで、世界的な健康・栄養の有識者による、世界で初めてのキウイフルーツの効果に関する国際シンポジウムがニュージーランドのタウランガで開かれ、最新の研究結果が発表されました。このシンポジウムは、ニュージーランドのリデット研究所主催、ゼスプリインターナショナル後援により、世界16カ国、185名の専門家などが参加して開催されました。
 世界的に注目が集まる消化器系疾患や代謝系疾患、腸内細菌に対する研究、ビタミンCの効果など、現在進行中の研究を含めて、キウイフルーツの健康効果が発表されました。

世界で初めて、キウイフルーツの効果に関する 国際シンポジウムが開催された世界で初めて、キウイフルーツの効果に関する 国際シンポジウムが開催された

 

<実施概要>
  • 日程:2016年4月12日(火)、13日(水)、14日(木)
  • 開催地:ASBアリーナ(ニュージーランド、タウランガ市)
  • 参加国・参加者数:世界16カ国・185名
<発表トピック>
  • キウイフルーツと消化器系の健康
  • キウイフルーツとビタミンC
  • キウイフルーツと代謝

グリーン・キウイフルーツに便秘の緩和作用や腸機能の改善が期待できる効果も

 ニュージーランド・オタゴ大学教授のリチャード・ギャリー教授は、キウイフルーツがもたらす消化器系の健康機能における効果について、ニュージーランドでの多施設臨床試験の結果を発表しました。
 便秘と、機能性便秘の成人、過敏性腸症候群(IBS-C)のような関連した症状への不快感緩和に対する食事療法としてのキウイフルーツの効能を実証するために行われたこの試験で、1日に2個のゼスプリ グリーン・キウイフルーツを食べることによって、消化機能と便通頻度の著しい改善や消化機能改善がみられ、便秘になってしまった人たちのQOL(生活の質)の向上へつながる変化が見られました。また、健常者が同量を摂取しても下痢にはならないという結果も示されました。

 ニュージーランド・リデット研究所のカーリーン・スタルク博士は、キウイフルーツの摂取は消化器系の不快感緩和、たんぱく質の消化や内臓の健康的機能などへ大きく寄与する可能性があると説明しました。
 キウイフルーツに含まれる自然の消化酵素、アクチニジンについて、たんぱく質の分解と胃内の消化促進(胃を空にする事)をすることによって消化緩和を改善するという研究を進めていると発表しました。
 キウイフルーツの食物繊維とその消化性にも焦点を当て、グリーン・キウイフルーツの食物繊維は大容量の保水力があるがゆえに、より大きく柔らかな便を作り、消化器官を通って腸の動きを促進するという事が分かってきたことも発表しました。

毎日キウイフルーツを食べる事は、血液中およびその他の身体の部位のビタミン濃度を高める上で非常に効果的

講演をするニュージーランド・オタゴ大学の マーグリート・ヴィッサー教授講演をするニュージーランド・オタゴ大学の マーグリート・ヴィッサー教授


 ニュージーランド・オタゴ大学のマーグリート・ヴィッサー教授と、アニタ・カー博士は、ビタミンCは免疫システム機能をサポートし、疲労と倦怠感の軽減、また正常な皮膚の機能を保つための必須ビタミンであると説明し、食事を通して日常的に摂取することが必要であると発表しました。

 しかしながら、多くの人はビタミンCの血中飽和濃度を維持できる果物や野菜などの生鮮食品を十分に摂取できていないとした上で、毎日キウイフルーツを食べる事は血液中およびその他体内中のビタミン濃度を高める上で非常に効果的であることを説明しました。

でんぷんなどの食品を部分的にキウイフルーツと置き換えることにより、血糖値の上昇を抑え栄養摂取量を増加させる効果的な食事療法

 食品産業技術総合研究ニュージーランド研究所のジョン・モンロー博士は、不十分な血糖値管理は糖尿病や慢性心血管疾患(CVD)のような肥満に関連する慢性疾患に繋がるとし、キウイフルーツの血糖値への影響を特に注視し、試験管内研究(in vitro)とヒト介入研究から得た結果を発表しました。彼はイモ類や米といったでんぷんなどの食品を部分的にキウイフルーツと置き換えることが血糖値の上昇を抑え栄養摂取量を増加させる効果的な食事療法であると結論付けました。

キウイフルーツの有機酸が腸内フローラを活性化

 食品産業技術総合研究ニュージーランド研究所のポール・ブラッチフォード博士は、キウイフルーツが大腸内で、微生物組成物と代謝機能へどのような影響をもたらすかを試験管内(in vitro)発酵システムの研究結果を基に発表しました。

 キウイフルーツは食物繊維(2-3%)だけでなくポリフェノール、脂肪酸、有機酸、プロテイン、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を含んでいることから、大腸の微生物生態学を変える可能性を示唆しました。
また、グリーン・キウイフルーツとゴールド・キウイフルーツが腸内フローラを活性化(バクテロイデス属、パラバクテロイデス属、ビフィドバクテリウム属を著しく強化)すると発見し、それが腸壁の状態を補強、抗菌性の合成物を生み出し、免疫システムを調節するなどのメカニズムを通して人間の健康と確実に相関関係があることを発表しました。
 

シンポジウムのチェアマンを務めた東北大学・福土審先生を中心に、日本・海外の研究者、参加メディアで活発な議論がなされましたシンポジウムのチェアマンを務めた東北大学・福土審先生を中心に、日本・海外の研究者、参加メディアで活発な議論がなされました

シンポジウム内の軽食スペースで提供された、グリーンキウイ、 サンゴールドキウイとカスタードクリームのタルトシンポジウム内の軽食スペースで提供された、グリーンキウイ、 サンゴールドキウイとカスタードクリームのタルト

 

ゼスプリグループ社について

 2014-15年で15.7億NZドル(約1,178億円)の年間売上高を持つゼスプリ社は、世界で最も成功を収めたキウイフルーツのマーケティング会社であり、ゼスプリブランドは高品質のキウイフルーツの世界的リーダーとしても広く認められています。ニュージーランドのマウントマンガヌイに拠点を置き、現役および元キウイフルーツ生産者が100パーセント株を所有している会社です。そしてニュージーランド、アジア、ヨーロッパ、アメリカで約350人の従業員がいます。
 ニュージーランドの2,500人の生産者とその他の地を拠点とした1,200の生産者の代表としてゼスプリ社はキウイフルーツの革新、供給管理、流通管理やゼスプリ・グリーンキウイ、ゼスプリ・サンゴールドキウイ、ゼスプリ・オーガニックキウイ、ゼスプリ・ゴールドキウイ、ゼスプリ・スイートグリーン・キウイのマーケティング全てを管理しています。


リデット研究所について

 リデット研究所は食品栄養分野において戦略的研究に取り組む国営研究拠点です。その専門知識の範囲は食品材料化学、消化管生物学、人類栄養学と広範に及びます。
 リデット研究所は2003年に設立され、2007年にはニュージーランド政府から優れた研究機関の証であるCoRE賞を授与されました。リデット研究所は総合的な科学的アプローチを使い、また多くの組織にわたってニュージーランドの専門知識の統合する事でユニークな知的環境をもたらしています。この研究所は国際的に評価され、世界的に有名な科学者チームによって率いられています。

 

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会社概要

URL
https://www.zespri.com/ja-JP/
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター10階
電話番号
-
代表者名
安斉 一朗
上場
未上場
資本金
-
設立
1992年03月