化粧品容器メーカーの石堂硝子株式会社、エシカルコスメの容器動向を探る

日本市場でのエシカルコスメの注目度と、容器デザインの傾向を分析

石堂硝子株式会社

化粧品容器メーカーの石堂硝子株式会社(大阪府大阪市)が、エシカルコスメの容器動向を分析した。
現代女性の支持を着実に獲得し、市場で一定のポジションを確立しつつあるエシカルコスメ容器の潮流に迫っている。

 

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  1. エシカルコスメとは何か
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エシカルコスメのエシカル(ethical)とは、英語で「道徳的」「倫理的」のこと。
つまり、直訳すればエシカルコスメとは道徳的に正しく倫理的な化粧品を意味している。

では、化粧品における「倫理」とはいったい何を指すのか。
下に、エシカルコスメに求められる条件を挙げてみよう。 

1) 自然由来のオーガニックな成分を配合した処方
2) 環境への負荷が少ない容器
3) 製造工程において環境負荷を軽減
4) 生産地の雇用を促進
5) 人権を尊重した製造工程

1)だけでいえば、オーガニックコスメやナチュラルコスメとの違いはあまりない。
エシカルコスメのエシカルコスメたる所以は、2)以下の条件にある。

リサイクル可能な容器、できるだけゴミにならない容器を採用し、製造工程においても
環境に与える影響を抑え、新興国で生産する場合でもフェアトレードのように生産地の
雇用を促進する形で製造を行うこと。
さらには、児童労働や劣悪な賃金や労働条件といった人権を無視した環境で製造されていないことが、
本来のエシカルコスメの条件だ。
つまり、エシカルコスメとは、単なる化粧品ビジネスではなく、社会貢献型のビジネスなのである。

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   2.     女性に人気のブランド

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国産で、1)~5)を網羅したエシカルコスメといえるのが、ブランドSだ。
農薬を使わずに育てたハーブを主原料として、障害者が働く福祉作業所で製造し、
売り上げの一部は、公益社団法人を通じて森林保護に役立てられている。

また、詰替用パックを用意し、ボトルの再利用を促進しているほか、
環境に配慮した簡易包装も実現している。
エシカルコスメらしい処方であり製造工程といえるだろう。

海外のエシカルコスメの人気ブランドとしては、アテネの最後の薬局から始まった
ブランドKが挙げられる。
オーガニック成分や植物の力の可能性を追求した処方であるだけでなく、
創業者はアテネ大学と連携し、ギリシャの植物マップを完成させ、絶滅危惧種を保護する
といった社会貢献度の高い活動も繰り広げているブランドだ。

オーガニックコスメとして人気の米国のブランドJも、エシカルコスメとして
認知されているブランドの一つ。オーガニックな原料を生産・収穫している世界の農家と手を組み、
ナチュラルに自然収穫された原料や冷却圧縮法や水蒸気蒸留法で抽出された植物エキスを使用。
自ら設けた12のシビアな品質基準をクリアした成分だけを厳選している。

NYのサロン生まれのこのブランドでは、CO2削減を目指して、サロンでは100%
風力エネルギーを利用している。こうした取り組みが背景にあるからこそ、
他のオーガニックコスメとは一線を画すエシカルコスメとして高く評価されているのである。

しかし日本では、1)~5)まですべてをクリアし、製品の企画から店頭に並ぶまでの
工程すべてで環境負荷を減らしているエシカルコスメは少数派と言わ
ざるを得ない。現実には、1)の条件のように、天然由来の成分をできるだ
け多く使用し、安心・安全をうたったオーガニックコスメやナチュラルコスメ
ブランドが、広義のエシカルコスメとして人気を得ている格好だ。

具体的に言えば、USDA認定のオーガニックコスメブランドであるA、
エコサートのオーガニック認証と、国産オーガニック化粧品で初めてコスメビオマークを
取得したD、エコサートやACO、有機JAS、BDIHといっオーガニック認定原材料を使用した
ブランド・A、沖縄の素材を使い、エコサート認証を取得しているご当地コスメのRなどが該当する。
こうしたブランドは、エシカルコスメ的要素の強い人気オーガニックコスメブランドといえそうだ。

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  3. 容器動向をチェック!
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ここで、エシカルコスメ的な要素の強いオーガニックコスメも含めて、容器の傾向を見てみよう。

1) 全体的にナチュラルな印象をあたえるデザイン
2) フォルムはシンプル&ベーシック
3)色は白、ブルーといった自然の恵みや力を感じさせる色のほか、
 「伝統的な薬」的な要素を感じさせる茶色が目立つ
4) 容量は150ml~200mlが主流(化粧水の場合)
5) キャップは透明タイプがメイン。ボトルと合わせて透明感を訴求
6) 美容液はスポイト型の容器がメイン
7) リサイクル可能なガラス瓶の採用は少ない
エシカルコスメは、オーガニックな素材にこだわり、天然由来の成分を配合しているため、
デザインも容器のフォルムも奇をてらうことなく、シンプルでナチュラル。
白地に文字だけというデザインも少なくない。

透明感を表現するためか、透明のキャップを採用しているボトルも目立つ。
また、ラインナップに美容液を加えているブランドは、「薬」のような印象を
もたらすスポイト型容器を採用しているケースが多く見られる。
環境負荷の低減はエシカルコスメの条件の一つだが、リサイクルできるガラスの
ボトルを採用しているブランドはほとんどなく、エシカルコスメであっても
軽量性とコストを重視している傾向が見て取れる。

全体としていえるのは、「瑞々しさ」や「清潔感」が感じられる容器が非常に多いということ。
シンプル、ナチュラル、瑞々しさ、清潔感は、エシカルコスメの容器に欠かせないキーワードだ。

弊社では、こうしたマーケットの容器動向を踏まえて、ブランドを強く訴求する
容器を広く扱っております。またサイズについても、消費者の志向に合わせ、
さまざまなサイズの容器を揃えております。弊社の容器にご期待ください。

★詳細情報は下記メールよりお問い合わせください

E-mail: igweb@ishido-glass.co.jp
また、お気軽に東京ショールームにお立ち寄りください。実物を手にとってご覧いただけます。
東京支店:〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-14-18
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会社概要

石堂硝子株式会社

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URL
http://www.ishido-glass.co.jp/index.html
業種
製造業
本社所在地
大阪府大阪市東成区大今里西1丁目9-2
電話番号
06-6971-3897
代表者名
石堂 裕三
上場
未上場
資本金
3000万円
設立
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