テクノロジー企業成長率ランキング 2014年「デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500」発表

― 日本企業は2013年から5社増加して45社がランクイン
― 韓国企業が初の1位を獲得
― 中国・台湾企業が依然としてFast500ランキングの受賞企業数をリード
― インド、オーストラリア、ニュージーランド、韓国企業の存在感が高まっている
― ソフトウェア分野が受賞企業の最多数の独占を続ける

デロイト トウシュ トーマツ リミテッド(DTTL)は2014年11月20日、第13回目となるアジア太平洋地域のTMT(Technology, Media & Telecommunications)業界における成長企業500社のランキングを公表した。韓国のDaum Kakao Corpが2014年の「デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500」において、韓国企業として初の1位の座を獲得した。
ソウルに本社を置くDaum Kakao Corpは、モバイル向けのインスタントメッセージアプリ「KakaoTalk」を提供している企業であり、年間成長率11,618%という驚異的な数値を達成した。同社は2010年に創設、2013年にはゲーム、デジタルコンテンツ、モバイルコマース、ならびにブランドや有名人のマーケティングチャネル等を通じて売上を上げてきた。Daum Kakao CorpはGoogleのAndroidマーケットにおける「トップデベロッパー」と評され、CNETではKakaoTalkが「No.1無料SMSアプリ」に選出された。
総合ランキングではDaum Kakao Corpが首位となった一方で、上位10社の内、グリーンテクノロジー企業のTelisonを含む5社の中国企業が上位ランキングを再び独占した。グリーンテクノロジー企業は上位50社に4社がランクインという力強い成長を示しており、同領域の今後の持続的な成長が期待される。

アジア太平洋地域テクノロジー Fast500を主催する同地域TMTインダストリーリーダーであり、有限責任監査法人トーマツ パートナーの中山一郎は、「2014年のランキングはアジア太平洋地域の著しい成長を示しており、中でもグリーンテクノロジー企業が2位にランクインしたことは明るい材料と言えます。長年、中国企業が圧倒的な存在感を示し続けている中で、韓国企業が13年目にして初めてデロイト Fast500の1位を獲得したことも嬉しく思います」と述べた。

収益(売上高)成長の傾向
上位500社による2014年の平均収益(売上高)成長率は405%となり、2013年の356%から大幅に増加した。さらに、今回のランキング受賞企業のうち、年間売上高が1,000万米ドル未満の企業は2013年の258社から342社へと注目すべき増加を遂げた。
「アジア太平洋地域 デロイト テクノロジー Fast500では、私たちの未来の生活の質を高めうる新たな技術が発信され、現状に革新をもたらす刺激的で斬新なビジネスモデルが注目を集めています」と、DTTL マネージングディレクターであり、グローバルTMTインダストリーリーダーのジョリオン・ベーカーは話した。

地域別傾向
上位500社のランキングにおける地域別の企業数を見ると、中国は2013年の128社からは減少が見られたものの100社を占めており、今回のランキングでも依然として最多受賞を果たしている。台湾は500社中90社を占めたが、前回の108社からは減少した結果となった。
その一方で多くの国が存在感を増している。インドは今回90社がランクインし、台湾と共に2位を占めた。2011年のインドの受賞企業が43社にとどまっていたことを振り返ると、過去4 年間で109%の増加を遂げたことになる。
同様に、オーストラリア(74社)、ニュージーランド(51社)、韓国(47社)も対2013年比でランクイン企業数を増加させている。

事業領域別傾向
ソフトウェア分野では146社がランクインし、2013年に比べて受賞企業数は16社減少したものの、2年連続、事業領域別で最多となった。
通信/ネットワーキング分野の受賞企業数は2013年の31社から58社への増加を記録し、オーストラリアのNEXTDCが総合ランキングで6位にランクインをした。メディア/エンターテインメント分野も2013年比で受賞企業数69%増という大きな躍進を見せ、なかでも電子広告に特化した企業のランクインが目立った。
グリーンテクノロジーにおいては受賞企業数ではとりわけ大きな変化はなかったものの、中国企業のTelisonが総合2位にランクインしたことは注目に値する。また、上位50社においてグリーンテクノロジー企業が4社ランクインしたという事実は、今後も市場のニーズを受けて同分野が成長していく可能性を示唆している。

