米国Molycorpとのレアアース対日供給に関する趣意書締結について

住友商事

住友商事株式会社(取締役社長:加藤 進、本社:東京都中央区、以下住友商事)と米国のモリコープ・インク社(本社:コロラド州、以下モリコープ)は、モリコープが米国カリフォルニア州マウンテン・パスに保有するレアアース鉱山の再稼働および新規に建設する製造設備に必要な1.3億米ドルの資金提供、また、モリコープが産出するレアアースの対日供給を骨子とする基本合意書を締結しました。

提供する資金の内訳はモリコープが発行する新株引受で1億米ドル、貸付で3千万米ドルの予定です。既存のレアアース製造設備の再稼働は、日本向けのレアアース供給開始を急ぐ目的で行われるもので日本の客先ニーズに合った製品を製造するための設備改修も予定しています。

これに伴い、モリコープから当社経由日本市場向けに2011年2月頃から年間2,500トンの
セリウム、ランタン製品と250トンのジジミウムの供給が予定されています。
これは中国以外のソースから日本向けにまとまった量で供給されるレアアースの初のケースとなる見込みです。

新規のレアアース製造設備の製造能力は年産2万トンの予定であり、こちらは2012年後半に建設完了見込みです。新規のレアアース製造設備の竣工以降はセリウム、ランタン製品の対日供給量が年間3,000トン、ジジミウムは250トンとなる見込みです。

モリコープは前身のモリブデン・コーポレーション・オブ・アメリカが1952年よりマウンテン・パスでレアアースの採掘、生産に従事してきましたが、その後製品の国際競争力の低下に伴い、レアアースの製造を中止していました。2008年に新経営陣のもと、鋭意生産再開および、新プラントの建設に向け活動を続け、2010年7月にはニューヨーク証券取引所に上場を果たし、約4億米ドルの資金調達を行いました。しかし生産再開および新プラントの建設には5億米ドル強の資金が必要で、今回の基本合意にもとづく資金提供でこの不足額がカバーされることになります。



今回の合意に伴い、モリコープは住友商事を日本における販売代理店に任命し、日本の客先のニーズに合ったレアアースの安定供給を行う計画であり、これにより2011年以降日本のレアアース調達ソースの多角化も実現することになります。

尚、本プロジェクトについては独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下JOGMEC)の金融支援の要請を行う予定です。

【モリコープの概要】

社 名 : Molycorp, Inc.

本 社  : Greenwood Village, Colorado, USA

工場所在地 : Mountain Pass, California, USA

代表者 : Mark A. Smith Chief Executive Officer

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会社概要

住友商事株式会社

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URL
https://www.sumitomocorp.com/ja/jp
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
東京都千代田区大手町2-3-2 大手町プレイス イーストタワー
電話番号
03-6285-5000
代表者名
上野 真吾
上場
東証プライム
資本金
2204億円
設立
1919年12月