コロナ禍の中で少なくなったこどもたちの経験を積む機会 ふじおか幼稚園 園長 市村弘貴が考えた方法とは~地域社会と協力して1/14に地元のプロ選手と交流し経験する場を作りをしました~
子どもたちの「立ち上がるチカラ」を育むためには、知的能力である「認知能力」と、自制心や協調性などの潜在的能力を意味する「非認知能力」をバランス良く身につけていくことが大切です。特に「非認知能力」の重要性は、昨今の幼児教育において世界的に注目されています。
ふじおか幼稚園は、昭和55年に開園しました。以来、教育方針を研究・実践するなかで、たどり着いたのが独自の教育法「ふじおかメソッド」です。
ふじおかメソッドは、「やりぬく力」「やる氣」「自制心」「協調性」「社交性」の5つの柱を通じて、認知能力と非認知能力をバランスよく身につけられるプログラムです。職員一人ひとりがこの教育法を理解し、何をすべきかをよく突き詰めており、知識やスキルだけではなく、こどもたちが自ら考え行動することができるような「立ち上がるチカラ」が、驚くほど育つ環境をつくりあげることができています。
ITやコンピュータ技術の進化がますます進み、こどもたちを取り巻く環境も今後大きく変化していくでしょう。そんな社会を生き抜いていく子どもたちが、どんな逆境にも自らのチカラで立ち向かい解決できますように。どんな高い壁にぶつかっても自力で乗り越えられますように。そう願いながら、この楽しい幼稚園生活のなか、「立ち上がるチカラ」を育ててあげたいと思っています。
コロナ禍で変化した社会、工夫しできることはなにか
新型コロナウィルス感染拡大は社会へ大きな影響を与えました。
感染拡大防止策として大規模な外出自粛要請。それに伴い、大人たちは働き方も大きく変化し、経済・雇用が不安化が高まりました。
こどもたちの生活も大きく変化し、教育の在り方にも大きな変革が迫られています。
今まで毎年行っていた行事や園生活も中止や制限をかけての実施となっていました。
こどもたちにとって、1日1日、ほんの小さな経験であっても、それは宝物なのです。
ぼくたちがどれほど工夫やアイディアによりさまざまな経験をこどもたちに提供したとしても、やっぱりコロナ前の状況とコロナ禍の状況比べれば、前者の方ががこどもたちにとってよいものに違いはありません。
ですが、その差を少しでも埋めるために保育現場ではあの手この手を使って毎日こどもたちのためにステキな環境をつくっています。
地域社会と協力しながらこどもたちに経験の場をつくりました
では先程も言った『こどもたちの経験』をどのような工夫で提供したのか・・・
まずは地域社会とこどもたちを繋げるイベントとして栃木県のプロソフトボールチーム『Hondaリベルタ』の選手たちに園児でも手軽にベースボール型のあそびを体験してほしいという想いからあそボールの体験会を1/14(金)にふじおか幼稚園で行いました。
あそボールとはボールやバットがスポンジで出来ているため安全にベースボール型のあそびができるものとなっています。
野球やソフトボールのように9対9と人数やポジションが決まっていなくてもあそべるあそびとなっているため、人数に関係なくあそびが成立するものとなっています。
また、このあそびの特徴はピッチャーが居なく、カラーコーンの上にボールを置きその状態でボールを打ち、決められた場所に先に打者が行ければ1点。守備側が先にボールを渡せれば0点という簡単なルールのため、野球やソフトボールの経験がなくても誰もが楽しんで行えるゲーム内容となっています。
今回はあそびの経験プラス地域との交流が図れるイベントになりました。
普段関われることのないプロとして活躍されている一流の選手との交流もこどもたちにとってはかけがえのない貴重な経験だと思います。
また、園の取り組みで宇都宮動物園のご協力の元、園に移動動物園を招くイベントも実施いたしました。
こちらは宇都宮動物園からうさぎ、ひつじ、やぎ、モルモット、ミニブタなどの動物が来てくれてエサをあげたりなどの交流を持ちました。
こどもたちの経験の場をつくる為、社会とこどもたちを繋ぐ意味
イベント当時はコロナも一時のピークに比べると少しずつ対策や世間の意識も高くなり収束に向かっている時期ではありましたが、今現在、日本は第6波の真っ只中です。今までにないスピードで感染者数も増え、学校や幼稚園、保育園、こども園などこどもたちに関わる施設で今までにない感染力で感染者が増え続けています。
