ウィンブルドンテニスのスペシャルナビゲーター・石黒賢が開幕への期待を語る 「かつてない興奮を与えてくれたフェデラーとナダルの対決をもう一度見たい」

その歴史的瞬間を現地で目撃した番組ナビゲーターの石黒賢が、今年もウィンブルドンの会場を訪れる。それに際し、テニス専門誌「T.Tennis」(5日発売・学研)の取材を受け、世界一の格式を誇る大会への思いを語った。
「僕は去年ナビゲーターとして仕事で初めて会場に行かせてもらいました。ファイナルの日の朝には、ナダルとフェデラーが練習をしているのを見たけれど、彼らの発しているオーラみたいなものはすごかった。そりゃそうですよね、グランドスラム最高峰の決勝ですから。フェデラーは6連覇を目前にしていて、片や初優勝を目指していたナダル。本当に旬の盛りの選手たちですよね。決勝のセンターコートには雨が降ってきて、2人はすごく緊張しているのに、笑いながら練習していた。ナダルなんかラケット折れちゃうんじゃないかっていうぐらい激しかったです。そして、あの歴史的な試合が始まったわけで…。あの瞬間に立ち会えたのは、本当に得がたい経験でしたね。あのセンターコートを見られて、ボールの行きかう音を聞けて、とても幸せな気分になれた試合でした」
今年の男子シングルスでは、新勢力の活躍に期待しつつも、やはり新旧王者の実力が飛びぬけていると分析する。
「やっぱりフェデラーとナダルの対決じゃないでしょうか。去年の決勝をもう一度見たい、何度でも見たい、ずっと2人で試合をやっていてほしいぐらい(笑)。改めて、2人は数十年にひとりというレベルのプレーヤーだと思いますよ。去年、フェデラーは負けた瞬間、ナダルを祝福してすごく紳士的だったでしょう。僕はこれで彼が引退しちゃうんじゃないかと思った。でも、ベンチに座って一人になったときに、ものすごく悔しそうな顔をしたんですよ。その顔を見たときに、この人は絶対センターコートに帰ってくると思いました」
女子についても、やはり歴代のチャンピオンに有利な大会ではないかと語る石黒。
「去年優勝したビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)には、ウィンブルドンは私の場所とでも言いたげな、圧倒的な強さがあった。かつてのグラフのようでしたね。やっぱりなかなか新参者が優勝できる大会ではないんじゃないでしょうか。個人的にはイバノビッチ(セルビア)のファンなので、彼女に活躍してもらいたいですね。日本人選手では、もちろん杉山愛選手。彼女が今年の全豪オープンでダブルスの決勝戦に出たとき、こんなに熱中して誰かを応援したのは久しぶりっていうぐらい、興奮しました。杉山愛選手はもっと評価されてしかるべき人ですよね。杉山愛をもっと称えよ!」
テニスへの情熱を込めた口調で語りつつ、「僕なんかが偉そうに言うことじゃないけれど」と謙虚さも忘れない石黒。だが、彼のテニスを見る目は確かだと、WOWOWの実況・解説者からの信頼も厚い。最後に試合中継を見る視聴者へ向けて、大会の魅力をアピールしてもらった。
「テニスはポイント制で、制限時間がない、引き分けもない。この上なく厳しいスポーツです。そこで戦っている一流選手たちに話を聞くと、みんな獲りたいタイトルはウィンブルドンだと言う。その理由を説明もせず、そう言い切れるのは、この大会に真実の価値があるということ。真剣勝負の緊張感をぜひ生中継でご覧ください」
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