国東市、漁協、ヤンマーが共同開発したカキ養殖技術による地域特産ブランド「くにさきOYSTER」の出荷を開始

大分県漁業協同組合(以下大分県漁協)とヤンマー株式会社(以下ヤンマー)は、独自の陸上二枚貝種苗生産ソリューションを活用した、シングルシードカキ※1のオリジナル生産手法「タイド&ディープ方式」※2で生産された高付加価値地域ブランド「くにさきOYSTER」の出荷を本年12月より、いよいよ開始いたします。

「くにさきOYSTER」

現地での養殖風景

 










 ヤンマーは2003年から二枚貝用の餌料販売事業を開始し、二枚貝種苗生産技術の開発を行ってきました。カキの養殖技術については2011年からシングルシードタイプの種苗を用いた試験検証を続けており、自社独自のノウハウを蓄積してきました。

 このたび出荷を開始する「くにさきOYSTER」は、大分県漁協くにさき地区・国見地区・武蔵地区・安岐地区が主体となり、大分県、国東市の指導のもと養殖を行った、身入りがよく濃厚な美味しさを持つ生食用殻付カキです。本方式で生産されたカキは、高品質な生食用殻付カキ「くにさきOYSTER」ブランドとして、今後は海外輸出や国内市場の新規開拓を目指していく計画です。

 ヤンマーの養殖技術研究施設であるマリンファーム(大分県国東市)では、短期間で養殖可能な種苗の供給や、高効率な一貫生産システムの確立と高級ブランドとしての販売促進について当社独自のソリューションで地元漁業の取り組みをサポートしてまいりました。

 2013年には、大分県国東市において、くにさき漁業合同会社と共同で、クルマエビ養殖池(跡地)を用いてカキの養殖試験を開始し、「タイド&ディープ方式※」による効率的な生産方法の開発実証試験を実施してきました。

 さらに2014年からは、大分県および国東市の指導の下、大分県漁協くにさき地区・安岐地区・武蔵地区・国見地区が加わり、試験エリアを拡大して、卵から成貝の生産に至るまで、オール国東エリアでの一貫生産体制の構築を目指しています。

 このたびの「くにさきOYSTER」の取り組みをベースに、ヤンマーはお客様の課題を解決するソリューション提供で地域漁業を元気にする活動をグループあげて今後も積極的に展開していきます。

【ご参考】
1.ヤンマーの役割

・シングルシードカキ種苗の供給
・高効率なカキ一貫生産システムの提供
・高級ブランドカキとしての市場へのブランディングとプロモーション展開の支援

2.目指す効果

 獲る漁業から育てる漁業への転換を促し、安定的に生産することが可能な養殖業により地域の漁業収益改善に貢献します。

 カキの養殖は無給餌養殖であることから、低コストかつ養殖を行っている海域への環境負荷が少なく次世代の持続可能な養殖業を創出することが可能です。

3.将来目標

 地域特産ブランド「くにさきOYSTER」の生産・販売体制を構築し、中期的に年間数百万個の生産量を目指してまいります。

【語句の説明】
※1「シングルシードカキ」とは
 産まれてから収穫されるまで、一粒一粒バラバラの状態で育ったカキのことです。深みのある殻を形成するため、肉厚な身を作れるのが特徴です。

※2「タイド&ディープ方式」とは
 カキ本来の生育環境である潮間帯での育成と、殻や身入りの成長促進効果の高い垂下養殖を組み合わせることにより、短期間で高品質なシングルシードカキを生産する当社の独自技術です。

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