多様な国内貧困家庭向けサービスを提供するNPO法人「PIECES」設立

～行政・NPO・企業と共に「子ども食堂」だけではない新たな仕組みを確立していきます～

貧困や虐待の連鎖を予防する仕組みづくりを目指すNPO法人 PIECES (本拠地：東京都渋谷区、代表理事：小澤いぶき、以下 PIECES)は、2016年6月22日に登記完了し、新たな支援サービス「コミュニティユースワーカー事業」を開始いたしました。
▼PIECES公式ホームページ　http://www.pieces.tokyo/
　CYW事業ページ　　　　　http://pieces-cyw.net
   CYWブログ　　　　         http://pieces-org.hatenablog.com

■PIECES概要
ひとり親世帯では2人に1人が直面しているといわれる「子どもの貧困」。連日ニュースに話題が上がり、都知事選でも焦点の一つとなるなど注目の集まるテーマだが、実態が見えづらい上、行政・NPOが提供するサービスの間をこぼれてしまうケースも多くあり、支援方法が模索されてきました。

PIECESは、そんな子どもや家庭の支援を続ける中で実践知と専門的な知を蓄積し各セクターのコンサルティング・研修等をしているメンバーが、知識を体系立てて、多様な子どもたちを包摂していく社会づくりを目的に2016年6月22日に登記したNPO法人です。

■コミュニティユースワーカー事業
私たちがそうであるように、子どもたちの置かれた状況・興味関心は1人1人違い、個別の支援が必要となります。しかし、1つ1つの家庭のサイズが小さくなり地域のつながりも少なくなった現代社会では昔では当たり前だった「近所のお兄ちゃん・お姉ちゃん」が小さい子の面倒を見て、興味関心に合わせて遊んだり、社会で必要なスキルやルールを教えてあげるような社会機能が不足しています。

そこで私たちは「子どもたちの問題に少し専門性のある近所のお兄ちゃん・お姉ちゃん 」をコミュニティユースワーカー（Community Youth Worker、以下CYW）として研修・育成し、CYWをハブとして子どもたちの課題や興味に合わせて活動する小さなコミュニティ（チャプター）を運営し、チャプター同士やチャプターと行政・NPOとを有機的につなぎ、すべての子どもたちが包摂的に支援される仕組み作りを始めました。

■これまでの取り組み

虐待・家族の解体から立ち直り、大学進学。そして夢の実現へ。

とある支援機関から繋いでもらった中3の女の子は、虐待を受け、心に傷を負っていました。また、家族とも一緒に住むことができず、落ち込み、周りの人を信用できなくなっていました。
CYWの一人が彼女の悩みに徹底的に寄り添い、勉強を教えることを中心に、継続的に寄り添ってきました。そうした中で、傷も次第に癒えていき、自信のなかった高校受験も乗り越えました。その後、自分も同じような境遇にある子ども達の支援をしたいという夢も持つようになりました。今年、彼女は大学生になり、福祉の勉強をしています。
現在では、その夢にむかって福祉の勉強をしながら、私たちと一緒に学習支援のスタッフとして活躍しています。

子どものニーズに合わせた多様なサポート
〜10代のママ支援、プログラミング体験〜

子ども達の抱える課題は様々で、私たちはその子の困りごと、関心のあることに合わせて支援を作っていきます。これまで、「プログラマーになりたい」子のためにプログラミング教室を開催したり、「料理人になりたい」子にイタリアン料理のシェフから直に教えてもらう機会を作ったり、「10代で妊娠・出産したシングルマザー」の子育てを地域の人たちで見守る体制を作るなど、多くの人や企業の協力を得て活動を広げてきました。

今後は就労までを見据えた機会の提供など、CYWが子ども達に寄り添っていくだけでなく、彼らが社会に出るところまでを継続的にサポートしていく仕組みづくりを行う予定です。

■団体概要
団体名   ： NPO法人 PIECES
代表者   ： 代表理事　小澤いぶき
所在地   ： 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-3-18　ビラ・モデルナA203
設立      ： 2016年6月22日
活動内容： 課題を抱える子ども・ご家庭への包摂的支援活動
URL　　： http://www.pieces.tokyo

■本件に関するお問い合わせ先
団体名   ： NPO法人 PIECES
担当者名：荒井佑介
TEL       ： [phone]
Email    ： [e-mail]