【中国四川地震・被災した子どもは約26,000人】ユニセフ 現地主導の支援をサポート

保健と子どもの保護の支援を準備 公式ミニブログ記事「子どもを守るためのおとなの行動」 49,000回以上のシェア

20日に中国内陸部の四川省でマグニチュード7.0の地震が発生してから数日が経ちました。
孤立していた被災地には中国政府の救援部隊が入り、地震の被害が明らかになりつつあります。
これまでに報告された死者は190人以上。負傷者も12,000人にのぼります。

 

©UNICEF/China/2013/Zhao Heting©UNICEF/China/2013/Zhao Heting

ユニセフは現在、子どもの保護、母子保健、栄養、衛生の分野での支援を行うべく、政府の各担当機関・省庁とともに準備を進めています。2010年の人口調査によると、震源地に近い蘆山県の18歳未満の子どもの数は、約26,000人と推定されています。
地震発生から2日後の22日、香港のユニセフ協会(国内委員会)から寄せられた緊急拠出金と合わせ、ユニセフ中国事務所は、被災地の保健施設用緊急産科キットの調達・配布用に75,000米ドルの資金を準備。

 

今回、地震の被害を受けた地域の中には、2008年の中国大地震の被害を受けた地域も含まれています。5年前の地震で受けたトラウマから子どもたちが立ち直りかけていた矢先の出来事でした。 「中国政府は、今回の巨大地震被災地の緊急なニーズに応えるべく、懸命に取り組まれています。中国各地の多くの市民や民間企業からも、震災直後から大きな支援が寄せられ始め、私たちも大きな感銘を受けています」と、ユニセフ中国事務所のジリアン・メルソップ代表はこう話します。

ユニセフの最優先課題は、日常を一瞬にして奪われた子どもたちへの支援です。子どもたちが、この衝撃的な経験(トラウマ)を克服するために、早急な支援が必要なのです」(メルソップ代表) ユニセフは、現地の「子どもと女性委員会」(NWCCW)と協力して、今回被災地となった地域に以前から設置されていた“子どもにやさしい空間”の活動を強化。その周辺の地域に住む子どもたちにも必要な支援が届けられるよう、訪問チームの派遣支援も準備しています。2008年の大地震の後、ユニセフと「子どもと女性委員会」は、蘆山県をはじめとする被災地に、40ヵ所の“子どもにやさしい空間”を設置してきました。

 

©UNICEF/China/2013/Zhao Heting©UNICEF/China/2013/Zhao Heting

 

ユニセフは、こうした支援に加え、政府の医療・保健行政の担当機関・省庁と協力し、MMR(はしか、おたふく風邪、風疹)ワクチンや肝炎ワクチン、乳幼児の栄養支援、衛生キットや簡易トイレなど、被災地の34の保健施設に対する支援の準備も進めています。
「私たちは、今回の震災への緊急支援活動を、以前から現地のパートナー団体とともに進めてきた、子どもたちへの様々な支援施策を強化する形で進めています。また、今回の震災をきっかけとして、更に長期的な視点から、子どもたちの生活をより良いものにするシステムを作り出したいと考えます」とユニセフ中国事務所のティム・サットン副代表は話します。
「例えば、今回の震災で発生した緊急的なニーズに応えるための手段としてコミュニティ主導の“包括的な衛生”アプローチが強化されれば、長期的に見れば、地域の方々や学校の先生方、そして自治体や子どもたちをも巻き込んだコミュニティの衛生改善の取り組みにつながるのです」(サットン副代表)
震災発生後の最初の週末、ユニセフ中国事務所は公式ミニブログ
(中国語:http://weibo.com/unicefchina)に子どもたちを守るためにおとながどのように行動したら
良いのかをまとめた指針を掲載しました。このブログ記事は、これまでに49,000回以上(2013年4月24日15時時点 http://www.weibo.com/1749268803/zt3ZL7A1g)シェアされています。

内容は、以下の通りです。

「子どもを守るためのおとなの行動」 
・緊急事態後は、ふだん以上に子どもと過ごし、どんな心配事も話すよう子どもに語りかけ、
 子どもの不安や恐怖を理解するように努めましょう
・緊急事態後は、子どもに絵を描くこと、おもちゃや人形で遊ぶことをすすめ、
 子どもが自分の感情を表現することやつらい経験を受け止めようとすることを支えましょう
・子どもの居場所に細心の注意を払い、子どもの行方不明や誘拐などのあらゆるリスクから守りましょう
・緊急事態下では、(手洗いなどの)衛生習慣が極めて重要になります
・トイレの後、また、食事の前に、せっけんと水を使った手洗いをすることは、緊急事態下では、とても大切です
・緊急事態後は、おとなも自身の健康にも留意しましょう。おとなが健康であれば、子どもを全力で支えられます。
・学校や遊び、食事、睡眠などの日常生活を取り戻し、子どもたちが安心して過ごせるようにしましょう
・緊急事態後は、子どもたちが友だちや同年代の子どもたちと遊べる機会を作りましょう
・緊急事態後の生活に、子どもたちとおとなが適応できるよう、
 親族や友人、地域の人たちと協力しましょう

 

 

■ 本件に関する問い合わせ先

ユニセフ中国事務所 
Dale Rutstein, UNICEF China, TEL:+8610 85312610  メール:drutstein@unicef.org
Liu Li, UNICEF China, TEL:+8610 85312612   メール:liliu@unicef.org
ウェブサイト: www.unicef.cn、 Sina Weibo http://weibo.com/unicefchina、 Tecent Weibo http://t.qq.com/unicef
または
(公財)日本ユニセフ協会 広報室 TEL:03-5789-2016  FAX : 03-5789-2036  メール: jcuinfo@unicef.or.jp

■中国におけるユニセフの活動
ユニセフによる中国への最初の支援は、1947年から1951年、中国内戦中また内戦後に、
緊急支援として食料や栄養、保健、衛生トレーニングの分野で行われました。
1979年、ユニセフは、中国政府と協力協定を結び、子どもの保健、栄養、水と衛生、教育、暴力や
搾取からの子どもの保護、エイズの分野での支援を始め、現在に至ります。
■ 日本ユニセフ協会について  
公益財団法人日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、
日本国内において民間としてユニセフを代表する唯一の組織として、ユニセフ活動の広報、
政策提言(アドボカシー)、募金活動を担っています。http://www..unicef.or.jp

 

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会社概要

公益財団法人日本ユニセフ協会

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業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
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設立
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