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株式会社TOWING
会社概要

株式会社TOWING 約12.5億円で採択、農林水産省中小企業イノベーション創出推進事業(SBIRフェーズ3基金事業)

TOWING独自のスマート人工土壌開発技術で開発された、GHG削減が実現できる土壌改良剤「高機能バイオ炭」 大規模製造プラントの開発・試験運用を推進

株式会社TOWING

高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」で育ている作物の様子

 株式会社TOWING(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:西田宏平、以下TOWING)は、農林水産省中小企業イノベーション創出推進基金事業(SBIR、フェーズ3基金事業:技術実証等)に採択されました。本事業は「高機能バイオ炭の大規模製造プロセスの開発及び大規模農地実証」をテーマに提案を行い、交付限度総額約12.5億円の採択を受けました。

【株式会社TOWINGの取り組み】

 気候変動の影響が顕著になる昨今、全世界、全産業において、温室効果ガス(Green House Gas:GHG)削減への関心が高まっており、各国が2050年に向けて目標を提示しています。日本においては2050年カーボンニュートラル宣言等が出され、国をあげて取り組みを強化しています。

 農業界におけるGHG削減についても、水田の中干延長や不耕起栽培等、様々なアプローチが検討されており、弊社が取組む「バイオ炭」もその方法論の1つです。

 バイオ炭は多くの農産物の生産に適用可能であり、またバイオ炭の製造過程で未利用バイオマスを活用することによる「循環型経済組成」の観点から、他の方法論と比較してGHG削減効果が高いと考えられています。しかし、従来のバイオ炭の施用では、土壌酸性度(pH)が過剰に上昇する問題や、高コスト等の問題があり、従来のバイオ炭導入は営農収支向上に至らず、農業生産者は積極的に活用されてきませんでした。

 上記背景を踏まえ、TOWINGはバイオ炭に土壌由来微生物を培養した高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」を開発しました。高機能バイオ炭は、散布時の過剰な土壌酸性度上昇を回避出来るよう設計しており、有機肥料の利用効率向上による化学肥料削減効果、土壌病害菌の繁殖抑止効果(※1)を確認しています。

 また、高機能バイオ炭の原料は未利用バイオマスを使用しており、弊社ではもみ殻、畜糞等の農業残渣、茶殻・コーヒーかす等の食料・飲料加工残渣、バーク(木の皮)や竹など木質由来の残渣など、100種類以上のバイオマスの高機能バイオ炭化試験に成功しています。

 これまでは試験導入の段階でしたが、今後、量産スケールで大規模に高機能バイオ炭を製造し、商用化を行うフェーズに移行します。高機能バイオ炭の製造プロセスを量産規模にスケールアップした際、

・有機肥料の利用効率向上効果を代表とする必要な性能を確保できるか

・高機能バイオ炭製造プロセスの歩留まり、良品率の確保が可能か

・GHG削減効果がどの程度見込めるか(製造プロセス迄含む)

などを主要課題として考えています。

▶︎TOWING独自のスマート人工土壌開発技術

▶︎高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」について

※1:TOWINGラボでの自社評価の結果


【TOWINGが目指す技術実証】

 本事業を通じ、様々な原料をベースとした高機能バイオ炭の大量生産モデルを確立し、大量生産した場合のコスト及び製造プロセス確立を前提として、農業生産者の営農収支向上、及び農業産業におけるGHG削減効果の最大化を実現します。

 そのために九州、北関東を含む、最大3拠点の大規模量産試作プラントを建設するとともに、以下3点を重点的に取り組みます。

1:高機能バイオ炭の大規模製造プロセスの開発

多様なバイオマス原料の活用を前提に、高機能バイオ炭の製造ばらつきを抑制し、歩留まりの高いプロセスを開発・確立します。また炭化条件、微生物培養時の環境制御条件の最適化とともに、低コストなプラントを開発し、運用モデルの確立までを実施します。

2:高機能バイオ炭の大規模散布・栽培実証による効果定量化

これまではもみ殻や鶏ふんを原料とした高機能バイオ炭の大規模散布・栽培実証を行ってきましたが、飲料・食料残渣などを原料とした、新原料の高機能バイオ炭での検証を行います。また、既存農機を活用した散布手法の確立も行い、産地への導入手法の定着を目指します。

3:高機能バイオ炭製造・施用プロセスにおける、温室効果ガス排出削減効果の最大化

高機能バイオ炭の製造プロセスで生じるエネルギーの再利用や、製造プロセス・農地への施用プロセスそのものの最適化を行います。原料である未利用バイオマスを、高機能バイオ炭として加工・製造し、農地に施用されるまでの一連のライフサイクルにおけるGHGの排出削減効果を、定量化・最大化を目指します。本事業の採択を受けて、新たに立ち上げる量産試作プラントでの大規模技術実証を通じ、温室効果ガス削減、地域の未利用バイオマス処理、減化学肥料・有機農地転換を同時に実現できるソリューション「高機能バイオ炭」の確立を目指します。

TOWING 刈谷農園(試験農園):高機能バイオ炭で育てた、ピーマンの栽培の様子

▶︎農林水産省中小企業イノベーション創出推進事業(フェーズ3基金)の第1回公募の採択結果について

【会社概要】

◆株式会社TOWINGの概要

 株式会社TOWINGは「サステナブルな次世代農業を起点とする超循環社会を実現する」をミッションに掲げ、2020年2月に設立した、名古屋大学発のグリーン&アグリテックベンチャー(※2)企業です。

 温室効果ガス排出削減と、減化学肥料・有機転換を同時に実現する土壌改良資材である、高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」を開発しました。みどりの食料システム法(※3)に基づき認定された基盤確立事業者として、2023年6月にバイオ炭の農地施用のJークレジット承認を受けました。今後は未利用バイオマスを宙炭としてアップサイクルし、農業に利用することで、温室効果ガスの削減はもちろん、持続可能な食料生産システムを実現します。

※2:グリーン&アグリテックベンチャーとは、グリーンテックとアグリテックを兼ね備えているベンチャー企業を表す造語です。 グリーンテックとは、環境問題に取り組むために開発された技術や製品の総称で、地球温暖化や大気汚染などの環境問題の解決を目指しています。 アグリテックとは、農業領域における生産性向上のために開発された技術や製品の総称で、AgriTechはAgriculture(農業)とTechnology(技術)を組み合わせた造語です。

※3:農林水産省 みどりの食料システム法ページ

TOWINGは現在積極的に採用を行なっております。ぜひカジュアルにお話ししましょう。

<積極採用中ポジション>

開発部 技術開発エンジニア(チームリーダー候補)

研究部 海外研究員

研究部 マネージャー

国内事業開発部 東日本事業開発メンバー

TOWINGメンバー(刈谷の試験農園ハウス前)

住所

〒464-8601

愛知県名古屋市千種区不老町1番国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学

インキュベーション施設

代表者

西田 宏平

設立年月日

2020年2月27日

URL

https://towing.co.jp/

▼問い合わせ先

【本件に関するお問い合わせ先】

株式会社TOWING

人事広報部 広報チーム (担当:藤森)

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経営情報
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愛知県名古屋市本社・支社
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https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000081010.html
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会社概要

株式会社TOWING

26フォロワー

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URL
https://towing.co.jp/
業種
水産・農林業
本社所在地
愛知県名古屋市千種区不老町1番 国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学インキュベーション施設
電話番号
-
代表者名
西田 宏平
上場
未上場
資本金
-
設立
2020年02月
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