2014年4月1日 三越のショッピングバッグが変わります
デパートメントストア宣言から110年 「伝統と革新」の先で実る自由のシンボルとして
1673年(延宝元年)呉服店「越後屋」として創業。1904年(明治37年)日本初の「デパートメントストア宣言」。 それから110年を迎える2014年、三越は、あらためて未来へと向かいます。
三越は、後のスタンダードとなる斬新な文化やデザインを生み出してきました。その歴史は、どんな伝統も革新からしか生まれないことの証です。私たちは再び、革新によって新たな伝統を作り出してまいります。4月1日、過去に捉われず、偏見なく多様な価値を認め、絶対的価値を見出す自由のシンボルとして、三越のショッピングバッグが変わります。
三越は、後のスタンダードとなる斬新な文化やデザインを生み出してきました。その歴史は、どんな伝統も革新からしか生まれないことの証です。私たちは再び、革新によって新たな伝統を作り出してまいります。4月1日、過去に捉われず、偏見なく多様な価値を認め、絶対的価値を見出す自由のシンボルとして、三越のショッピングバッグが変わります。
■常に自由を希求し「伝統と革新」を象徴する新ショッピングバッグ
あたらしいショッピングバッグは、呉服店という原点を大切にして デザインしました。呉服の主軸をなし、三越の前身である越後屋とほぼ同じ頃に誕生した友禅の表現を用いています。友禅という染めのもつ自由さと唯一無二のデザインは、三越が常に過去に捉われず、偏見のなく多様な価値を認め、絶対的価値を見出す自由を希求し、革新を繰り返すことで伝統をつくり上げてきた姿勢を、これからも示していくシンボルとなります。
■友禅作家・重要無形文化財(人間国宝) 森口彦氏
あたらしいショッピングバッグのデザインを手掛けたのは、友禅作家であり親子二代にわたっての重要無形文化財(人間国宝)である森口彦氏。これまでも、既成の概念を超えた斬新なデザインを世界に向けて生み出しつづけてきました。伝統的な友禅の技法を用いながら表現する、いわばグラフィックデザインである大胆な幾何学文様が作品の特徴です。
森口彦氏は、同じく友禅作家であり人間国宝であった故・森口華弘氏の次男として京都に生まれ、京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)日本画科を卒業後、パリ国立高等装飾美術学校に留学し、グラフィックデザインを学びます。帰国後、父である森口華弘氏の弟子となり友禅を学び、2007年(平成19年)に父と同じく人間国宝となりました。
森口彦氏は、『日本の伝統文化の「未来のシンボル」として多くの人たちに、そして日本に来てくださる外国の人たちにも喜んで持って帰ってもらいたい。その思いでこのバッグを作り、このバッグに作品を展開しています。』とコメントを寄せています。
■「白地位相割付文 実り」(しろじいそうわりつけもん みのり)
あたらしいショッピングバッグは、森口彦氏が日本伝統工芸展60回展に出品した作品である友禅訪問着のデザインをベースに考え出されました。その「白地位相割付文 実り」と題されたデザインは、たわわに実るりんごが幾何学文様で表現されています。 ショッピングバッグには、きものの柄をそのまま写すのではなく、バッグのためだけに、立体的な構造を考慮した上で、デザインの配置を設計し直し、あらたに染め上げました。ショッピングバッグ4面に描かれた幾何学文様の黒い文様の部分は少しずつ細くなっており、あたかも柄が動いているかのごとく意匠が膨縮を繰り返すことで、4面が全く違った印象を与えます。
■これからも「華ひらく」とともに
三越の包装紙「華ひらく」は、1950年(昭和25年)常に自由な表現に挑みつづけていた洋画家、猪熊弦一郎氏によって生み出されたものです。海岸に転がっていた石をモチーフに、波にも負けず、頑固で強くという発想を原点にしながらデザインされました。誕生から60年以上経た今でも、その斬新なデザインは、三越のシンボルとして、多くの皆さまに愛され続けています。
■包装紙「華ひらく」で包んで、新ショッピングバッグ「実り」に入れる
三越のあたらしいシンボルとなるショッピングバッグ「実り」。これまで多くのお客さまに愛されてきた包装紙「華ひらく」とともに、美しく、豊かに「花が咲いて実る」。それは時代を超えて、世代を超えてお客さまと三越がともに繁栄しつづけていくことを願っています。
~日本の伝統文化の未来のシンボルとして~
大英博物館・セインズベリー日本藝術研究所(※)のキュレーターであるニコール・クーリッジ・ルーマニエール氏は、
