デルの調査により、情報管理体制が急速に変化しているにもかかわらず、依然、構造化データが情報インフラの基盤であることが明らかに

デル株式会社

・本調査により、大半の企業において、管理下にあるデータのうち構造化データが75%以上を占めることが判明
・調査対象の3分の1近くの企業が非構造化データの管理に対して未だ消極的
・大規模企業の間ではHadoopおよびNoSQLが利用シーン拡大の傾向
・新しいデータベース管理システムを採用するための最も重要な要素は、新たな分析事例へのサポート
米国テキサス州ラウンドロック発 - デル・ソフトウェアは、データベース導入に関するグローバル調査の結果を発表しました。本調査では、非構造化データが増加する中、新しいデータ管理システムの役割が大きくなる一方、大半の企業ではリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)内の構造化データが未だ情報インフラの基盤となっていることが明らかになりました。新しい非構造化データのキャプチャ、保存、取り出し、分析等の機能の発展が注目される一方で、大半の企業は引き続き構造化データの管理に注力しており、近い将来においても同様の結果が予想されるとしています。
 
  • 今回の調査について - デル・ソフトウェアは、米出版社Information Todayの一部門Unisphere Researchに、データベース管理者をはじめとする企業データの管理責任者300人を対象とした調査を委託しました。幅広い規模や業界の企業から選ばれた300人の回答者の3分の2近くは従業員1,000人以上の組織に属しており、その業界は10以上に及びます。調査は2015年第1四半期(2-4月)に実施されました。

デル・ソフトウェアは、データ管理の最新の傾向をさらに詳しく調査し、HadoopやNoSQLなどを含む現代のデータベース管理技術の普及率に関する洞察を得ました。本調査によると、高度な解析(Advanced Analytics)の増加に従い、非構造化データの管理はさらに普及する傾向があるものの、調査対象の3分の2以上の企業では管理下のデータのうち構造化データが75%を占めており、3分の1近くの企業は非構造化データを積極的に管理していないことが明らかになりました。 


構造化データおよびリレーショナルデータベースが優勢を維持

業界においては、非構造化データおよび半構造化データのキャプチャおよび管理が広く関心を集めていますが、調査結果によると、大半の企業では構造化データおよび従来のRDBMSが未だに情報管理の基盤となっていることが明らかになっています。また、企業は比較的多様なデータベースプラットフォームを利用していることが判明しました。しかし、ミッションクリティカルなデータを扱うには依然としてOracleとMicrosoft SQL Serverが最も一般的に利用されており、具体的には調査対象の約78%がミッションクリティカルなデータをOracleで稼働させていると回答しており、72%が自社のミッションクリティカルなデータ用プラットフォームとしてMicrosoft SQL Serverを利用していると回答しました。また、Microsoft SQL Serverと Oracle の上位2位に続き、MySQL、IBM DB2、MongoDBが普及しているデータベース管理システムとして挙げられました。

さらに、非構造化データの増加が広く関心を集めている一方で、構造化データがより一層速いスピードで増加していることも明らかになりました。調査対象者の3分の1以上が構造化データは年間25%あるいはそれ以上の割合で増加していると回答しましたが、自社の非構造化データの増加の割合について同様に述べている回答者は30%未満です。データの増加におけるその他の調査結果は以下のとおりです。
 
  • 組織の83%は構造化データの増加における最も重要な要因の一つとしてトランザクションデータ(eコマースを含む)の増加をあげ、51%はERPパッケージなどの管理データの増加も要因として挙げている。
  • 急増するソーシャルデータの対応に注力する業界が増える一方で、調査対象の50%以上は社内で作成される文書の増加が非構造化データの増加を促す理由のトップに挙げている。


NoSQLおよびHadoopの利用シーン拡大の余地

当調査の回答者は、より多くのデータベース管理システムの追加導入に関心を示しているものの、NoSQLやHadoopなどの技術の普及は実際には進んでおらず、現在回答者のわずか10%がNoSQLデータベースを利用している、あるいは導入中と答え、半数以上の56%は今後3年以内に採用する予定はないと回答しています。Hadoopの調査結果についても同様の結果となり、現在Hadoopを利用している、あるいは導入中という組織は調査対象の約20%で、57%は今後3年以内にHadoopを採用する予定はないと回答しています。

