辻調グループ2016年度留学生データ発表―調理・製菓を学ぶ留学生191名で過去最高に!
調理:日本料理専攻、製菓:洋菓子専攻が共に7割超え
本年度、日本料理や西洋料理、中国料理などが学べる「辻調理師専門学校」では107名、洋菓子や和菓子、製パンなどが学べる「辻製菓専門学校」では84名の留学生が就学しています。国別では、韓国81名、台湾65名、中国33名が上位を占め、アジア圏10ヶ国から学生が学びに来ています。
また外国人学生の増加に伴い、生活サポートや進路相談、日本語能力アップの補講授業を行うなど受け入れ体制も強化し、安心して授業に専念できるよう学生生活全般を4ヵ国語でサポートしています。
2016年4月に入学した留学生を対象にアンケート調査実施
今年4月に辻調理師専門学校(以下、調理)、辻製菓専門学校(以下、製菓)に入学した留学生を対象に、アンケート調査(144名中、有効回答135名)を実施しました。その結果および動向をご紹介します。
■韓国留学生は料理人、台湾留学生は製菓職人を希望
韓国からの留学生のうち、74.0%が料理人を目指しているのに対して、台湾からの留学生は、64.6%が製菓職人を目指しているのも面白い傾向といえます。さらに細かいジャンル別で見ると、調理に入学した留学生のうち73.3%が日本料理専攻を希望。「食材の味を活かして作ることや魚のさばき方がとても気に入った」「旬の食材を使い、自然を尊ぶ思想を自国にも広めたい」など、日本料理について具体的なイメージを持って入学している傾向がうかがえました。一方で、料理ジャンルに関わらず、「日本の食文化そのものに興味がある」という意見も多く見られました。
また、製菓に入学した学生の70%は洋菓子専攻を希望しており、日本で学ぶ理由としては、「日本の製菓技術のレベルの高さ」を挙げていました。中には「生きた生地を扱う製パンを学びたい」「洋菓子も好きだけど和菓子も学びたい」「自国に和菓子を紹介したい」という意見もありました。
■72.6%の留学生が日本での就職を希望
就職先を選ぶ基準を聞いたところ、調理、製菓ともに「自分のキャリアアップになる」がトップで両者合わせて77.8%を占め、一方で日本の学生が優先しがちな「給料が高い」という項目については15.6%と低い結果になりました。日本の学校に進学を決めた時点で、自分の将来像へのステップを見据えて語る学生も多く、キャリアプラン策定に対する意識が比較的高い様子がうかがえます。
また辻調グループを卒業した後、引き続き日本に滞在して就職ができるなら働きたいと思うか、という質問に対しては、72.6%の学生が「働きたい」と回答。卒業後は日本に滞在して就労できる制度が十分に整っていない現状が心苦しい結果となりました。日本料理を専攻する学生にとっては、2014年から農林水産省認可の“日本料理海外普及人材育成事業”の取り組みにより、2年間の延長滞在が可能となりました。この制度を使って、辻調グループからは毎年3~4名が日本料理店に就職し、2年という短い期間ですが日本料理研鑽のため就労しています。
■留学生アンケート結果より抜粋
◇料理を基礎から教えてもらうことはもちろん、いい食材や自国では触れない食材などでいろいろな料理を学びたい。(韓国23歳・男性)
◇日本での中国料理、西洋料理の発展の仕方を学びたい。自国でも活かせると思うから。(台湾25歳・男性)
◇製菓の知識・技術・日本のマナー・一流職人の本質を教えてほしい。こういうことは日本で勉強したいから。
(ベトナム24歳・女性)
◇私自身の成長とお菓子を作る職人としての心構えを身につけたい。(韓国19歳・女性)
◇日本の高い技術を勉強したい。(台湾25歳・女性)
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