JOGMEC債務保証案件の地熱発電事業が営業運転を開始
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野博文)の債務保証先である九電みらいエナジー株式会社(本部:福岡市、代表取締役社長 穐山 泰治氏)(以下、「九電みらいエナジー」)は、大分県玖珠郡九重町菅原地区でバイナリー発電所の建設を進めていましたが、6月29日より営業運転を開始しました。
九電みらいエナジーは、平成26年7月1日に九州電力株式会社の100%子会社である株式会社キューデン・エコソルを商号変更して設立、同日付で、菅原バイナリー発電事業を西日本環境エネルギー株式会社から包括継承しました。
同発電所は、九重町の所有する既存地熱井を活用し、九重町が提供する地熱資源(蒸気・熱水)を用いた発電規模5,000キロワットの空冷式バイナリー方式であり、バイナリー方式としては国内最大規模です。また、自治体と民間企業が協働する国内初の地熱発電事業です。
このたびの菅原バイナリー発電所の発電電力量は、一般家庭約8,000戸分の使用電力量に相当します。
JOGMECは、九電みらいエナジーが菅原バイナリー発電事業の建設資金の一部(4,000百万円)として、株式会社みずほ銀行および日本生命保険相互会社から長期借入しており、この80%に対する債務を保証しています。
JOGMECは、今後も地熱資源開発の一層の促進を図るため、地熱資源開発に積極的に支援を行ってまいります。
菅原バイナリー発電事業の概要
■事業者概要
事業者 | 九電みらいエナジー株式会社(代表取締役社長 穐山 泰治氏) |
株主 | 九州電力株式会社 100% |
会社設立日 | 平成21年12月16日(平成26年7月1日株式会社キューデン・エコソルより 商号変更) |
会社所在地 | 福岡県 福岡市 中央区渡辺通二丁目4番8号 小学館ビル3階 |
建設予定地 | 大分県 玖珠郡 九重町 菅原地区 |
■発電事業概要
発電規模・方式 | 発電端5,000キロワット、送電端4,000キロワット 空冷式バイナリー方式(使用媒体:ペンタン) |
売電先 | 固定価格買取制度を活用し九州電力株式会社に売電予定 |
建設期間 | 平成26年4月~平成27年6月 |
運転開始 | 平成27年6月29日 |
■債務保証の対象
資金調達 | 株式会社みずほ銀行および日本生命保険相互会社から長期借入4,000百万円を調達 |
債務保証額 | 長期借入4,000百万円に対してJOGMECは80%の債務保証を実施 |
参考:九重町では、3地熱発電所(八丁原、滝上、大岳)が運転中で、地熱資源開発が積極的に行われている。
→全文を読む
http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_000221.html?mid=pr_150629
すべての画像