リターゲティング、ソーシャルメディアでのプログラマティック バイイングの普及は拡大傾向、マーケティングを事業成長に繋げるアトリビューション分析面では遅れ
AdRoll白書 「State of the Industry ~プログラマティックマーケティングの現状(日本編)」
パフォーマンス広告テクノロジー企業AdRoll(本社 米国カリフォルニア州サンフランシスコ、CEO兼 創設者アーロン ベル 以下AdRoll、日本法人代表 香村 竜一郎)は、本日、日本のプログラマティック(運用型広告/データに基づくリアルタイムでの自動広告枠買い付け 以下プログラマティック)(※1)に関する業界白書「State of the Industry ~プログラマティックマーケティングの現状(日本編)」を発表しました。
マーケティング活動が企業の事業成長の直接的な牽引役を担う昨今、マーケティング部門には、健全な広告施策評価と適切な予算配分の遂行が求められています。本白書では日本のマーケターが、企業の売上高における増分(インクリメンタルリフト)」を生み出すために必須であるプログラマティックをどう活用しているかが明らかにされています。
”マーケティングで成功を収めるためにはアトリビューションが不可欠、あるいは重要”と回答した日本のマーケターは39%でしたが、全体の64%のマーケターがアトリビューションについて知らない、またトラッキング方法や測定方法について理解していないと回答しました。顧客の購買行動をアトリビューションの観点を踏まえて正確に把握し、効果的な指標(KPI)によってマーケティングキャンペーンを測定、最適化していくことは、データに基づいたマーケティングの基礎ですが、今回多くのマーケティングの現場でアトリビューショントラッキングや分析が行われていないことが明らかになりました。
一方で、プログラマティックへの取り組みとしては、2015 年時点で日本のマーケターの26%のマーケターがオンライン広告予算をプログラマティックに充てており、51%が2016年もその予算の維持する、または拡大する予定と回答しました。さらにマーケターの30%がプログラマティック広告運用の投資利益率(ROI)は従来のメディアバイイングでの運用よりも高いと評価しています。
リターゲティングに関しては、2015年にオンライン広告予算をリターゲティング広告に投資した日本のマーケターの割合は82%に上り、全体のうち43%がオンライン広告予算の10〜50%をリターゲティング広告へ充てていました。その予算を2016年も維持する、または拡大する予定だと回答したマーケターは59%に上っています。またリターゲティングが達成できるマーケティングゴールとしては「ブランド認知」との回答が最多でした(35%)。
ソーシャルメディアに関しては、マーケターの39%がソーシャルメディアでリターゲティングキャンペーンを展開しています。また、新規顧客獲得で成果を上げているマーケティングチャネルのランキングではソーシャル広告が第一位となり(32%)、事業全体において成果を挙げているチャネルランキングでもソーシャルメディアが第一位(21%)と、ソーシャルメディアでのプログラマティック マーケティングの実績が理解され、活発に採用されていることが示されました。
2015年度の世帯あたりのスマートフォン普及率は67%で、スマートフォンの2台持ちのユーザーが増えているとされる中※2、モバイル上でリターゲティング広告を行っていると回答した日本のマーケターは32%でした。その理由としてモバイルサイトがない(30%)、モバイルアプリがない(21%)、ターゲットユーザーがモバイルを利用していない(34%)などが挙がっています。
日本のマーケターが最も大きな割合のマーケティング予算を配分しているのは新規顧客獲得施策でした。この判断は米国と同様に見られる傾向であり、その米国では新規顧客獲得に成果が出ているマーケティングチャネルの第3位としてプログラマティックが評価されています。一方、日本では第5位となっており、日本のランキング上位はいまだ従来チャネルによる施策が占めています。また、日本のマーケターはデジタルマーケティングの成功を測る指標として「ROI/ROAS」を第一位に挙げています(24%)。
白書では日本にもプログラマティックの時代がすでに到来し、プログラマティックを活用したマーケティングの重要性が確実に高まっている、と同時にマーケターが困難に直面していることも見て取れます。日本におけるマーケターを取り巻く環境と米国のそれとの違いを踏まえ、日本のマーケターがより効率的にプログラマティックを活用し、企業の事業成長に結びつくマーケティングゴールを達成できる仕組みも経営問題として真剣に考える時期に突入したと言えるでしょう。
白書ではそのほか、広告効果の測定方法、各国との比較、メールマーケティングに関する詳細データも示されています。
本調査白書は、プログラマティックによる広告施策および効果測定の有効性を周知することを目的に、広告戦略立案・運用などに日常的に携わる200人の日本のマーケターを対象に、第三者調査機関株式会社マクロミルの協力のもとAdRollにより実施されました。統計データは、AdRollが毎日広告配信において処理している150TB以上のデータ(米国証券取引所が処理するデータの量の約30倍に相当)の統計を引用しています。
こちらからさらに詳細のグラフ付き白書全文がご覧いただけます。
URL: https://www.adroll.com/ja-JP/resources/guides-and-reports/2016-state-industry-JPN
※1 プログラマティック:『プログラマティック・バイイングとは? 〜Rocket Fuel社発行ホワイトペーパーより』http://www.exchangewire.jp/2013/06/07/wp-cci-rocketfuel-programmaticbuying/
※2 2016年3月時点の内閣府調査 http://s.nikkei.com/28ZZ9d6
※3「ROI」投資対効果、投資したコストに対する利益率を示す。
「ROAS」投資した広告費用の回収率、広告掲載料1円あたりの売上額を示す。
■AdRollについて
AdRollは世界で最も幅広い顧客層に利用されているパフォーマンス広告プラットフォームを提供し、全世界で3万社を超える広告主に採用されています。2015年6月には新規顧客へのリーチを拡大するAdRoll Prospectingサービスを開始しました。AdRoll使い勝手のよいプラットフォームにより、あらゆる規模の企業が自社ウェブサイトから得た顧客データを活用し、個々のユーザーにパーソナライズされた広告キャンペーンを、高いオンライン広告費用対効果で実施できるように支援するとともに、Google、Facebook Exchangeなど最大規模の広告インベントリーソースにわたって比類のない透過性とリーチをもたらします。サンフランシスコに本社を構え、ニューヨーク、ダブリン、ロンドン、シドニーにオフィスを開設しています。また、Foundation Capital、Institutional Venture Partners、Accel Partners、Merus Capital、Peter Thielなどの主要投資機関の支援を受けています。詳細については、http://www.adroll.com/、AdRoll株式会社についてはこちらhttp://www.adroll.jp をご覧ください。
AdRollの情報ソース(日本語)http://www.adroll.jp
ブログ: http://blog.adroll.com/ja-jp/
情報/レポート: https://www.adroll.com/ja-JP/resources
プレスリリース: http://bit.ly/1GuchVJ
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