交錯する黒とゴールド ラグビーの最高峰がここに!

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 10月31日(土)に日本(東京・国立競技場)での開催が決定した「ブレディスローカップ」とは、ニュージーランド(NZ)とオーストラリアによって争われるラグビーの定期戦のこと。実績、実力、人気いずれもラグビー界の頂点に君臨する両国の威信をかけた定期戦であり、文字通り世界最高峰の戦いのひとつといえる。ちなみに「ブレディスロー」の名はかつてのNZ総督、ブレディスロー卿に由来する。1903年に初めて行われた両国のテストマッチ(国代表同士の対戦)はそれ以降定期戦として続いていたが、’31年の対戦で氏がトロフィーを寄贈して以来、定期戦そのものがブレディスローカップと呼ばれるようになった。
 ブレディスローカップは例年1〜5試合行われ、複数回対戦のある年は勝ち越した側がタイトルを獲得(同じ勝利数の場合は保持する側が防衛)するシステムが採用されている。現在、カップを保持しているのはNZで、2003年以来6年連続の防衛中。通算優勝回数はNZが37回、オーストラリア12回だ。なお両国は’08年までにのべ132回対戦しており、トータルではNZが88勝39敗5引き分けと勝ち越している。
「オールブラックス」の別名を持つNZは、世界でもっとも有名なラグビーチームといえるだろう。歴史上、すべての国に勝ち越しているただひとつのチームであり、卓越した個人技が織りなす驚異の攻守は、世界中のファンを魅了してきた。世界ランキングは現在1位、NZきっての知将とうたわれるグレアム・ヘンリー現監督の就任以降の勝率は9割超に達する。「世界最高のフランカー」と評されるリッチー・マコウ主将を筆頭に、その顔ぶれは豪華の一言。試合前に行う先住民族マオリの出陣の舞、「ハカ」も必見だ。
 ゴールドを基調とするジャージーのオーストラリアは、「ワラビーズ」の愛称で知られる。対戦成績は劣るものの、ワールドカップではNZを上回る2度の優勝を達成。スポーツ大国らしく体系的な強化システムが整備されており、戦術面や組織力ではNZの先をゆく。堅固なディフェンスに加え、ここ一番での勝負強さも出色だ。監督を務めるのはNZ人のロビー・ディーンズ。数々の輝かしい実績を残してきた名将が、才能あふれる若手がひしめくワラビーズを率いて母国を相手にどんな戦いを挑むのか、興味は尽きない。
 6月30日に行われた発表会見には、NZ協会のスティーブ・チューCEO、オーストラリア協会のマット・キャロル氏が出席。また席上、両国の監督、主将のビデオメッセージも上映された。ディーンズ監督が「この両国の戦いは、場所がどこであれ真剣勝負になることは間違いない」と語れば、ヘンリー監督も「エキサイティングな試合をその目で確かめてください」とアピール。なおチューCEOからは、将来日本がスーパー14に参加する可能性について「現在我々はスーパー14の拡張を模索している最中であり、日本が参加する可能性は十分ある」とのコメントも。
 ちなみに日本で行われるブレディスローカップは、今年4試合行われるうちのラストゲーム。それまでの対戦次第では、カップ争奪がかかる大一番となる。両国はその後ヨーロッパ遠征に向かうため、ベストメンバーでの来日となるのは必至。史上初となる日本開催を機に、世界最高峰のラグビーの魅力をぜひその目で確かめてほしい。(文・直江光信)

 なお、この注目の試合は、WOWOWで放送される(詳細は決まりしだいWOWOWのホームページで発表)。

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東京都港区赤坂5-2-20 赤坂パークビル21F
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上場
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50億円
設立
1984年12月