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公益財団法人 角川文化振興財団
会社概要

言語学者・金田一秀穂先生がN/S高生に、 コミュニケーションの極意をアドバイス!各界の豪華講師陣が「世の中のリアル」を伝える【特別授業】が ついにスタート!!

公益財団法人 角川文化振興財団

日本の文化振興に寄与するための事業を手掛ける公益財団法人角川文化振興財団(理事長:川上量生)は、<「世の中のリアル」を伝える>をメインテーマに、未来に夢を抱くN/S高の生徒達に向けた【学園生のための特別授業】を、株式会社ドワンゴが提供する学習コンテンツアプリN予備校を用いて、6月27日(火)、歌舞伎座タワー教育事業本部スタジオにて行いました。 記念すべき第一回目は言語学者の金田一秀穂先生をお招きし、<日本語大好き!金田一秀穂先生とこれからのコミュニケーションを考えよう>と題して実施。全国から多くのN/S高生が参加し、あらかじめ選ばれたZOOM画面参加者からは熱い質問や相談も飛び交い、初回の【特別授業】は大きな盛り上がりを見せました。

  • 僕自身は、恐ろしくダメな高校生でした!  

金田一秀穂先生金田一秀穂先生

 金田一秀穂先生は、授業の冒頭にて「僕自身は、恐ろしくダメな高校生でした!」と高校時代の体験談を披露。自身がいかに高校時代の授業が面白くないと感じたか、好きになれなかったか、受験のための勉強に疑問を感じていたか・・・の経験を振り返りました。自身の通う高校で、朝の出席確認のあと、授業をさぼってバスで新宿に行き、喫茶店で本を夢中になって読んで、最後のホームルームに間に合うように教室に戻るという毎日を繰り返していたと言います。

 また金田一先生は「努力は報われません!」と宣言。「努力すればなんとかなる、は嘘だと思います。努力の意味が違うとは思いますが、いやいやながらやる努力は報われません。イチローも大谷翔平も藤井聡太も努力はしていません。一生懸命やりたくて面白くてやっているんです。やりたくなくて仕方なくやる努力とは全然違うのです。」と持論を展開し、「もしやりたくないなあと思ったら、やめたほうがいいんです。受験勉強も好きな人がやったらいいんです。」と強調しました。受講生たちに対しても「今、何か好きなことをやっていますか?」と質問を投げかけ、「小説を書くことです。先生や親からも褒められて、好きなので続けています。」という話や「アーティストや歌手のマネージメントやマーケティングが面白くてやめられません。」などの話が生徒から寄せられ、金田一先生からは、好きなことをやめられずに続けたことで成功した作家のモーパッサンや作曲家のなかにし礼のエピソードなどが紹介されました。

  • 事前に受講生より「コミュニケーションに悩むこと」についてアンケートを実施!

 今回の金田一先生の特別授業を行う前に、角川ドワンゴ学園の生徒(N/S高)に向けてアンケートを実施。多数の回答者より様々な悩みが寄せられました。(以下主な回答)

*どう接すればいいかわからない。 人の数だけ最適解が存在する。

*人見知りなのと語彙力のなさで人とうま く話せない。

*インターネットでは文字のみのやりとりなので、言葉の定義にかなり気をつけたり、どう伝わるかを

 かなり考慮してやり取りをしなければならない。

*会話の返しやタイミングで悩む、思っていることを早く返せない。

*最大限衝突を避けるコミュニケーションを心掛けています。

*自分の発した言葉が、相手を傷つけてしまったのではないかと思うことがある。

*本当に自分自身が伝えたかった意図とは違った意味で相手に解釈されることがある。

*自分の伝えたいことを的確に言葉にして、相手に伝えることができない。

*相手に嫌われることが怖くて話に踏み込めない。

    など

  • 金田一先生から、生徒たちの様々なコミュニケーションの悩みについて、その解決につながる極意の数々をアドバイス!!

金田一秀穂先生金田一秀穂先生

  • コミュニケーションは言葉ではなく、鳴き声に近いんです!  