未上場企業と上場企業
上位500社の内、約70%が未上場企業であり、未上場企業が大半を占める傾向は今回も続いた。

2014年のテクノロジー企業成長率ランキング「デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500」の上位10社
1位 Daum Kakao Corp/韓国/ソフトウェア/成長率:11,618%
2位 Telison/中国/グリーンテクノロジー/成長率:9,793%
3位 BOE Technology Group/中国/半導体/電子部品/電子機器/成長率:9,710%
4位 tap4fun/中国/ソフトウェア/成長率:4,638%
5位 HSTYLE/中国/インターネット/成長率:3,990%
6位 NEXTDC/オーストラリア/通信/ネットワーキング/成長率:3,626%
7位 Ace Technologies/韓国/メディア/エンターテインメント/成長率:3,536%
8位 XI'AN Bossun Mining Safety Technology/中国/半導体/電子部品/電子機器/成長率:3,120%
9位 Eat Now Services/オーストラリア/インターネット/成長率:2,768%
10位 Edureka/インド/インターネット/成長率:2,768%

全500社のランキングは、 http://www.deloitte.com/fast500asiapacific (英語)をご覧ください。

 

<2014年 デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500を受賞した日本企業45社>
日本企業は15位にランクインしたHEROZ株式会社(売上高成長率1,969%)を筆頭に、20位に株式会社アイアンドシー・クルーズ(1,621%)、32位に株式会社アカツキ(1,070%)、37位に株式会社イグニス(980%)と、4社が上位50社にランクインした。Fast500ランキングを受賞した日本企業は全部で45社となり、2013年の40社から増加した。

15位 HEROZ株式会社(未)/成長率:1,969%
   人工知能(AI)技術を活用したストラテジーゲーム、およびスマートフォンアプリ等、
   モバイルサービスの企画・開発・運営

20位 株式会社アイアンドシー・クルーズ(未)/成長率:1,621%
   太陽光発電システム等スマートライフを普及させるサービスのマッチングサービス

32位 株式会社アカツキ(未)/成長率:1,070%
   スマートフォン向けサービス、ソーシャルアプリケーションの企画開発

37位 株式会社イグニス/成長率:980%
   スマートフォンアプリケーションの企画・制作・運営

64位 株式会社ホットココア(未)/成長率:588%
   男性服の通販サイト「メンズファッション+」の運営

66位 アドイノベーション株式会社(未)/成長率:583%
   スマートフォンに特化した広告代理店事業およびトラッキングツール提供

76位 株式会社オルトプラス/成長率:490%
   ソーシャルゲーム事業

78位 株式会社バンク・オブ・イノベーション(未)/成長率:481%
   スマートフォン向けネイティブアプリケーション・プラットフォームを提供

87位 株式会社アイリッジ(未)/成長率:455%
   O2Oソリューションの提供、集客・販促向け企画提案および運用

125位 株式会社Donuts(未)/成長率:346%
    ゲーム、Webサービスの企画・開発・運営

144位 メドピア株式会社/成長率:315%
    医師集合知サービス・医師向けコミュニティサイトの運営

168位 株式会社リブセンス/成長率:275%
    求人・不動産領域を中心としたインターネットメディアの運営

182位 地盤ネット株式会社/成長率:259%
    一般住宅に関わる高度な地盤調査・解析サービスの提供

183位 株式会社じげん/成長率:258%
    ライフメディアプラットフォーム事業

201位 ヴァンテージマネジメント株式会社(未)/成長率:241%
    Webマーケティングによる売上拡大支援・Webメディア運営

209位 株式会社スポプレ(未)/成長率:232%
    アフィリエイト最適化事業およびスポーツ特化型リワードメディア事業

210位 株式会社ジーニー(未)/成長率:230%
    インターネットメディアの広告収益最大化プラットフォーム「Geniee SSP」の開発・提供

212位 NANAROQ株式会社(未)/成長率:229%
    アジアで唯一のクラウド型GRCサービス“シンプラ”の運営

229位 株式会社エスキュービズム・ホールディングス(未)/成長率:217%
    オムニチャネル/O2O事業、リテール事業、家電製造販売事業等

230位 株式会社フォトクリエイト/成長率:216%
    インターネットでの写真販売事業

258位 株式会社SHIFT(未)/成長率:190%
    テストを科学する。ソフトウェアの第三者検証サービス

264位 株式会社ブイシンク(未)/成長率:184%
    デジタルサイネージ(電子看板)を活用したワンストップソリューション事業

277位 株式会社エイチーム/成長率:170%
    インターネット・モバイル向けコンテンツやサービスの企画・開発等

293位 クルーズ株式会社/成長率:161%
    ソーシャルゲームを軸としたインターネットサービスの企画・運営

309位 株式会社ジェイアイエヌ/成長率:151%
   「アイウエア」の企画・生産・流通・販売など

314位 ピクスタ株式会社(未)/成長率:144%
    写真・イラスト・動画の素材販売(ストックフォト)サイト運営

321位 そーせいグループ株式会社/成長率:140%
    グローバルに医薬品開発に取り組むバイオ医薬品企業

337位 株式会社ディー・エル・イー/成長率:130%
    ファスト・エンタテインメント

358位 株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング/成長率:113%
    再生医療等製品および関連する研究開発支援製品の開発・製造・販売