このコロナ禍でこどもたちの様々な『経験』をする機会が失われてきました。
コロナが感染拡大をした当初は園に登園してくることすら普通に出来なかったこどもたち。
園に来れるようになってもマスクや消毒などの感染予防、楽しい給食の時間も黙食。行事なども中止や形を変えての実施。
こどもたちを守る為にはどれも必要な判断ではありますが、そんな中でも『こどもたちにたくさんの経験をさせてあげたい』と考えた市村弘貴園長は自らが発案・企画し、地元のプロ選手との交流やあそびの機会や、園長からこどもたちにプレゼントということで今回の移動動物園を実現させました。
ふじおか幼稚園では今までも園でミニチュアホースを飼うためにクラウドファンディングをしたり、えんとつ町のプペルの絵本を題材にしたプペルバスを園に招いたりと色々な形で社会とこどもたちを繋げてきました。
「大人たちがぼくたちを見守ってくれているんだ!」ってこどもたちに思ってもらいたいと考えています。
核家族化やコロナの影響でますます身近な方との関りが少なくなっている現在。
こどもたちのキラキラした笑顔とたくさんの経験をしてほしいと思い立ち上がってくれる、行動してくれる周りの存在をこどもたちに伝える機会をたくさんつくっていく必要性があると思いますし、その役目を果たすのが私たち幼児教育の現場にいる人間の役目なのではと思っています。
経験する機会がなくなってしまったから経験できないではなく、大事なことは今の状況でもなにが出来るか考え行動することだと思います。
すべてはこどもたちのキラキラした笑顔のため。
1日でも早い新型コロナウィルスの終息を願い、こどもたちの成長に繋がる経験をたくさんさせてあげたられたらと思い関わっていけたらと思っています。
『子どもたちのために・・・3代目 市村弘貴園長の考える子どもたちの未来』
私たちふじおか幼稚園は小さな寺子屋からスタートした仏教保育を軸とした幼稚園です。
1955年に創設者の市村隆弘が開園以来67年、子どもの笑顔のために歩んできました。
戦後の荒れた時代背景の中、子どもが笑顔で自分の足で歩んでいけるよう子どもの将来を見据えた接し方と教育を大事にしてきました。花まつりなどの行事を通して、仏様の教えを在園児だけでなく、地域の方々に知っていただき、命の大切さや尊さをお伝えしてきました。
開園当初から大事にしてきた仏様の教えや仏教教育、現代の多忙な社会の中で子育てする保護者の皆様の状況、現代社会のニーズなどを考慮し、保育士応援団長 3代目園長 市村弘貴が現在のふじおか幼稚園の独自の教育法『ふじおかメソッド』に辿りつきました。
現在ではこの独自の教育カリキュラムによって認知能力、非認知能力を育み、先代から大切にしている子ども将来の姿を見据え、育てていくことの重要性を説いています。
また教育だけに留まらず、現場で働く保育士が明るく保育ができる環境を作ることが、いい保育環境を作る鍵となることを信じ、保育士の支援、保育士の立場や仕事の理解などを世の中にも知ってもらうため、様々な活動を積極的に行っています。
園長 市村 弘貴
〒323-1104 栃木県栃木市藤岡町藤岡342
TEL 0282-61-1152 FAX 0282-61-1115
開園時間 7:30~18:30
休園日 日曜・祝祭日
メールアドレス info@fuji-kids.com ホームページ http://fuji-kids.com/
ふじおか幼稚園 園紹介ムービーURL https://youtu.be/yFTp7zRiExc
しずわでら学園は 昭和30年開設以来67年間 こどもの保育、教育に力を注いで参りました。
昭和30年5月 宗教法人を立ち上げ、地域の方に教育を提供したいと、先代の住職がお寺の本堂にこどもを集め幼稚園が始まりました。
昭和53年5月 宗教法人から学校法人へ設置者変更
昭和54年10月 藤岡地域の保護者から強い要望を頂き、ふじおか幼稚園を設立。
平成8年 認可外保育所を開園し、0,1,2歳児の受け入れを開始。
平成27年4月より、認定こども園へ移行。
平成29年にふじおか幼稚園新園舎が完成
令和2年 社会福祉法人ふじおかを設立 鹿沼市にあるひなた保育園の民営化に伴い、
ふじおかメソッドひなた保育園を開園
令和3年 児童発達支援施設STEPラボを開設し、現在に至る。
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