ロシア、原子力産業の進展として新たに原子炉8基を建設
2016年9月9日
ロスアトム社
報道関係者各位
ロシア、原子力産業の進展として新たに原子炉8基を建設
8月9日、ロシア政府は2030年までに新たな原子力発電用原子炉を8基建設する意向を示しました。すべての新しい施設には第3世代+の原子炉としっかりとした安全システム、さらにバックエンド核燃料サイクルという画期的な技術も使用されます。これらの技術は、現在の成長率を維持するためのエネルギーミックスを推進し、原子力発電所を経済的および環境的に使用可能な基盤発電ソースとして認めている国で適用されます。
新しい高速増殖炉は、現在世界で唯一の商用高速増殖炉が装備されているベロヤールスク原子力発電所に設置されます。このタイプの原子炉は回収ウランからエネルギーを抽出することができ、核燃料源においての懸念を軽減することができます。
2つの近代的なPWRユニットは、それぞれ沿ヴォルガ連邦管区のタタルスタンとニジニー・ノヴゴロドに建立されます。新技術は、安全管理の面を強化し、放射性廃棄物の排出を防ぐことができます。
ウラル地域に建設される新しい発電所では、核廃棄物から出る放射線を大幅に削減することができる高速中性子炉を装備します。このタイプの原子炉は、あらゆる種類の核燃料で作動し、核分裂性物質を消費するよりも多く生産することができます。つまり、その多く生産した核分裂性物質を低濃縮ウランまたは使用済み燃料と混合することによってさらに多くの電力を生成することができます。この発電所は、その領域内のエネルギー需要をみたすように設計されている。
シベリア地域では、国営原子力企業のロスアトム社が2025年までに新しいハイテク原子炉の設置を計画しています。このユニットは、核エネルギーの比類のない品質達成を目標とし、高速炉と新燃料を含むすべてのプロジェクトを統合した観点から、2011年から開始されているロスアトムの「ブレイクスルー」特別プロジェクト内で開発されました。
バックエンド核燃料サイクルの画期的な技術の使用とウラン供給によって可能性を最大限に活かすことで、将来における高速炉を用いた原子力発電所の建設費を削減することができます。しかし最も重要な成果は、核拡散防止体制の技術強化であり、さらにバックエンド核燃料サイクルはウラン濃縮の段階的な放棄につながると同時に、燃料輸送費を削減することもできます。
ロスアトムについて
ロスアトムは、すべてのロシアの民生用原子力企業、研究機関や世界で唯一の原子力推進砕氷船の艦隊を含めて、262,000 人と360社の企業や科学研究機関を結集しているロシアの国営原子力企業です。原子力分野における70年の専門知識を元に、ロスアトムはこの分野リーダーであり続けています。ロスアトムは世界中で34件とロシアでは8件の同時原子力発電所建設プロジェクトの実施において世界第1位です。
ロスアトムの第3世代+原子力発電ユニットは同社の最新の成果や開発の結果です。福島第一原発での要件をすべて満たし、2016年8月5日に正常に接続完成した新しいノヴォヴォロネジ原子力発電所の原子力ユニットで適用されました。第3世代+の発電プロジェクトは、能動・受動安全システム特有の組み合わせにより、最大の効果を提供します。
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