“タレント本”枠を超えた胸を打つ内容。東山紀之の自伝的エッセイが、さらに5年分を追記して待望の文庫化

川崎での少年時代が、「ヒガシ」をつくった――。

 このたび、小社では少年隊の東山紀之による自伝的エッセイ『カワサキ・キッド』を文庫として刊行いたします。

 本書は、2010年6月に単行本が刊行され、40代となった著者が自身のルーツ、川崎のコリアン・タウンで母妹3人、貧しくも懸命に生きていた少年時代、運命の出会いと別れ、ジャニーズでの生活、初恋などについて初めて赤裸々に明かし、大きな話題となりました。

 近年では、東山が優しい眼差しで、在日韓国人・朝鮮人といったマイノリティ、弱者に対する思いを綴った点が再評価され、2014年11月にニュースサイトが紹介。記事に対するFacebookの「いいね!」の数は3.4万を超え、Twitterでも「たくさんの人に読んでもらいたい」「ここまで書く人はなかなかいない」「滅入っていた気持ちが明るくなった」「弱い立場の人への思いやりが素晴らしい」といったような内容のコメントが殺到するなど、SNSを中心に拡散し、「いまの時代にこそ読むべき良書」として再び大きな注目を集めています。

 このたびの文庫化に際し、あとがきで父親になった5年間の自身の変化を加筆。「寛容さを失ってきたといわれるいまの社会で最も必要とされているのは『優しさ』だと思う」と東山は訴えかけます。単なるタレント本としてではなく、東山のまっすぐな生き様や言葉が、いまの世の中に問いかけるものは大きいと考える一冊です。


                  東山紀之『カワサキ・キッド』
〔体裁〕文庫判並製 〔税込価格〕713円(本体660円)〔発売日〕2015年8月7日 〔発売〕朝日新聞出版
          http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=17267

              「僕は、かなり臆病な子どもだったと思う。(略)

               いま、この時代、僕は恐怖に敏感であること、
               臆病であることは悪いことではない、
               むしろ大事なことだと思っている。」
(文庫版あとがきより)
 
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