第6回バートンニュージーランドオープン　ハーフパイプで日本人ライダーが活躍 優勝 國母和宏、3位の村上大輔はベストトリック賞　他 男女計5人が入賞

レイク ワナカ（ニュージーランド、2008年8月4日）---ニュージーランド最大のスノーボードイベントである、第6回バートンニュージーランドオープンで、総額50,000ニュージーランド ドルの賞金を賭けて世界のトップスノーボーダーがハーフパイプ、スロープスタイル、クォーターパイプで技を競い合い、ハーフパイプ競技において日本人ライダーが見事な活躍を見せました。

男子ハーフパイプで日本人ライダーが抜群の強さを見せつけました。トリノオリンピック日本代表の國母和宏は、力強いライディングでコースを盛り上げ見事初優勝。村上大輔は最後の見せ場でのミスが響き、國母の92.50ポイントのスコアに届かず結果3位に終わりましたが、特大のフロントサイド1080 テイルグラブでベストトリック賞を獲得しています。國母は優勝インタビューで、「自分のライディングスタイルを打ち出し、ただ単純に勝ちにいくのではなく、自分のライディングスタイルにこだわって優勝を目指した」と述べています。


世界中から数百名の選手がニュージーランドのスノーパークに賞金を目指して集結した今大会は、7月30日（水）に開幕し、大会初日には男女のハーフパイプの予選と最終予選が行われました。女子では、首位で通過した16歳の中国人ライダー、リュウ・ジェンユーが観客の注目を独占し、見事なハイエアーをジャッジの目に焼き付けました。


悪天候に見舞われたスロープスタイルのセミファイナルとファイナルでしたが、参加したライダーはその影響を跳ね返すほどのパフォーマンスを見せました。ミッケル・バング（ノルウェー）は安定したランディングで、ライディングのたびにスコアを伸ばしました。最終滑走で優勝を決めたミッケルは優勝インタビューで、「今朝、出かけるときには何も期待していなかったけど、天気が悪い中、雪が柔らかくて状態が良かったから良い日になったね。」と述べています。

また、ジェイミー・アンダーソンもラストランで、女子スロープスタイルファイナルの最高スコアを記録しました。ジェイミーは次々とレベルアップしたライディングを見せ、最終的には2位に34ポイントもの大差をつけて優勝しました。カリフォルニア出身、17歳のジェイミーは優勝インタビューで、「ジャンプ台もよくできていて、楽しいコースでした。晴れていれば完璧だったと思います。」と述べています。


金曜日の夜、ライトアップされた30フィートのクォーターパイプに世界のトップライダーが集まり、男女それぞれ4,500ニュージーランドドルの賞金をめぐってクォーターパイプが行われました。女子では、バックサイド540を見事に決めたケリー・クラーク（アメリカ）にベストトリック賞の1,000ドルが贈られました。また、ケリーはハイエストエアー賞にも選ばれ、1,000ドルの賞金を獲得しました。
クォーターパイプ男子で注目を集めたのは村上兄弟です。弟の村上史行がマックツイストでベストトリック賞を、兄の村上大輔がハイエストエアー賞をそれぞれ獲得し、1,000ドルの賞金を獲得しています。



バートンニュージーランドオープンの閉幕後、2008年9月1日から5日までペリシャー ブルーでオーストラリアオープンが開催されます。オーストラリアオープンは2008年/2009年シーズンのBURTONグローバルオープンシリーズ（BGOS）2番目の大会です。ジェイムス・ハミルトンとジェイミー・アンダーソンは現在獲得賞金が100,000ドルで、BGOSの首位に立っています。BGOSではスノーボード界で最も多い総額90,000ドルを超える賞金が男子、女子ともに贈られます。

また、チャズ・ガルデモンドがスウォッチTTRワールド ツアー ランキングの第1位となり、ヤンネ・コルピが第2位、ジェイムス・ハミルトンが第3位と続いています。スウォッチTTRの女子チャンピオンのジェイミー・アンダーソンが第1位の座を守り、第2位はシーナ・カンドリアン、第3位はエレリー・ホリングスワースです。


