ガザでは燃料の不足により病院が機能停止の危機に

子どものための国際NGOセーブ・ザ・チルドレンによる報告

【2014年7月31日 パレスチナ自治区ガザ発】

電力と水の不足により、パレスチナ自治区ガザでは公共サービスが崩壊しています。中でも医療施設が深刻な影響を受けていて、いくつかの病院は、発電に必要な燃料があと4~5日分しか残っていないと警告しています。このままでは、おそよ100万人の子どもが電気、水、医療のない状態で、紛争下のガザに取り残されることになります。

保育器に入れられている33週目の未熟児の赤ちゃん。ガザでは紛争によるストレスで早産が増えている ©Loulou d'Aki/Save the Children


29日にガザ唯一の発電所が爆撃を受けてから、ガザの一般の人々はほぼ全く電気を使えない状況になっています。水の供給は止まり、汚水用ポンプが機能していないために汚水が道路にあふれ、混雑した避難所では感染症の発生が懸念されています。

セーブ・ザ・チルドレンが支援を行っているガザ北部のアル・アウダ(al-Awda)病院のヨシフ・アル・スワイティ院長は言います。「我々の病院では、あと最大1週間分の燃料しか残っていません。燃料がなくなった時点で治療はできなくなるのです。この地域の病院はここだけなので、本当に大変な事態に陥ってしまいます。このまま紛争が続けば、ガザでは何もかもが崩壊してしまうでしょう。」

ガザではこれまでに医療施設も攻撃されている上、外傷を抱えた大勢の患者、妊婦のストレスによって急増している早産、医薬品の不足などで、現場の医療体制は対応能力をはるかに超えています。

「このような状況下で人々の命を救うために懸命に働く医者や看護師の姿を見ていると、永続的な停戦の重要性を改めて認識します。我々のような人道支援組織は、子どもたちの置かれている過酷な状況を少しでも改善するために、緊急支援食糧、水、医薬品、燃料の配布を実施できるようにしなければなりません。」セーブ・ザ・チルドレンの現地駐在員デビット・ハッセル

セーブ・ザ・チルドレンは、学校への攻撃を含む市政インフラの破壊行為を強く非難します。無辜の市民への攻撃に対しては、誰であろうと責任を負わなければなりません。

セーブ・ザ・チルドレンはまた、国際社会に対し、あらゆる外交的手段を講じて紛争当事者に子どもたちを巻き添えにしている軍事攻撃を即刻停止させること、ガザの封鎖解除を含んだ長期的に有効な合意形成を促し、暴力の連鎖を終わらせることを求めています。

■ セーブ・ザ・チルドレンについて
1919年設立。子ども支援の世界的リーダーとして、国連経済社会理事会(UN ECOSOC)のNGO最高資格である総合諮問資格(General Consultative Status)を取得。世界30カ国の独立したセーブ・ザ・チルドレンがパートナーシップを結ぶ国際組織。すべての子どもにとって、生きる・育つ・守られる・参加する「子どもの権利」が実現されている世界を目指し、現在約120の国と地域で活動しています。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは日本のパートナーとして1986年に設立されました。 http://www.savechildren.or.jp/



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