 「コミュニケーションには皆が困っています。多くの芸人さんは、反射神経のあるコミュニケーションの芸を磨いています。芸者さんやホストさんもコミュニケーションがうまいですね。でも言葉をしゃべることだけがコミュニケーションではないですね。書き文字でのコミュニケーションもありますが、人は声を使っています。

鳴き声でのコミュニケーションもあります。大切なのは、むしろ鳴き声です。声の調子で気持ちを通じさせる。映画や歌など言葉(の意味)が分からなくても感動させられることがあります。コミュニケーション(の本質)は言葉ではなく、鳴き声に近いんです!そのことが大切です。その人の気配を通じさせられる、表情やしぐさが大事になります。」

  • 言葉は大事ですが、そんなに悩まなくてもよいのです!  

金田一秀穂先生金田一秀穂先生

 「今から5万年ぐらいに前にアフリカで記号言語が生まれました。それが、世界の各地に伝わり、その記号言語が分かれて様々な言葉になっていきました。もともとアフリカでは、記号言語が生まれる前は、鳴き声でコミュニケーションをしていました。種族保存のため、生物として、本能として、雄と雌が出会って、子孫を増やしていくためのコミュニケーションの手段として、鳴き声で様々なことを伝えることができました。今でも、通じない言語でコミュニケーションをしている状況をみても、それが恋人同士なのか、もめてるのか、うまくいってるのか、ベテラン夫婦なのかなど、鳴き声のやり取りで関係がわかります。それがコミュニケーションで大切なことです。言葉の役割はほんの一部にすぎません。言葉は大切ですが、皆さんは言葉が通じる通じないで、そんなに悩まなくてもよいのです。」

  • ホンモノを見るようにしてください。ホンモノの文章を読んでください。

金田一秀穂先生金田一秀穂先生

 金田一先生は「言葉」について、様々なエピソードや切り口から、コミュニケ―ションにまつわる多くの事例を紹介し、また進化していく外国語翻訳機のことや知ったかぶりをするAIのこと、生徒が先生や試験の出題者の意図を忖度してしまうような日本の教育の良くない風潮などを、自身の体験などを交えながら、生徒たちに語りました。そして最後に、受講生徒たちに次のようなメッセージで、約90分にわたる授業を締めくくりました。

 「若い時は感情の振れが大きいので、その力やエネルギーで一生忘れないような強い感覚で体験をしますが、そのために、ニセモノに騙されやすくもなります。往々にしてニセモノが魅力的に見えてしまったりもするのです。それを防ぐためにはホンモノを見るようにしてください。ホンモノの文章をよく読むことです。そして、自分に正直な言葉をつかえるようになることです。大江健三郎は、死ぬ間際になって、やっと初めてホンモノの言葉が使えるようになったと言ったそうです。」

  • すべてのコミュニケーションの解決につながること、それは自分の言葉を使うこと。

 「若者言葉は大雑把すぎるのが、ちょっとした問題ですね。よく使われる“やばい”とか“すごい”とか、そういう言葉よりも、もっとふさわしい言葉があるはずです。谷川俊太郎は、とっても素敵な分かりやすい普通の言葉を使いますが、それがとても感動的なのはどうしてですか?と聞いたところ、彼は、自分に正直な言葉を使うからでしょうか、と答えました。本当にその言葉が自分の心にフィットするかどうかが、とても大切なことなんですね。 自分でその言葉は分かるんです。それが自分の言葉です。その言葉が使われると相手も分かるんですね。自分の言葉で語っているなと。そこで信頼関係が生まれ、すべてのコミュニケーションの解決につながります。自分の言葉を探してみて下さい。」 

  • 終了後にも、受講生から相談が続き…。  

 特別授業が終了しても、ZOOM画面の受講生から「コミュニケーションが苦手で、いつも後でああ言えば良かった、と後悔しています。どうしたらよいでしょうか?」との相談が続き、金田一先生は「70歳(古稀)になっても、いまだにコミュニケーションがうまくできません。今でも言った後で後悔したりしていますよ。一生経験ですね。」と答えられました。そして、帰り際に、「今日の生徒さんたちは、明るくて、みんな十分にコミュニケーションできていますね。私も本日、良い体験をしました。」と感想を語られました。

金田一秀穂先生金田一秀穂先生

■講師紹介 金田一秀穂(きんだいちひでほ) 

1953年東京都生まれ。祖父の金田一京助(言語学者) 、父の金田一春彦(国語学者)に続き、自身も日本語研究を専門とする言語学者。東京外国語大学大学院を修了。その後、中国大連外語学院、コロンビア大学などで日本語を教える。1994年、ハーバード大学客員研究員を経て、杏林大学外国語学部教授。2018年度より山梨県立図書館館長。現在、杏林大学名誉教授。現代用語の基礎知識選「ユーキャン新語・流行語大賞」 選考委員。


角川文化振興財団とドワンゴが取り組む【特別授業】とは?  