ニュージーランドのスノーパークで競技を観戦できなかった方も、www.go211.comで競技のハイライトをオンデマンドでご覧になれます。


■男子
1位 國母和宏 （日本）$5,000
2位 マーカス・モリン （フィンランド） $2,500
3位 村上大輔 （日本） $1,250
4位 藤田一海 （日本） $500
5位 青野令 （日本） $250
6位 ヤンネ・コルピ （フィンランド） $250

■ハーフパイプ/ベスト トリック
村上大輔 （日本） $1,000

■女子
1位 ジェイミー・アンダーソン　（アメリカ） 　$5,000
2位 リュウ ジェンユー 　（中国） 　$2,500
3位 ケリー・クラーク　（アメリカ） $1,250
4位 中島志保　（日本） $500
5位 ジュリアン・ブレイ　（ニュージーランド） 　$250
6位 ケンドル・ブラウン　（ニュージーランド） 　$250

■ハーフパイプ/ベスト トリック
ジェイミー・アンダーソン　（アメリカ）　$1,000

■男子
1位 ミッケル・バング 　（ノルウェー）　$5,000
2位 チャールズ・リード　（カナダ）　$2,500
3位 チャズ・ガルデモンド　（アメリカ）　$1,250
4位 エリック・ウィレット（アメリカ）　　$500
5位 ティム・ハンフリーズ （アメリカ） $250
6位 サム・ハルバート 　（アメリカ） $250


■女子
1位 ジェイミー・アンダーソン　（アメリカ） $5,000
2位 シェリル・マース （オランダ） $2,500
3位 スペンサー・オブライエン（カナダ）　$1,250
4位 シェリー・ゴットリーブ　（ニュージーランド） $500
5位 キャリー・コナハン　（オーストラリア） $250
6位 シーナ・カンドリアン（スイス）$250


■男子
ブレナン・スワンソン （アメリカ）　ベスト オーバーオール 　$2,500
村上史行 （日本）　ベスト トリック 　$1,000
村上大輔 （日本）　ハイエスト エアー 　$1,000

■女子
ジュリアン・ブレイ　（ニュージーランド）　ベスト オーバーオール $2,500
ケリー・クラーク　（アメリカ） ベスト トリック $1,000
ケリー・クラーク　（アメリカ） ハイエスト エアー $1,000

＜BURTONグローバルオープンシリーズについて＞
「BURTONグローバルオープンシリーズ」はスノーボードの最高峰イベントです。ジェイク・バートンが創設したこのオープンイベントは、スノーボードの草の根的イベントから、世界中の何万人もの観衆とライダーが熱狂する国際的スペクタクルへと成長しました。開催当初から多年に亘り、オープンイベントは、スノーボーダー達自身の手で、スノーボードと共に進化するライダーのニーズに基づいて運営されています。カナダ、ヨーロッパ、日本、アメリカ、ニュージーランド、オーストラリアで開催されるオープンイベントは、世界のスノーボード競技大会の標準を設定するイベントとなっています。 詳しい情報はwww.opensnowboarding.com　をご覧下さい。

＜スウォッチTTRワールドスノーボードツアーについて＞
テリエ・ハーコンセンと業界のイノベーター達が2002年に創設したスウォッチ・チケット・トゥ・ライド（TTR）ワールドスノーボードツアーは、正統性、オープン性、革新性を基本理念とし、世界最高級のスノーボード競技環境を創造することを使命とする、ライダー中心の非営利組織です。創設以来、スウォッチTTRツアーは南・北半球の要所を巡る草の根・独立系の主要フリースタイル・スノーボード競技の10カ月に亘るシリーズイベントとして、世界で最も注目されるスノーボードツアーとなりました。各競技大会は1～6つ星で格付けされ、6つ星が最高級の大会となります。このシリーズイベントに参加するライダーは、アマチュアからプロまで得点を重ね、スウォッチTTRワールドランキング表に名を連ねることになります。1シーズンにおける個人成績の高い方から8大会を取って平均し、その平均成績が最高である男子、女子各々1名が、スウォッチTTRワールドスノーボードツアー・チャンピオンの栄冠に輝きます。詳しい情報は、www.ttrworldtour.com　をご覧下さい。


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