メンター・グラフィックス、シームレスなマルチドメインコラボレーションを実現するXpeditionマルチボードシステム設計ソリューションを発表

マルチボードシステムの設計における手作業プロセスを自動化と完全統合された協調ワークフローに置き換え、設計チームの生産性を向上して開発コストを削減する「Xpeditionマルチボードシステム設計ソリューション」を発表

Xpeditionマルチボードシステム設計ソリューションは、複数の技術領域にまたがる設計チーム間でのシームレスかつコンカレントなコラボレーションを実現し、複雑化するシステムを効率的に管理。Xpeditionマルチボードシステム設計ソリューションは、複数の技術領域にまたがる設計チーム間でのシームレスかつコンカレントなコラボレーションを実現し、複雑化するシステムを効率的に管理。

メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社: 米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス)は、新製品となるXpedition®マルチボードシステム設計ソリューションを発表しました。これは、複数の技術領域にまたがる設計チーム間でのシームレスかつコンカレントなコラボレーションを実現し、複雑化するシステムを効率的に管理できるようにするものです。Xpedition Enterpriseのプリント基板(PCB)設計フローは、設計工程の中で発生しがちな重複する労力を排除することでチームの設計効率を最大限まで引き出し、データ管理基盤によって製品の性能と信頼性を最適化します。これにより、データの完全性を確実に維持したまま、システム内すべての基板、コネクタ、ケーブルなどの再利用可能IPを活用できるようになります。


相互接続される複数の基板(コネクタやケーブルも含む)から構成されるシステムを設計するには、これまでは各基板やケーブルを相互に分離した状態でプロジェクトを進め、接続はスプレッドシート、システム要素のパラメータはテキストファイル、ブロックレベルのシステム構造と階層の表現は描画アプリケーションといったようにデスクトップ用のオフィスツールを使って相互に結び付けていました。その結果、ドメインを超えた設計チーム間の連携がうまくいかず、コストのかかるシステム間接続のエラーが発生し、大掛かりで時間のかかる手作業の検証作業が必要になり、その場しのぎのシステム変更ルールがシステム設計の最適化を阻む結果を生じさせていました。マルチボードシステムを全体から俯瞰せずに設計すると、自動車、宇宙/衛星、産業オートメーション、データセンターインフラストラクチャなどで進むシステムオブシステムズ(SoS)と呼ばれる複数の電子機器システムのインターコネクト製品の開発に負の影響を及ぼしかねません。

「多数のマルチドメインチームで並行して作業しながら最新の高性能リソグラフィ装置を設計する場合、厳しいTime-to-Marketの目標を果たすためには、設計全体の一貫性と正しさを確実に守らなければならないという課題に直面します。メンター・グラフィックスのXpeditionマルチボードシステム設計ソリューションを用いると、製品設計のコンセプト段階からPCBレイアウトに至るまで単一のフローで、短時間に接続を設計することができ、リスピンも削減し、図面の一貫性も向上します。」ASML、Electronics Development、Senior Director、Jan van Vlerken氏は、上記のように述べています。

Xpeditionマルチボードシステム設計フローは、効率の悪い紙と手作業によるプロセスを自動化および完全統合された協調ワークフローに置き換えることによって、設計チームの生産性を向上し、開発コストを削減します。また、すべての抽象度間での自動同期と自動コネクタ管理の機能によって、設計チームがTime-to-Marketの目標を達成できるよう支援します。接続性を維持しながら、信号トレーシング、機能の一貫性やシグナルインテグリティのシミュレーション、設計のパーティショニングと再パーティショニングをすることで、「Correct by Construction(構築することで正しい結果が得られる)」に手法基づいたシステム設計を実現します。新しいXpeditionフローは、世界各地に分散したチームが「リアルタイム」で同時作業できる完全に並列な協調設計環境で、革新的で競争力の高い製品を開発するための柔軟性と直感的な技術を企業に提供します。

「電子機器の接続性の管理は非常に煩わしく、システム設計者にとっては大きな課題ですが、これまで十分に対処されてきませんでした。メンター・グラフィックスは、幅広く豊富なシステム設計と解析の技術に基づいたマルチボードシステム開発向けの堅牢なソリューションをいち早く市場に投入し、この分野での先陣を切りました。」Gary Smith EDA、Chief Analyst、Laurie Balch氏は、上記のように述べています。

Xpeditionマルチボードシステムソリューションの主な機能
  • マルチボード電子機器システムの論理定義の設計、パーティショニング、オーサリング、ドキュメント作成に対応した単一デスクトップエンジニアリング環境
  • インタフェースの削減、手作業によるデータ処理の排除、データ重複やECO転送エラーの解消を可能にするマルチボードシステム基板設計の同期管理機能
  • 初期の設計概念から設計サイクル全体(PCBプロジェクトや設計ごとに購入したコンポーネントも含む)に至るまでの接続嵌合エラーを解消する統合されたコネクタ管理
  • 統合されたマルチボードのシステムレベルでの接続検証
  • マルチボードシステムの基板間やケーブル間の同期を管理する内蔵の変更管理機能
  • データの完全性と接続性を自動管理しつつ、分割された機能や関連する基板を割り当てられたエンジニアおよび実装チーム向けに、協調的なコンカレント設計環境を提供
  • 直感的なシステムレベルの部品検索、選択、管理が可能な統合ライブラリブラウザ
  • Visioデータをインポートしてシステム設計に組み込み、システム要素に特性を追加することで既存のアーキテクチャIPを活用
  • システムデータ管理により、マルチドメインのコラボレーションを可能にし、チーム間での基板、コネクタ、ケーブル再利用を促進

メンター・グラフィックスについて
メンター・グラフィックス・コーポレーションは、世界中で成功を収めている電子機器メーカー、半導体企業、電子システム構築ベンダのニーズに応える製品をはじめとし、コンサルティングサービス、受賞歴を誇るサポートサービスを提供する、電子ハードウェアおよびソフトウェア設計開発ソリューションのグローバルリーダーです。1981年に設立されたメンター・グラフィックスは、昨年度売上高としておよそ11.8億米ドルを計上しており、本社はアメリカ合衆国オレゴン州ウィルソンヴィルに所在しています。メンター・グラフィックスについての詳しい情報は、http://www.mentorg.co.jp をご覧ください。

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会社概要

URL
http://www.mentorg.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都品川区北品川4-7-35 御殿山トラストタワー
電話番号
03-5488-3030
代表者名
土田 由紀夫
上場
未上場
資本金
4億8000万円
設立
1983年03月