東京五輪サーフィンでメダル獲得を目指す強豪校

―　通信・Webコースで文武両道に励む明聖の選手たち　―

　今夏、日本で開催されたサーフィン競技で明聖高等学校サーフィン部の生徒が、二大大会でそろって優勝する快挙を達成しました。全日本サーフィン連盟（NSA）主催の大会では大音凛太（通信コース1年）に、日本プロサーフィン連盟（JPSA）主催の大会では川合美乃里（Webコース1年）に賜杯が授けられました。当校は日本人初の全米オープンに優勝した大原洋人、JPSAランキング1位（2016年9月現在）の加藤嵐といったトッププレーヤーを輩出しており、後輩たちも在学中から世界を目指してトレーニングに励んでいます。2020年東京オリンピックでは、追加種目としてサーフィンが正式に採用されました。明聖高校は多くのアスリートを支援しており、4年後の2020年には当校からメダリストが出ることが期待されています。

I.S.U茨城サーフィンクラシック　ショートボード第5戦で優勝を決めた川合美乃里

　8月23日～28日に愛知県田原市で開催された第51回全日本サーフィン選手権大会では明聖高校から4名の生徒が出場し、大音がショートボードボーイズクラス部門で優勝しました。また、9月1日～4日に茨城県大洗町で開催された第21回I.S.U茨城サーフィンクラシック さわかみ杯では川合がショートボード第5戦で優勝しました。川合はJPSAのプロとして活躍しており、ショートボード女子では2016年度1位にランキングされました（2016年9月現在）。
　明聖高校のサーファーたちは千葉県一宮町に在住し、通称「志田下（しだした）」といわれる釣ヶ﨑海岸で日々練習に励んでいます。志田下はプロサーファーや、トップアマチュアが集まる全国有数のサーフポイントで、2020年東京オリンピック会場の有力候補地になっています。非常にハイレベルなスポットになっており、プロへの登竜門となる「サーフィン道場」の海が広がっています。
　明聖高校では、川合のように在学中からすでにプロとして活躍している生徒が他におります。澤村康生（通信コース3年）は、中学卒業後、海がない栃木県から移住して来ました。彼は昨年JPSA登録アマチュアのツアーランキング「ショートボード男子部門」で2位に食い込み、今年の1月に念願のプロ合格となりました。
　全日本サーフィン選手権で優勝したアマチュアの大音も、「これからの目標として今年中にプロサーファーになることです」と語っていました。明聖高校サーフィン部に所属する生徒は、みな10代の伸びざかり、通信制高校で勉学に励み、仲間たちと切磋琢磨しながら日々トレーニングしています。きっと数年後には、彼らが世界の大舞台で活躍する存在になることでしょう。
 

第５１回全日本サーフィン選手権大会ショートボードボーイズクラスで優勝した大音凛太