大幅に品質を向上させたプレミアムなつけペン『チタンGペンプロ』2014年8月26日(火)発売
『チタンGペンプロ』は、表面に耐摩耗性チタンコーティングを施すことで、その耐久性が大幅に向上したプレミアムなGペンです。
▼『チタンGペンプロ ケース入』
価格:10本入¥2,500+税(税込み¥2,700)
1、ペン先が磨耗しにくいので、細く均一な線を長い間描くことが出来ます。従来品と較べて約4倍の耐久性があり、作業効率を上げることが出来ます。漫画家によっては1本のGペンで原稿3~4枚しか描けなかったのが10枚以上描くことが出来ます。
2、表面が硬く紙面に引っかかりにくいため、伸びやかな線が描けます。開発段階から試作品を使っていただいた漫画家の多くがなめらかな書き味になったと高い評価をしています。
チタンコーティングは、装飾品や切削工具に施されるコストの高い加工です。『チタンGペンプロ』の販売価格は、1本あたり¥250(税抜)と従来の¥80に較べて約3倍ですが、高い品質を求めるユーザーの購入を見込んでいます。一線で活躍するプロの漫画家だけでなく、アマチュアの漫画家やイラストレーター、クリエイター系専門学校生の購入を狙います。
※当社試験では、漫画を書く際の「細い線」を0.285mmと定め、一定加重を負荷した状態で摩耗に耐えてその線幅を保てる筆記距離を比較しています。ご使用いただく環境(紙、筆圧など)の条件によって前後する場合があります。
■「つけペン」について
つけペンは、業界では「ペン先」とも呼ばれ、日本では1871年以降、銀行の帳簿付けや企業でも一般に使用されていた筆記具です。その後、ボールペンや万年筆にその役割が取ってかわった現在では、主に漫画やイラストを描く道具として使われています。
一線で活躍しているプロの漫画家は約2000人と言われ、アマチュアの漫画家・イラストレーターは、インターネットやイベントで簡単に作品発表や共有が出来るようになった現在、数えきれない程いると言われています。
最近は漫画業界もデジタル化が進み、パソコンの専用ソフトで描く人も増えていますが、輪郭線は細かな表現をしやすい「つけペン」で描いて、色付けや加工はパソコンでと使い分ける方も多くいます。
■ゼブラの取り組み
「つけペン」は、舶来品しかなかった明治時代、1897(明治30)年にゼブラが国内で初めて生産を始めました。創業者の石川徳松が、その製造方法の文献や資料がないなか独創考案し発売しました。それが筆記具メーカーであるゼブラの礎となっています。その後、当社の主力商品はボールペンやマーカーとなりましたが、117年経った現在も国内の自社工場で、職人が1本ずつ手作りしています。
ゼブラでは、アナログならではの高い表現力を持つ「つけペン」の復権を目指して、2012年から品質向上の取り組みを始めました。職人自ら人づてにプロの漫画家と直接会う機会を作り、つけペンに求める品質を計25人の漫画家から聞き取りを実施。また、アマチュアの漫画家や専門学校の講師・生徒約300名へもアンケート調査をおこないました。その情報を元に、なめらかさや線幅の調整のしやすさなど、求められる品質の改良を続けてきました。2013年4月に従来のGペンの書き味を改良して発売。それまで減少傾向であった売上を増加に転じさせることが出来ました。
今回、漫画家からの強い要望であった「1本で細く均一な線を長い間描ける」という品質に応えたものを『チタンGペンプロ』として発売します。
▼ゼブラ創業者石川徳松
▼当時のつけペンとパッケージ
▼2013年に改良したGペン
▼栃木県にある自社工場で製造
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