現在のNoSQLおよびHadoopの低い導入率にもかかわらず、今回の調査では、近い将来これらの新しいプラットフォームの採用がさらに普及する可能性を示唆する数々の指標が明らかになりました。新しいデータベース管理システムの採用を推進するための最も重要な要素として、ますます増加する非構造化データやビッグデータ技術に関わる新しい分析事例への対応の必要性を挙げており、次いで、より優れた柔軟性と高い性能の必要性が僅差で挙げられています。

さらに、MongoDBが利用率の高い上位5つのシステムに入ったことは、NoSQL技術の採用が増加していることを示しており、中でも特に大規模な企業組織でそうした傾向が見られました。注目すべき結果は以下のとおりです。
 
  • MongoDBを利用している回答者の約70%が100以上のデータベースを、30%が500以上のデータベースをそれぞれ稼働させており、60%近くが従業員5,000人以上の企業に属している。
  • 同様に、現在Hadoopを利用している回答者の60%が100以上のデータベースを、45%が500以上のデータベースをそれぞれ稼働させており、約3分の2が従業員1,000人以上の企業に属している。


進化するデータベース管理者(DBA)の役割

現代の情報インフラが進化を続けるにつれて、DBAの役割も進化していきます。リレーショナルデータベースと非リレーショナルデータベースの両方の管理責任を担うDBAの数は増えており、企業においてHadoopとNoSQLの普及に伴い、この傾向が続くことが予想されます。
 
  • HadoopとNoSQLの両方を導入している企業で、DBAは72%の時間を非リレーショナル技術の管理に費やしている。
  • およそ70%の回答者が、自社内のDBAは2社以上のベンダーが提供するデータベースの管理をしており、7%が5社以上のベンダーによるデータベースを管理している。
  • DBAのほぼ半数が、25以上のデータベース・インスタンスを管理しており、ほぼ10%は100以上のデータベース・インスタンスを管理している。


デル・ソフトウェア、製品マーケティングおよび情報管理担当エグゼクティブ・ディレクター、ジョン・ウィタカー(John Whittaker)
「従来の構造化データおよびRDBMS技術は企業の大小を問わずデータ管理の戦略において引き続き重要な役割を果たしています。これから重要になってくる情報管理とは、データボリュームの増減を注視するだけではなく、蓄積した構造化/非構造化データがいつ、どこで、どのように運用管理されているかということを把握することです。これを実現して初めて、組織のデータの活用をするための土台作り、およびビックデータの活用ができるのです。」


参考資料:
調査レポート(英語): https://hkstrategies.egnyte.com/dl/4B8MGRVmwq


デル・ソフトウェアの総合的な情報管理ソリューション
デル・ソフトウェアの情報管理グループは、データベースの管理と最適化、アプリケーションとデータの統合、ビッグデータの分析といった、現代の情報管理ライフサイクルにおいて、ベンダー、場所、データ種類に依存しないソリューションの提供により、企業がデータからビジネス上の実行可能な洞察の取得を可能にします。デルの情報管理ソフトウェアソリューションに関する詳細は、当社のウェブサイトをご覧ください。


デル・ソフトウェア株式会社について
デル・ソフトウェアは、あらゆる規模の企業がデルの「Power to Do More」を体験できるよう、スケーラブルでありながら使いやすく、生産性、応答性、効率性を向上させるソリューションを提供しています。データセンタとクラウドの管理、情報管理、モバイルワーカー管理、セキュリティ、およびデータ保護を網羅する5つのコアソリューション分野全体で接続された包括的なソフトウェア製品を提供することにより、独自の立場から、今日最も急を要するビジネスとITの課題に取り組んでいます。当ソフトウェアをデルのハードウェアおよびサービスと組み合わせることで、お客様はITを簡素化し、リスクを緩和し、そしてより迅速にビジネスの成果を達成することが可能になります。

*記載されている会社名および製品名は、各社の登録商標または商標です。

会社概要

デル株式会社

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業種
情報通信
本社所在地
神奈川県川崎市幸区堀川町580番地 ソリッドスクエア東館20F
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代表者名
平手 智行
上場
未上場
資本金
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設立
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