アジア太平洋圏のSNS利用はFacebookが主流も、日中韓は独自化。 引き続き好調な国内ブログはライブドアブログとFC2が市場を牽引。
2012年12月10日 - コムスコア・ジャパン株式会社(本社:東京都港区、カントリーマネージャー 前川 洋輔、以下コムスコア)は本日、2011年8月24日発表リリース「SNS大隆盛時代を迎えても、日本はまだまだ「ブログ大国」! 日本のインターネットユーザーはブログ閲覧に割く時間が引き続き世界最長クラス」及び2010年4月7日発表リリース「アジア太平洋地域市場におけるソーシャル・ネットワーキング利用動向の多様性が浮き彫りに」の追跡調査を実施しました。前回同様この調査は、PC版ネット視聴率調査データ「メディア・メトリックス」を活用して分析された国内ブログ市場及び、国内外のTwitter等のマイクロブログを含むソーシャルネットワーク市場全般の利用に関するものです。
当調査によると、アジア太平洋市場におけるソーシャルネットワークコンテンツへのリーチ%(2010年2月時点:50.8%)は、2012年10月時点で69.6%(ユニークユーザーで約4.3億人)にまで上昇していることがわかり、2010年時点ですでに急速に発展していたソーシャルメディアの更なるネット市場への浸透を示唆する結果となりました。また、2010年2月時点でFacebookが首位ではなかった国のうち、台湾とインドはFacebook、日本はTwitter、韓国はNaver Caféが2012年10月時点で首位にあることがわかり、加えて前回は調査対象ではなかった中国とタイの状況も明らかになることで、アジアにおけるFacebookやTwitterなどのマイクロブログの人気が改めて印象づけられた結果となりました。
また国内ブログ市場については、2011年6月時点で約80%であった国内インターネット人口に対するブログコンテンツへのリーチ%が、1年4ヶ月後の2012年10月時点で84.7%まで上昇、加えてUVランキングでは引き続きFC2 Blogが、PVランキングでは昨年のFC2よりlivedoor Blogが初の首位獲得となりました。
さらに今回の追跡調査では、2011年から現在までに、Facebookと各ブログサイトへの相互流入の増加が顕著に認められる事がわかりました。
「今回の追跡調査では、アジア全域におけるソーシャルメディアの浸透率や国内市場におけるブログの利用者の拡大が、前回調査時同様引き続き好調に推移していることがわかりました。また、ソーシャルネットワークサイトの浸透に伴いブログの利用傾向は減少するとの指摘もある中、facebookをはじめとするソーシャルネットワークの発展と各ブログサイトのユーザー増加は「いいね!」ボタン等の情報シェアの傾向を一例として高い相関関係にあることも今回の調査の結果では明らかになりました。この2つのメディアの存在は競合的ではなく、むしろお互いの価値を高める事につながっている側面が示唆され、国内インターネット市場におけるブログとソーシャル双方の重要性を示しており、インターネットの利用において欠かす事のできないコンテンツとして今後も国内ソーシャルメディアの中核を形成し続けていくものと思われます。」(コムスコア・ジャパン株式会社 カントリーマネージャー 前川 洋輔)
コムスコアについて
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