長く愛されるスタンダードなデザインを鉄という素材で表現した椅子「PFチェア」を岐阜県関市の鉄家具メーカーが発売

「椅子といえば？」と問われたときに、誰もが思い浮かべそうなスタンダードな椅子を鉄という素材で表現しました。住宅でも商空間でもオフィスでも、さまざまなシーンに溶け込む椅子です。

株式会社　杉山製作所

2023年10月6日 10時10分

株式会社杉山製作所（本社：岐阜県関市、代表取締役：島田亜由美）は、量産ではなく、人の手でしっかり手間をかけてつくり上げる杉山製作所だからこそできるデザインの椅子「PFチェア・PFアームチェア・PFカウンターチェア」を発売しました。

【特徴】

市場に出回っている鉄およびスチール製の椅子は「量産型で低価格な製品」「鉄の脚＋座る部分は張り込みの椅子」がほとんどです。

それらは杉山製作所が得意とする部分ではなく、そういった製品と競合するような製品を作っても、たちまち埋もれてしまうことが想像できました。そこで、スタンダードな形でありながら杉山製作所の技術を存分に生かすことができる椅子はどういうものかを考えました。スタンダードでありながら、鉄を専門に扱い、量産ではなく、人の手でしっかり手間をかけてつくり上げる杉山製作所だからこそできるデザインの椅子にたどり着きました。

【開発の背景】

つくり手は、他と比較したり、市場の流行などに左右されたりして、本来つくるべき「モノ」や「コト」が見失われる時があります。見失った結果望んでないものができる。あるいはコスト競争になり苦しい戦いがはじまるのではないかと思います。

PFシリーズは、他とは違う「モノ」ではなく、人々が思い描くイメージの中心にある「カタチ」の椅子です。簡素で、実用性があり、消費者に無理のない適正価格であること。長く愛されるスタンダードなデザインを鉄という素材で表現しようと思ったのが開発のきっかけです。

【使い方や使用シーン】

鉄という素材自体が硬く、接合される部分の溶接も頑丈です。そんな素材の特性があるので、公共施設や不特定多数が座ると想定されるシーンでも使っていただけます。

アームチェア、チェアに関しては積み重ねて収納することで、人数の増減に対応できるようになっています。住空間・商空間・オフィスなどさまざまな場所で使っていただきたやすい、スタンダードなデザインです。

【つくり手の想いとこだわり】

デコラティブな形状も、簡素な形状もそれぞれにデザインするのが難しい部分がありますが、PFの簡素なデザインは引き算のデザインで仕上がりました。座り心地と安全性に必要なこと以外の部材は使っていない、ミニマルな構造です。最低限の部材で強度と見た目を美しくできるのが、鉄の椅子の面白いところでもあります。

背の部分と、後脚が交わる部分は溶接後磨き上げることで別々の部材が一体化したように見えます。気にしなければ見落としてしまう何気ない部分ですが、そこには職人の技術やこだわりが詰まっています。そのこだわりや技術が、椅子全体の佇まいの美しさや完成度の高さに繋がっています。

買って終わりではなく、買った後も永く愛される製品でありたいからこそ、端々に職人の「技」を詰め込んでいます。

【製品概要】
アームチェア、チェア、カウンターチェア（SH570/SH620/SH720）と同デザインで展開しています。フレームのカラーは4種類、張地は約40種類とバリエーションが豊富な中から選択が可能です。簡素なデザインだからこそ、フレームカラーや張地カラーの様々な組み合わせをお楽しみいただけます。