「LEXUS DESIGN AWARD 2020」入賞作品発表 2,042点の応募作品の中から豊かな社会とより良い未来を創造する革新的な6作品を選出
LEXUSは、全世界の次世代を担うクリエイターを育成・支援することを目的とした国際デザインコンペティションLEXUS DESIGN AWARD 2020*1の入賞作品6作品を決定しました。通算8回目を迎える本アワードに対し、世界79ヶ国/地域から2,042点、うち日本国内からは107点の応募があり、総応募数は3年連続で過去最高を記録しています。応募作品は、より良い未来をつくるための3つの基本原則「Anticipate(予見する)」、「Innovate(革新をもたらす)」、「Captivate(魅了する)」をいかに具現化しているかという点において、世界のデザイン界を牽引する著名な審査員陣により審査されました。

6組の入賞者は1月23日、24日の2日間、LEXUSのブランドスペース「INTERSECT BY LEXUS – NYC*2」 において、世界の第一線で活躍するジョー・ドーセット氏、ベサン・グレイ氏、フィリップ・マロイン氏、重松象平氏の4名のクリエイターをメンターとして迎えたワークショップに参加しました。本ワークショップでは受賞者が4名のメンターから直接指導を受け、また対話を重ねながらプロトタイプ制作に向けて自らのアイデアと向き合う機会を提供しました。約3ヶ月間、入賞者はメンターの継続的な指導を受けながらプロトタイプを制作し、完成した作品は2020年4月20日(月)よりイタリア・ミラノで開催される「ミラノデザインウィーク2020*3」のLEXUS会場において展示される予定です。
会場では入賞者によるプレゼンテーションと最終審査が行われ、プロトタイプ6作品の中から「LEXUS DESIGN AWARD 2020」のグランプリが決定されます。
LEXUS DESIGN AWARDの詳細に関しては、下記サイトを参照ください。
ホームページ:https://lexus.jp/brand/lexus-design/design_award/
公式ハッシュタグ:#LexusDesignAward
ミラノデザインウィーク2020でのLEXUSの出展内容の詳細は2月中旬にLexus International公式ホームページで発表予定です。
*1:LEXUSが革新的なアイデアで豊かな社会やよりよい未来を創造する気鋭のクリエイターを発見し、育成・支援することを目的に2013年に創設した国際デザインコンペティション。
*2:LEXUSのブランドスペース「INTERSECT BY LEXUS」第3の拠点。2018年11月16日に米国・ニューヨークにオープンした。
*3:「Salone Del Mobile Milano(ミラノサローネ)」としても知られる世界最大のデザイン展示会。家具、ファッション、テキスタイルなど、多くのカテゴリーにおけるブランドやデザイナーによるイベントや展示が一挙に開催される。
- LEXUS DESIGN AWARDについて
- LEXUS DESIGN AWARD 2020 受賞作品概要(1/2)

空気から炭素やその他の有害な化合物を排除する、バイオポリマーフィルター。3Dプリント技術を採用することで自由な形に再形成することが可能となり、あらゆる生活空間の空気の質を改善する。
受賞者名:サザーリンサント(米国)
ポール・サザーリンサントとギャレット・サザーリンサントは、ロサンゼルスに拠点を置くデザイナー。新しいデジタルプロセスや環境に配慮した素材、伝統的な工芸品などを調査し、自然とテクノロジーの要素をデザインに結び付ける。

作品名:Feltscape
周囲のノイズを吸収し、室内の音響・照明環境をカスタマイズできるオブジェクト。フェルト生地と熱可塑性プラスチックで作られた雲をイメージしたデザイン。オートクチュールの手法とロボティック3Dプリント技術を組み合わせた革新的な製造工程によって作られる。
受賞者名:テオフィル・ペジュ (フランス) &サルヴァトーレ・チチェロ(イタリア/活動拠点:英国)
テオフィル・ペジュ & サルヴァトーレ・チチェロは、ロンドンに拠点を置く建築デザイナー。ロンドン大学(UCL)バートレット校の建築学科でテキスタイル複合材料の研究を経て卒業。伝統的な職人技と革新的なロボット製造技術を組み合わせたデザインを得意とする。

作品名:Flash Pak
洪水災害発生時に、ハプティックナビゲーション*4とLEDライトによって生徒たちを避難所へ誘導するスマート救命具。ライフジャケットとしてのみならず、互いに連結することで集団避難行動が可能なライフボートにもなる。
受賞者名:ヤオクン・ウー(中国 / 活動拠点:米国)
ヤオクン・ウーは、ニューヨーク州ブルックリンにあるプラット・インスティテュートで工業デザインを学ぶ学生。デザインを問題解決のツールとして有効活用したいと考えている。デザインは普遍的なものだが、人に優しいデザインを手掛けることに注力している。
*4:利用者に力、振動、動きなどを与えることで皮膚感覚フィードバックを得るテクノロジー
- LEXUS DESIGN AWARD 2020 受賞作品概要(2/2)