364位 株式会社ホープ(未)/成長率:110%
    自治体の未利用スペースを広告枠として活用し、企業に提供する事業

374位 株式会社ネットプロテクションズ(未)/成長率:105%
    後払い決済サービス、企業間決済サービスの運営

396位 株式会社テラスカイ(未)/成長率:92%
    クラウドに特化したシステム開発、クラウドサービスの開発・提供

397位 株式会社Speee(未)/成長率:91%
    SEO・DSPトレーディングデスク事業および、メディア・スマートフォンアプリ事業

399位 株式会社ウフル(未)/成長率:91%
    パブリッククラウド、マーケティングクラウド戦略提案、システム導入支援、クリエイティブ制作

401位 株式会社イーブックイニシアティブジャパン/成長率:91%
    電子書籍の販売

403位 株式会社ハーツユナイテッドグループ/成長率:88%
    ソフトウェアの不具合を検出・報告するデバッグサービス等

408位 株式会社レアジョブ/成長率:87%
    オンライン英会話サービス事業

409位 株式会社ホットリンク/成長率:87%
    ソーシャル・ビッグデータ活用を支援するクラウドサービスの提供

443位 株式会社アドウェイズ/成長率:75%
    全デバイス向けアフィリエイトサービスや効果測定ツールなどを、アジアや北米地域など11カ国で展開

446位 株式会社システムインテグレータ/成長率:72%
    ECサイト構築、DB開発支援等のパッケージを自社で開発・販売

447位 ソーシャルワイヤー株式会社(未)/成長率:72%
    ニュースワイヤー事業、インキュベーション事業

449位 株式会社スーパーアプリ(未)/成長率:71%
    モバイル向けコンテンツの企画・開発・運営

460位 株式会社アイスタイル/成長率:67%
    美容系総合ポータルサイトの企画・運営、関連マーケティングサービスの提供

480位 株式会社ブロードバンドタワー/成長率:63%
    コンピュータプラットフォーム事業、ファッションビジネスプラットフォーム事業

488位 スターティア株式会社/成長率:61%
    情報の集約と利益化を実現するITソリューションベンダー

*(未)は未上場企業、それ以外は上場企業を示す(2014年9月末時点)。

 

【デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500とは】
「デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500」は、アジア太平洋地域の TMT(Technology, Media & Telecommunications)業界における企業の売上高成長率によるランキングを顕彰するプログラム。現在はオーストラリア、中国、インド、日本、韓国、マレーシア、ニュージーランド、シンガポール、台湾から上場、未上場を含む様々な規模の企業が参加している。Fast500受賞企業は独自の技術開発、企業精神、そしてその成長力によって、通信/ネットワーキング、コンピュータ/周辺機器、インターネット、半導体/電子部品/電子機器、ソフトウェア、コンテンツ、バイオテクノロジー/製薬/医療機器、グリーンテクノロジー、メディア/エンターテインメントにわたる多くのセクターを牽引し、今日のビジネスを革新させている。
「デロイト テクノロジー Fast 500」プログラムは1995 年に北米で開始され、ヨーロッパおよびアジア太平洋地域においても、最も急速に成長している企業 500 社の努力を称えその知名度を世界に高める支援を目的に2002年から開始した。

【本プログラムで開示されている情報について】
この情報は、集計に当たり正確を期しておりますが、企業からの回答をそのまま集計し反映したものであり、有限責任監査法人トーマツやデロイト トウシュ トーマツ リミテッド は、明示または黙示を問わず、これらの情報の正確性などについて何らかの意見を表明したり、または内容を保証したりするものではありません。

【参考情報】
「アジア太平洋地域テクノロジー Fast500」の詳細 http://www.deloitte.com/fast500asiapac/
「北米地域テクノロジーFast500」の詳細 http://www.deloitte.com/us/fast500/
「EMEA地域テクノロジーFast500」の詳細 http://www.deloitte.co.uk/fast500emea/

 

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<本プレスリリースに関する問い合わせ>
デロイト トーマツ合同会社 コーポレートコミュニケーション
新井 香織
Tel: 03-6720-8090
Email: press-release@tohmatsu.co.jp

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