中国の水環境改善活動の促進に向けた協力プロジェクトで中国 常州大学らと合意

「第9回日中省エネルギー・環境総合フォーラム」

 オプテックス株式会社(本社:滋賀県大津市、取締役会長兼代表取締役社長:小林 徹、以下「オプテックス」)は、2015年11月29日に開催された「第9回日中省エネルギー・環境総合フォーラム」に参加し、中国の水質公害に直結する中国の工場排水において、当社の提供する簡易水質測定システム* の化学的根拠に基づいた評価に関するプロジェクトで、常州大学 陳教授および株式会社 共立理化学研究所と協力合意を交わしました。

調印交換式(共立理化学研究所、常州大学、オプテックス)

 中国全土の十大水系と62か所の湖を対象に行った調査では、3割以上の地点で水が飲用に適さない、または健康に深刻な影響を与えると指摘されています。汚染の主な原因は、工業、農業、都市部の生活排水ということで、政府は水汚染対策行動についての草案を発表し、廃水処理の規制強化が進んでいます。
しかし、工場排水においては今もなお有害物が含まれた水の垂れ流しがあり、水環境保全ととともに企業の水質管理や運営の効率性などに課題を抱えています。

 このたび、協力プロジェクトで合意を結んだ中国常州大学の陳 智棟教授は、中国におけるメッキ(表面処理)業界の有識者(中国電子メッキ学会副主任委員)です。特にメッキ工場から排水される重金属(亜鉛、六価クロム、ニッケルなど)は生態系に影響を及ぼす有害物であることから、この業界では水質汚濁防止の取り組みが急がれています。陳教授、共立理化学研究所と進める活動は

  1.  現行の分析センターに運び手分析で行っている水質測定と当社の開発した簡易水質測定システムとの相関性の確認
  2. 多くの汚染物が含まれるメッキ工場の排水から、測定したい重金属が確実に測定できるか

についてです。
 約1年間のプロジェクトにより、メッキ工場においての簡易水質測定システムの有効性を確かなものとし、業界での活用を加速度的に展開していきます。これまで課題であった測定の運営や管理においても、より迅速・簡易に継続的な水質測定ができ、また分散する測定データを総合管理できるようになり、効率的な排水管理が実現できます。

  簡易水質測定システムの担当部長 藤後 達也コメント
 「中国のものづくりを支える産業の1つにメッキ業があります。中国では1.5万件のメッキ工場があるといわ
  れ、未だ十分に廃水処理や廃水の測定ができていません。日本においても経済成長時メッキ業が広がり、その
  後、有毒な重金属を排水した結果痛ましい事故が起こりました。こういった背景もあり、先行している日本の
  水処理や測定技術を中国にも展開し、そのようことを繰り返さないようにしたいと思っています。当システム
  が中国の産業の発達と安全な水環境に役立つと信じています。」

  オプテックスは、国内で培ってきたセンシング技術を搭載した簡易水質測定システムで、私たちにとってかけがえのない水の安全を守り環境問題の解決につなげてまいります。

*簡易水質測定システム専用試薬に反応させた現場で採取した水を、その場で計測器にセットするだけで含まれる物質の含有量がデジタルで測定できます。そのデータはブルートゥースでクラウドサーバーに自動的にアップロードされます。誰でも、簡単に水質測定を行えるとともに、遠隔地にいる管理者も各測定エリアの水質の状態をすぐに閲覧管理ができ、効率的な水質測定・管理を実現します。
 

IoTとセンシング技術を融合した簡易水質測定システム

 

参考資料
[一般財団法人 日中経済協会]
URL:http://www.cn.emb-japan.go.jp/eco_j/jc-web_j.htm
日中経済協会は、日中国交正常化が実現した1972年に、日本通商産業省および経済団体連合会などをはじめとし、広範な産業界の支援のもとに設立された日中経済関係の専門団体です。日中経済貿易関係の健全かつ安定した発展の実現に貢献しています。
第9回フォーラムでは、汚水処理やPM2.5といった大気汚染対策などに関する26の協力プロジェクトが調印されました。

[常州大学 陳 智棟教授]
URL:http://www.cczu.edu.cn/
1982年中国遼寧大学にて分析化学を修学後、学業および就業のため日本に訪日。2000年6月より、現職常州大学教授(材料工程学部部長)に就任。研究分野は応用電気化学で、主に電極材料、化学修飾電極、表面処理技術を研究しています。
現在、中国電子メッキ学会副主任委員、中国材料新技術発展研究会常務理事、江蘇省分析化学理事を務めています。

 [株式会社共立理化学研究所]
URL:http://kyoritsu-lab.co.jp/index.html
誰でも、どこでもできる「水質の簡易分析製品」の研究・開発、製造・販売を行い、官公庁(環境保全関係、上下水道関係、教育関係)および民間企業(飲料水管理、工程管理、工業用水/排水管理、養殖水質管理)、環境教育教材、環境調査、海外水質調査研究といった国内外のさまざまな場所での水質分析に貢献しています。中国における簡易水質測定システムで使用されている試薬(Test Kit)の供給をしています。

 

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