猫の舌のように汚れを絡め取るローラーによって、入浴に介護を必要とする人や、入浴できない環境にいる人でも身体を清潔に保つことができるポータブルボディークリーナー。
受賞者名:イリーナ・サモイロワ(ロシア)
イリーナ・サモイロワは、モスクワ国立ストロガノフ美術デザインアカデミー、家具デザイン専攻の修士課程で学ぶプロダクト&家具デザイナー。新しいデザインに着手する際、彼女はまず動物の形を観察し、その形が自然界でどのように作用しているのかを調査する。

低コストで高品質なオープンソースを活用し、スマートホームをはじめとする持続可能なコミュニティデザインの提案によって、発展途上地域の生活水準を改善するプロジェクト。
受賞者名:BellTower(ケニア)(ジョン・ブライアン・カマウ、ジョイス・ワイリム・ガチリ、イアン・ギテギ・カマウ、エスター・ワンジク・カマウ、アービン・ブッカー・カマウ)
BellTowerは、オープンソースのシステムとテクノロジーによって問題解決に取り組むことを目標に掲げ、2014年に設立された。リスク管理、情報技術、設計、プロジェクト管理、戦略といった個々のスキルを集約し、個人や企業、産業のニーズに対応するオープンソースのコミュニティモデルの構築に取り組んでいる。

より直感的でユニバーサルな操作手順を採用したミシンによって、縫製産業における視覚障がい者の雇用機会・収入源を創出するとともに、地域の経済成長に寄与する。
受賞者名:アクサ・アジマル(パキスタン)
アクサ・アジマルは、パキスタンの国立科技大学を卒業した工業デザイナー。デザインはアイデアと実現性に趣向を凝らすことで問題解決の手段になるという信念を持つ。具体的な相互作用とデザインの実体験を通して、人々と製品のつながりがより良くなることを望んでいる。
- 審査員プロフィール

ジーン・ギャング(Jeanne Gang)/建築家

ジョン・マエダ(John Maeda)/テクノロジスト

サイモン・ハンフリーズ(Simon Humphries)/Head of Toyota & Lexus Global Design

1988年に英国王立技芸協会の製品デザイン部門での受賞をきっかけにソニーに入社。在職中に日本でデザイナーとして働くこと・生活することに魅了される。
1994年にトヨタ自動車入社以来、デザイン領域でリーダーシップを取り、LEXUSブランドのアイコンとなったスピンドルグリル構築の一翼も担う。 2016年にED2(Toyota Europe Design Development)の社長に就任、「自動車会社」から「モビリティカンパニー」へと移行するなかで、トヨタe-Paletteコンセプトなど将来モビリティデザインに着手。2018年に帰国後、デザインの領域長としてトヨタ・LEXUS双方のデザインの指揮を執っている。プライベートでは日曜大工を楽しみ、100年前の日本農家の復元にも挑戦した。
- メンター・プロフィール

ベサン・グレイ (Bethan Gray) /デザイナー

ロンドン以外にもミラノ、パリ、ニューヨーク、ドバイ等世界中で展示会を実施し、その作品はグローバルメディアで広く取り上げられている。自分の先祖が大陸間をまたぐ大冒険をしたことを知った同氏は、彼らが通った地を訪ねることで、旅、芸術、文化への愛情からインスピレーションを得た。 今日では自分の使命を、その地に根づく文化性や工芸技術を活かしつつ、伝統的な技法に現代性をもたらすことだと捉えている。 工芸技術やデザインにはストーリーを語る力があるということを信条としており、世界中で400人の工芸職人を支援するジョイントベンチャーを組織。
フィリップ・マロイン(Philippe Malouin)/デザイナー

イギリス系カナダ人のフィリップ・マロイン氏は、デザイン・アカデミー・アイントホーフェンでデザインの学士号を取得。パリの国立高等工業クリエーション学校、及びモントリオール大学でも教育を受ける。イギリス人デザイナーのトム・ディクソンに師事した後、2008年に自らのスタジオ「フィリップ・マロイン・スタジオ」をロンドンに立ち上げた。建築・インテリアデザイン事務所の「ポスト・オフィス」のディレクターでもある彼のポートフォリオには、テーブル、ラグ、椅子、照明、アートオブジェ、インスタレーションなどが含まれる。2012年から2015年までは、ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)で教鞭を取った。クライアントには、SCP、Marsotto Edizioni、Resident、OTHR、Hem、Ace hotel、Matter-Made、Established & Sons、Roll & Hill、1882 ltd.、 Kvadrat、Umbra Shift、Caesarstone、IZÉ、Swarovski、Bloomberg、Aesop、Touch Digitalなどが名を連ねる。所属ギャラリーはニューヨークの「Salon 94 Design*5」。2019年、『Wallpaper Magazine』誌の「今年のデザイナー」に選出された。
*5:2017年に設立されたデザインギャラリー
重松象平(Shohei Shigematsu)/建築家

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