 「N/S高(N高等学校とS高等学校)」は、通信制高校の“制度を活用”した“ネットの高校” で、2016年4月にN高、さらに2021年にS高を開校しました。自分が学びたい分野を効率的に学習できるプログラムや選べるコースなどの特徴を活かし、生徒数は年々増加。2023年5月時点で両校合わせて2万4千人を超え、通学コースのキャンパスも全国43箇所に及んでいます。また2022年10月には「世界最高の学校賞」イノベーション部門のTOP3にも選出されました。  

 この度、公益財団法人 角川文化振興財団は、N/S高生が日々の学習で活用しているN予備校(株式会社ドワンゴが提供する学習コンテンツ)を利用して、卒業後の進路を決めるための礎となる<「世の中のリアル」を伝える>を主眼に、未来に夢を抱くN/S高の生徒達に向けた【学園生のための特別授業】の構築に取り組むこととなりました 。  

 これまでもN/S高は、課外授業の一環として、各方面の著名人を招いての特別授業を行ってきましたが、今回は、さらにバージョンアップし、生徒達が大いに興味を抱くであろう豪華講師陣を選抜。普段の授業で身につける知識や技術を超えた、自分の進路への気づきや発心につながる人生観を伝える授業を目指していきます。

  • 【特別授業】後のアンケートより

 金田一先生の特別授業を終え、受講生よりアンケートを実施。多くのコメントが寄せられました。

(以下主な回答)

*金田一さんが言っていた「コミュニケーションは鳴き声である」という言葉すごいなと思いました。本日は貴重な授業をありがとうございました。

*若者言葉が大雑把である、という点に非常に心揺さぶられました。今後自分が生きて行く中でのコミュニケーショ ンに、言葉が綺麗だと思われるように活用できるように頑張りたいと思いました。

*最初の努力は裏切られるという言葉から掴まれて引き込まれました。

*今までの私の考え方に一石を投じるような興味深い内容のお話を聞けてとても楽しかったです。 

*普通の先生が絶対言わないようなことをバンバン言ってて面白かった。

*形式言語と「鳴き声」のコミュニケーションに関しては、今まで疑問に思わなかったことが不思議なくらい興味深いテーマだと感じました。九十五分じゃ全然足りませんでした。週一くらいで授業していただきたいくらいです。

*人生で1,2位を争うほど面白く、タメになりました。

*ありがとうございました!もっとお話聞きたかったです!綺麗事ではなく先生のお言葉で話されていたからか、胸に響きました。また先生のお話が面白く、声に出して笑うということが何度もありました。私はすぐ幅の広い言葉で自分の気持ちを片付けてしまうことが多いので、もっと自分の言葉を話すということを意識したいと思いました。お話を聞いて、より多く本物の言葉や作品に触れようと思いました。改めて、本日は本当にありがとうございました。

  • 【特別授業】ラインナップ・今後の豪華講師陣

古谷 徹古谷 徹

富野 由悠季 写真/鈴木 心富野 由悠季 写真/鈴木 心

中野 信子中野 信子

【特別授業ラインナップ】(N/S高の生徒限定の授業です)

【第二弾】

●7月 古谷 徹 (声優/ナレーター)

・会場:歌舞伎座タワー/・形態:LIVE配信+リアル

【実施決定】 9月以降予定

●富野 由悠季 (アニメーション映画監督)

●宮部 みゆき(作家)×京極 夏彦 (作家)

●中野 信子 (脳科学者)       

さらに各分野にわたる豪華講師陣をラインナップ中

【実施概要】

■対象:N/S高に在籍する生徒

■会場:歌舞伎座タワー内スタジオ、

     ところざわサクラタウンN/S高キャンパスなど

■配信:ライブ配信を基本とし必要に応じて教室受講(リアル)も実施

■講師:作家、漫画家、学者、ゲームクリエーター、映像作家、アーティストなど

     (生徒のニーズに合わせて)

※講師が所属する施設やロケ地からのライブ配信なども予定

※学園生向けだけでなく、広く一般に向けての授業公開も検討中

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財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3 ところざわサクラタウン 角川武蔵野ミュージアム
電話番号
04-2003-8700
代表者名
川上量生
上場
未上場
資本金
-
設立
1976年02月
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