12月の住宅ローン平均金利は、前月と比べて若干低下。トランプ相場の影響で米国長期金利が上昇し、一部銀行で金利引き上げがあった一方、金利引き下げの動きも。
WhatzMoney住宅ローンレポート 2016/12
全国763金融機関、17,000超の住宅ローンプランを比較できる「WhatzMoney 住宅ローン」(URL: https://whatzmoney.com/) を手がける WhatzMoney株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役:前田 一人)が独自に12月実行分のローン金利状況を調査し、公開いたしましたので、お知らせ致します。
※ 本資料またはデータは、ニュースなどでご自由にご利用ください。
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■調査結果サマリー
1. 12月の主要73行の住宅ローン金利動向は、10年固定金利で73行中10行が金利引き上げ。一方で、変動金利の金利を引き上げたのは73行中2行のみ。
【図1】12月の主要銀行金利動向まとめ
12月の住宅ローン金利は、10年固定金利で主要73行中10行が金利を引き上げました。都市銀行、ネット銀行の一部が金利を引き上げています。
米国ではトランプ次期米大統領が打ち出す経済政策が米経済を押し上げるのではないかという期待から、大統領選前に2%を下回っていた米国の長期金利が2.3%程度の水準まで上昇しています。
その影響を受け、マイナス0.05%程度の水準にあった日本の長期金利も、プラス0.02%程度の水準まで上昇しています。
10年固定金利型の住宅ローン金利は、長期金利を基準に設定されていますので、12月は金利を引き上げた銀行が多くなりました。
一方で、変動金利型の金利を引き上げた銀行は主要73行中2行のみで、10年固定金利型と比べ、金利引き上げ行は少数にとどまりました。これは、変動金利型住宅ローンの基準金利である短期金利については、日銀がマイナス金利政策を継続している影響を受けたものです。
2. 10年固定金利型の平均金利は、金利引き下げ3行の引き下げ幅が大きく、平均金利では前月比マイナス0.002%に。
主要73行の10年固定金利型の平均金利は0.990%(前月比マイナス0.002%)となり、若干ではありますが、平均金利は低下しました。【図2】
【図2】主要73行の10年固定金利型平均金利
これは、金利引き下げ行の引き下げ幅が大きかったことによるものです。例えば、イオン銀行は「期間限定 10年固定特別金利金利プラン」を発表し、10年固定金利型の金利を0.790%から0.590%に0.2%引き下げています。各行で提示金利がまちまちになっているため、住宅ローンは比較検討して選ぶことをお勧めいたします。
なお、主要銀行73行の変動金利型の平均金利は0.939%(前月比マイナス0.002%)となり、変動金利型の金利は10年固定金利型と同様に若干低下しました。【図3】
【図3】主要73行の変動金利型平均金利
3. フラット35の最低金利は、返済期間20年以下のプラン、返済期間35年以下のプランとも前月に比べ金利上昇。
長期金利上昇の影響を受けやすいフラット35の最低金利は、借入期間20年以下のプランで1.030%(前月比プラス0.100%)、借入期間21年以上35年以下のプランで1.100%(前月比プラス0.070%)となり、いずれの借入期間のプランでも金利は上昇しました。【図4】
【図4】フラット35の金利推移
主要銀行の全新規借入プランのうち12月の最低金利は0.350%と前月と同水準となりました。【図5】
【図5】0.300%台の住宅ローンプラン(12月1日現在)
(WhatzMoney株式会社 代表取締役 前田一人)
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担当:田中
TEL:03-6777-1280
mail:info@whatzmoney.com
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代表者:代表取締役 前田一人
所在地:〒153-0061 東京都目黒区中目黒1-3-3 アーバンリゾート代官山5F
事業内容:インターネットを利用した金融商品の情報提供サービス業
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- 12月の主要73行の住宅ローン金利動向は、10年固定金利で73行中10行が金利引き上げ。一方で、変動金利の金利を引き上げたのは73行中2行のみ。
- 10年固定金利型の平均金利は、金利引き下げ3行の引き下げ幅が大きく、平均金利では前月比マイナス0.002%に。
- フラット35の最低金利は、返済期間20年以下のプラン、返済期間35年以下のプランとも前月に比べ金利上昇。
- 主要銀行の全プランのうち12月の最低金利は0.350%と前月から変わらず。歴史的低金利の状況続く。
1. 12月の主要73行の住宅ローン金利動向は、10年固定金利で73行中10行が金利引き上げ。一方で、変動金利の金利を引き上げたのは73行中2行のみ。
【図1】12月の主要銀行金利動向まとめ
12月の住宅ローン金利は、10年固定金利で主要73行中10行が金利を引き上げました。都市銀行、ネット銀行の一部が金利を引き上げています。
米国ではトランプ次期米大統領が打ち出す経済政策が米経済を押し上げるのではないかという期待から、大統領選前に2%を下回っていた米国の長期金利が2.3%程度の水準まで上昇しています。
その影響を受け、マイナス0.05%程度の水準にあった日本の長期金利も、プラス0.02%程度の水準まで上昇しています。
10年固定金利型の住宅ローン金利は、長期金利を基準に設定されていますので、12月は金利を引き上げた銀行が多くなりました。
一方で、変動金利型の金利を引き上げた銀行は主要73行中2行のみで、10年固定金利型と比べ、金利引き上げ行は少数にとどまりました。これは、変動金利型住宅ローンの基準金利である短期金利については、日銀がマイナス金利政策を継続している影響を受けたものです。
2. 10年固定金利型の平均金利は、金利引き下げ3行の引き下げ幅が大きく、平均金利では前月比マイナス0.002%に。
主要73行の10年固定金利型の平均金利は0.990%(前月比マイナス0.002%)となり、若干ではありますが、平均金利は低下しました。【図2】
【図2】主要73行の10年固定金利型平均金利
これは、金利引き下げ行の引き下げ幅が大きかったことによるものです。例えば、イオン銀行は「期間限定 10年固定特別金利金利プラン」を発表し、10年固定金利型の金利を0.790%から0.590%に0.2%引き下げています。各行で提示金利がまちまちになっているため、住宅ローンは比較検討して選ぶことをお勧めいたします。
なお、主要銀行73行の変動金利型の平均金利は0.939%(前月比マイナス0.002%)となり、変動金利型の金利は10年固定金利型と同様に若干低下しました。【図3】
【図3】主要73行の変動金利型平均金利
3. フラット35の最低金利は、返済期間20年以下のプラン、返済期間35年以下のプランとも前月に比べ金利上昇。
長期金利上昇の影響を受けやすいフラット35の最低金利は、借入期間20年以下のプランで1.030%(前月比プラス0.100%)、借入期間21年以上35年以下のプランで1.100%(前月比プラス0.070%)となり、いずれの借入期間のプランでも金利は上昇しました。【図4】
【図4】フラット35の金利推移
4. 主要銀行の全プランのうち12月の最低金利は0.350%と前月から変わらず。歴史的低金利の状況続く。
主要銀行の全新規借入プランのうち12月の最低金利は0.350%と前月と同水準となりました。【図5】
【図5】0.300%台の住宅ローンプラン(12月1日現在)
固定金利期間が限定されているプランは、固定金利期間終了後の金利が上がる傾向があるため、金利だけで選ぶのではなく、総支払額でも比較検討することを推奨いたします。
(WhatzMoney株式会社 代表取締役 前田一人)
※ 本資料またはデータは、ニュースなどでご自由にご利用ください。ご利用頂く際は、「WhatzMoney 住宅ローンレポート」から引用したことを明記して頂けますと幸いです。
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