テュフ ラインランド ベトナム、EMC（電磁両立性）ラボラトリーを開設日本を含むお客様の需要に応え、試験・認証サービスを拡大

 

*これは、2016年3月1日、ベトナム・フンイエン発プレスリリースの日本語訳です。

テュフ ラインランド ベトナムは、サービスのさらなる充実を目指し、本日、EMC（電磁両立性）ラボラトリーを開設したことを発表しました。昨今、アジア周辺諸国からEMC試験のニーズが高まるに伴い、この試験所では、最新の設備を取り揃え、国際規格にもとづいた測定・試験サービスを提供します。

テュフ ラインランド ベトナムのEMCラボラトリーは延べ床面積が1,000 m2、ベトナム・フンイエン省のタンロン第２工業団地に位置しています。幅広い電気製品を対象として、エミッション*、イミュニティ*、電波試験などの、EMCの適合性評価をトータルに行うことが可能です。

試験所には10m電波暗室（半無響室）、シールドルーム、パルスイミュニティ試験室が備えられています。今後さらなる設備の拡張が予定されており、ISO/IEC 17025の認定取得の準備も進んでいます。

テュフ ラインランド AGのラルフ・シェラー執行役員は、次のようにコメントしています。「ベトナムの産業発展の一助となることは当社の責任であると考えており、今回最新の性能を備えたEMCラボラトリーの開設は、この取り組みをさらに強化していくものです。お客様からも試験所開設について高い評価をいただいています。今後はお客様のニーズに応えるべく、施設を拡大し、試験能力を充実させるとともに、世界に通じる総合的なサービスをご提供してまいります」。

「国際市場でベトナムの製品を展開するためには、どのように効率的にEMCの適合性評価を行うかが課題となっています。テュフ ラインランド ベトナムのEMCラボラトリーはその解決策をご提供するとともに、高周波を活用し新たな電気・電子製品を開発するための設備・サポートをご提供するものです」。

テュフ ラインランドは2016年から2020年の5年間のグローバル戦略を掲げており、その一環として、現在69ヵ国に広がるネットワークをさらに拡大し、成長が期待される市場への投資を計画しています。お客様のビジネスをサポートすると同時に、試験所のベストプラクティスを実現していくことを目標としています。

テュフ ラインランドがベトナムに注目しているのは、いくつかの理由があります。まず、政治的・経済的に安定していること、そしてビジネス環境が継続的に改善されていることがあります。この結果として、日本や韓国の国際的IT企業からの外国直接投資（FDI）が増えてきています。ASEANの中心に位置し、その経済共同体（AEC）のメンバーでもあるベトナムは、グローバルなサプライチェーンとのつながりが良く、アジアにおいて製造拠点を展開しようとする多国籍企業に対して高い訴求力を持っています。

テュフ ラインランド ベトナムEMCラボラトリーの開所式参加にあたり、富士ゼロックス株式会社の藤原 仁専務取締役は次のようにコメントされています。「本日オープンされるテュフ ラインランドの試験所は、ベトナムで生産し、世界の市場で販売する多くの企業にとって、非常に重要な意味を持つものです」。

テュフ ラインランド ベトナムでは現在、フットウェア、衣料品、おもちゃなどのソフトライン製品の試験サービスに加え、アウトドア・インドア家具、ライター、梱包用品、建材などのハードライン製品の試験サービスも提供しています。また、車や部品の安全性評価・認証、マネジメントシステムの監査・認証も行っています。

*注：      エミッション （電磁放射または電磁妨害 EMI）
              イミュニティー （電磁耐性または電磁感受性 EMS）

【テュフ ラインランド グループについて】
テュフ ラインランドは、140年の歴史を持つ世界でもトップクラスの第三者検査機関です。69ヵ国に拠点があり、従業員数は19,300人、年間売上高は17億ユーロにのぼります。第三者検査のエキスパートとして、人々の暮らしのあらゆる面で、品質、安全、環境、テクノロジーを支えています。産業用装置や製品、サービスの検査だけではなく、プロジェクト管理や企業のプロセス構築もサポートしています。また幅広い業種、職種について、専門的なトレーニングも実施しています。こうしたサービスは、テュフ ラインランドの認定ラボや試験設備、教育センターのグローバルネットワークによって支えられています。テュフ ラインランドは、2006年より国連グローバル・コンパクトのメンバーとして活動しています。ウェブサイト：　www.jpn.tuv.com