ADK メディアと生活者に関する調査レポートを発行
スマートデバイスの普及が生み出す、メディア接触の新たな潮流 「手軽に話題を共有したい」10代、「欲しい情報を自分で調べる」20・30代
ADKでは毎年、生活者の意識・価値観、消費行動、メディア接触などを総体的に捉える大規模な調査(「ADK生活者総合調査」)を実施しています。そしてそれらを元に独自の視点から考察を加え、例年レポートとしてまとめております。
今回の「生活者とメディア総合レポート2013」は、マス媒体・デジタルメディアに加え、店頭・交通・屋外メディアや、生活者発信であるクチコミなど、あらゆる媒体を俯瞰的に捉えた内容となっています。接触率や接触時間帯、イメージ・評価、購買とのつながりなどを明らかにし、メディア自体の情報価値とマーケティングにおける有用性をともに検証するものです。
また「デジタルメディアと生活者レポート2013」では、PC・携帯電話の利用やウェブサイトのアクセス経験・イメージなど、一般的なインターネット利用状況を広範囲に分析しています。また近年急速に普及が進むスマートフォン・タブレット端末や、それに伴い登場・拡大した各種の先進的なWEBサービスに関しても、より深く掘り下げた追究を行っています。
「生活者とメディア総合レポート2013」および 「デジタルメディアと生活者レポート2013」からのトピックスを、以下に紹介いたします。
<調査結果トピックス>
1.進むネット利用のスマートフォンシフト 10代の利用時間はスマホ>PC 「ほとんど毎日 2時間以上」
「テレビを見ながら」 (デジタルメディアと生活者レポート)
・スマートフォンからのネット利用率が前年比で倍増(2011:11%→2012:25% 個人全体)
・特にM1(男性20-34歳)・F1(女性20-34歳)といった若年層では、他の年代と比べスマートフォンでの
インターネット利用率が高い。
・ネット利用時間:10代ではスマートフォンがPCを上回る。
・ネット利用時の「ながら行為」:「テレビを見ながらネット」のスコアをデバイス別にみると、
M Teen(男性10代)と若年女性ではスマートフォンがPCより高い。
2.メディア消費の年代別傾向 話題共有のツールとしてテレビ番組を活用する10代
(メディアと生活者総合レポート2013)
・男性は自分で調べた情報を、女性は周囲のクチコミを比較的重視。
・10代:ネット利用は携帯・スマホ>PCで、”モバイルネイティブ”な世代。
身近で話題を共有することに主眼を置いている。そのため「友人や家族の話」に加えて「テレビ番組」も、
面白い話を手軽に入手できる情報源として、有用であると捉えている。
・M1・F1層:PCとモバイル、その他のメディアを等しく使い分ける。10代に比べて「ポータル・検索サイト」
「商品比較サイト」をやや重視し、欲しい情報は自分で探す能動的な情報摂取姿勢。
そのためか、テレビに対する評価は特にM1層で低調。
・中高年層:従来のマス接点、中でもテレビと、新聞や折込など紙媒体への親近感・信頼度が他の世代と
比べて特に高い。ネット利用に慣れたとはいえ、整理された情報を受け取るというスタイルがまだ残っている。
3.ターゲット・時間帯・平日/休日によって異なるメディア接触率
(メディアと生活者総合レポート2013)
・時間帯別に接触率の最も高い情報メディアを見ると、平日の夜間(19~24時)≒ゴールデン・プライム時間帯は、
男女10代およびF1層においては「テレビ時間」だが、M1層では「PC・タブレット時間」となっている。
・女性10代は平日・休日を問わずモバイルに常に多く接触しているが、男性10代では平日夜や休日になると
接触率がやや低下する。
・各世代とも休日には平日に比べテレビの接触が増加し、「テレビ+PC」が接触の軸に。
※トピックスの詳細はプレスリリースをご覧ください。)
<「ADK生活者総合調査(2012年度)」概要>
調査地域: 関東1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)
調査対象: 12歳(中学生以上)~69歳男女 サンプル数: 10,753サンプル
調査方法: インターネットによる調査 調査期間: 2012年5月