【職場のストレス対応力調査】問題解決や業務遂行は、オフィス勤務者よりも在宅勤務者の方ができていると回答。若手は漠然と仕事に不安がある傾向があきらかに。

 一般社団日本ハラスメントリスク管理協会(東京都千代田区、代表理事 金井絵理)は、監修する「職場のストレス対応力テスト」の回答を、年代別と働き方別で分析しました。
 「自己効力感」「やりきる意欲」「適応力・回復力」「リスクに応じた楽観的姿勢」の4項目、計24問の設問で分析した結果、年代別においては大きな差が見られませんでしたが、働き方別においては大きな差があり、在宅勤務中心の働き方をしている人は各項目で高い(ポジティブな)傾向がみられました。

 

 

 

職場のストレス対応力テスト職場のストレス対応力テスト

 調査は、一般社団日本ハラスメントリスク管理協会の「職場のストレス対応力テスト」を用い、2022年7月から10月までの回答を分析して行いました。
 当テストは、米経営学者のフレッド・ルーサンス提唱「サイコロジカル・キャピタル」の4項目(Hope(希望)、Efficacy(自己効力感)、Resilience(レジリエンス)、Optimism(楽観性))を参考とし、WEBテスト用に設問を作成しています。
 
  • 調査対象

 

  • 設問

 
  • サマリー
【年代別】
・「自己効力感」「やりきる意欲」「適応力・回復力」「リスクに応じた楽観的姿勢」の4項目においては大きな差は見られなかった。
・自己効力感では~20代・30代の若い世代で「職場を代表してマネジメント層とのミーティングを行う自信」が低い傾向であった。
・やりきる意欲では~20代・30代・40代の比較的若い世代で「仕事はかなりうまく行っている」が低い傾向であった。
・適応力・回復力では~20代で「困難があってもすぐに気分転換・回復できる」、~20代・40代・50代で「ストレスフルなこともやすやすとこなす」が低い傾向であった。
・リスクに応じた楽観的姿勢では~20代・30代の若い世代で「仕事は望むようにうまくいっている」が低い傾向であった。

年代別の各設問単位においては、比較的若い世代で低い(ネガティブな)回答が目立った。設問内容は、具体的な業務に関するものよりも、「仕事がうまく行っている」など漠然とした項目で低さが目立つ。

【働き方別】
・「自己効力感」「やりきる意欲」「適応力・回復力」「リスクに応じた楽観的姿勢」の4項目すべてにおいて在宅勤務中心の働き方の人がポイントが高かった。
・自己効力感は「オフィスや出先中心の働き方」と「在宅勤務中心の働き方」における差が最も大きい項目であった。
・やりきる意欲では「仕事はかなりうまく行っている」が全体的に低い傾向。「問題を回避する方法を豊富に持つ」がオフィスや出先中心の働き方の人が低い傾向。「目標達成のための様々なアプローチを考えられる」が在宅勤務中心の働き方の人が高い傾向であった。
・適応力・回復力は設問3項目で在宅勤務中心の働き方の人が高い傾向。「ストレスフルなこともやすやすとこなす」がオフィスや出先中心の働き方・その他の人が低い傾向であった。
・リスクに応じた楽観的姿勢では「仕事は望むようにうまく行っている」がオフィスや出先中心の働き方・その他の人が低い傾向。「どんな悪いことにもいい側面がある」が在宅勤務中心の働き方の人が高い傾向であった。

全体的に在宅中心の働き方の人は高い(ポジティブな)傾向であった。
問題解決、業務推進のような「考える仕事」において、在宅勤務中心の働き方の方が高い傾向であった。
  • 年代別結果
2.4以下は低い傾向、3.5以上は高い傾向です。
低いものには赤色、高いものには青色がついています。
(60代~は回答数が少ないため、参考値)

 

 

  

 
  •  働き方別結果
2.4以下は低い傾向、3.5以上は高い傾向です。
低いものには赤色、高いものには青色がついています。

 

 

 

 

 

  • まとめ

 当調査のもとになっている「サイコロジカル・キャピタル」の4項目が高いと、イキイキとして新しいことに挑戦するエネルギーに満ちている状態であると言われます。この状態の社員が多いと企業の業績にも良い影響があると言えます。


 年代別の結果において、設問別に見ていくと20代・30代の若手において低いものが目立ちます。
 自分でコントロールすることが難しい「職場を代表してマネジメント層とのミーティングを行う自信」「ストレスフルなこともやすやすとこなす」や、漠然とした内容の「仕事はかなりうまく行っている」「仕事は望むようにうまくいっている」において低く出ています。すぐに克服したり、対処方法が見出しにくいものであり、これらによるストレスは解消しにくいと考えられます。
 会社は、若手の不安を払拭するような対応として役員や管理職など上位階層とのコミュニケーションを増やし相談しやすい環境をつくる、スキルアップ研修を行い成長実感を感じさせるなどの対応ができるのではないでしょうか。

 また、働き方別の結果では、4項目すべてにおいて在宅勤務者がオフィス勤務者よりも明らかに高い結果です。
 在宅勤務の懸念点としてコミュニケーションが薄くなり、若手が成長しないのではないかと言われることがありますが、「長期的課題分析、解決策を見出す自信」「問題を話し合うために社外とやり取りする自信」のような思考が重要な業務において在宅勤務者の結果が高く出ています。コロナが明けてオフィス勤務に戻す流れもありますが、従業員のストレス状態も鑑みて働き方を検討するのはいかがでしょうか。

※引用・転載については下記のように出典を明記ください。編集・加工等して利用した場合はその旨も明記してください。
(出典記入例)
・一般社団法人日本ハラスメントリスク管理協会「職場のストレス対応力調査」2022
・一般社団法人日本ハラスメントリスク管理協会「職場のストレス対応力調査」2022 を加工して作成
 

  • 職場のストレス対応力テスト 

 労働者が 50 人以上いる事業所で毎年1回義務付けられているストレスチェックテストと、当協会の職場のストレス対応力テストの比較です。
 当協会のテストは、主に職場改善を目的にしており、組織の傾向を全国平均との差で比較することが可能です。

 職場のストレス対応力テスト(https://harassmentcheck.jp/)は、個人での受験は無料でお試しいただけます。法人での受験は、10人以上の組織で8万円(税抜)から可能です。
※人数が少なすぎる場合は個人の特定ができてしまうため、お受けできない場合があります。

 分析結果は組織風土や制度の改善、研修などの施策にお役立てください。
 
  • お問合せ先
⼀般社団法⼈⽇本ハラスメントリスク管理協会​


代表理事   ⾦井絵理
所在地  東京都千代⽥区九段南⼀丁⽬5番6号 りそな九段ビル5階
設立         2021年(令和3年)1月8日
事業概要 研修、講師育成、ハラスメント対策コンサルティングなど

■ホームページ
https://harassment-rma.jp/
■職場のストレス対応力テスト
https://harassmentcheck.jp/
■お問い合わせ
https://harassment-rma.jp/contact/
 

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会社概要

URL
https://harassment-rma.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都千代田区九段南一丁目5番6号 りそな九段ビル5F・KSフロア
電話番号
-
代表者名
金井絵理
上場
未上場
資本金
-
設立
2021年01月