三越と森口彦氏との今回の共同作業は、日常の領域に美術を取り込もうとする彼の理念の実現化に向けた素晴らしい試 みといえる。彼の意匠を通して日本工芸の見直しを世に問うために、斬新な方法で取り組もうとする三越の意気込みにも賞賛を贈りたい。それは文様というよりは、むしろショッピングバッグの上を巡り動き、そこに正と負の空間を作りながら膨縮を繰り返す意匠である。今回の三越との共同制作は、まさに伝統の美術形態に新風を吹き込む可能性を示しているのだ。
とコメントを寄せています。
※日本の芸術・文化への知識と理解の推進を目的に1999年に英国で設立。過去から現在にわたる日本の芸術・文化の分野において世界最高水準の研究を推進している。
あたらしいショッピングバッグは、呉服店という原点を大切にして デザインしました。呉服の主軸をなし、三越の前身である越後屋とほぼ同じ頃に誕生した友禅の表現を用いています。友禅という染めのもつ自由さと唯一無二のデザインは、三越が常に過去に捉われず、偏見のなく多様な価値を認め、絶対的価値を見出す自由を希求し、革新を繰り返すことで伝統をつくり上げてきた姿勢を、これからも示していくシンボルとなります。
■友禅作家・重要無形文化財(人間国宝) 森口彦氏
あたらしいショッピングバッグのデザインを手掛けたのは、友禅作家であり親子二代にわたっての重要無形文化財(人間国宝)である森口彦氏。これまでも、既成の概念を超えた斬新なデザインを世界に向けて生み出しつづけてきました。伝統的な友禅の技法を用いながら表現する、いわばグラフィックデザインである大胆な幾何学文様が作品の特徴です。
森口彦氏は、同じく友禅作家であり人間国宝であった故・森口華弘氏の次男として京都に生まれ、京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)日本画科を卒業後、パリ国立高等装飾美術学校に留学し、グラフィックデザインを学びます。帰国後、父である森口華弘氏の弟子となり友禅を学び、2007年(平成19年)に父と同じく人間国宝となりました。
森口彦氏は、『日本の伝統文化の「未来のシンボル」として多くの人たちに、そして日本に来てくださる外国の人たちにも喜んで持って帰ってもらいたい。その思いでこのバッグを作り、このバッグに作品を展開しています。』とコメントを寄せています。
■「白地位相割付文 実り」(しろじいそうわりつけもん みのり)
あたらしいショッピングバッグは、森口彦氏が日本伝統工芸展60回展に出品した作品である友禅訪問着のデザインをベースに考え出されました。その「白地位相割付文 実り」と題されたデザインは、たわわに実るりんごが幾何学文様で表現されています。 ショッピングバッグには、きものの柄をそのまま写すのではなく、バッグのためだけに、立体的な構造を考慮した上で、デザインの配置を設計し直し、あらたに染め上げました。ショッピングバッグ4面に描かれた幾何学文様の黒い文様の部分は少しずつ細くなっており、あたかも柄が動いているかのごとく意匠が膨縮を繰り返すことで、4面が全く違った印象を与えます。
■これからも「華ひらく」とともに
三越の包装紙「華ひらく」は、1950年(昭和25年)常に自由な表現に挑みつづけていた洋画家、猪熊弦一郎氏によって生み出されたものです。海岸に転がっていた石をモチーフに、波にも負けず、頑固で強くという発想を原点にしながらデザインされました。誕生から60年以上経た今でも、その斬新なデザインは、三越のシンボルとして、多くの皆さまに愛され続けています。
■包装紙「華ひらく」で包んで、新ショッピングバッグ「実り」に入れる
三越のあたらしいシンボルとなるショッピングバッグ「実り」。これまで多くのお客さまに愛されてきた包装紙「華ひらく」とともに、美しく、豊かに「花が咲いて実る」。それは時代を超えて、世代を超えてお客さまと三越がともに繁栄しつづけていくことを願っています。
~日本の伝統文化の未来のシンボルとして~
大英博物館・セインズベリー日本藝術研究所(※)のキュレーターであるニコール・クーリッジ・ルーマニエール氏は、
三越と森口彦氏との今回の共同作業は、日常の領域に美術を取り込もうとする彼の理念の実現化に向けた素晴らしい試 みといえる。彼の意匠を通して日本工芸の見直しを世に問うために、斬新な方法で取り組もうとする三越の意気込みにも賞賛を贈りたい。それは文様というよりは、むしろショッピングバッグの上を巡り動き、そこに正と負の空間を作りながら膨縮を繰り返す意匠である。今回の三越との共同制作は、まさに伝統の美術形態に新風を吹き込む可能性を示しているのだ。
とコメントを寄せています。
※日本の芸術・文化への知識と理解の推進を目的に1999年に英国で設立。過去から現在にわたる日本の芸術・文化の分野において世界最高水準の研究を推進している。
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