認知症の介護家族の約8割が「虐待」しそうになった経験が「ある」。調査データ発表

認知症の情報サイト『認知症ONLINE』を展開する株式会社ウェルクス(本社:東京都墨田区両国)は、認知症の家族の介護経験をお持ちの方を対象に、介護中の「高齢者虐待」についての調査を実施しました。昨今、介護殺人や虐待の事件が増えている中で、実際にご家族の介護に携わる人たちのご意見を伺いました。

【アンケート調査結果】

■「認知症のご家族を「虐待」をしそうになったことはありますか?」との質問に対し、虐待をしそうになったことが「ある」が79.0%、「ない」が21.0%という回答でした。認知症のご家族の介護経験のあるご家族の大半が、介護する中で「虐待」を意識したことがあるという結果になりました。
 

■また、虐待をしそうになったことが「ある」と回答したうち、虐待を意識する瞬間で挙がったトップは、群を抜いて「言うことを聞いてくれない時」(45.0%)。次いで、「同じことを何度も繰り返し言われた時」(26.0%)、「夜寝てくれない時」(25.0%)、「暴言、暴力をふるわれた時」(25.0%)が僅差で続きます。

 

自由回答で寄せられたコメントの一部をご紹介します。

■ありもしないことで家族を疑って、「間違いない!」と決めつけて怒り出し、大声で怒鳴り出すことがあります。こうなるともうお手上げです。何を言っても、疑っているので通用しません。そんな時、いい加減にしろ!!何様やと思ってるんだ!!って怒鳴りつけてしまいそうになります。(50~54歳、女性)
■介護と仕事の両立で 苦しくなってしまった時(50~54歳、男性)
■義歯のつけ外し、口腔ケアで口を開けてくれない時(50~54歳、女性)
■自分の時間が取れないことがストレスに感じた時。自分の周りの人と自分の生活を比べてしまったとき。(30~34歳)
■病気のせいで、歩けないののに立ち上がり動こうとしてしまう為・・・ 2秒と目が離せず、どうしようもなくなって・・・ ベッドに腰ベルトで縛ろうかと思いました。結局、やりませんでしたが テレビは3台壊れ、ガラスも3枚、本人も顔から転んでケガをしました。(50~54歳)

介護者自身の心の余裕がなくなっていて、尚且つご本人との意思疎通がうまくできないことが重なると、「虐待」の思考につながりやすいと言えそうです。

■また、虐待を意識したことが「ある」と回答した人のうち、「実際に虐待をしたことはありますか?」という質問をしたところ、「ある」が51.0%、「ない」が34.0%という結果になりました。虐待を頭では意識しても、現実の行動に移すのを思いとどまった方が半数以上にのぼりました。
 

■また、「今後、虐待を防ぐために大切なことは何ですか?」という質問に対して、トップは「悩みや愚痴を言える場所があること」(78.0%)。次いで「認知症を理解すること」と「周囲に頼ること」が70.0%で同率二位でした。
 

自由回答で寄せられたコメントの一部をご紹介します。

■距離を置くしか方法が思いつきません。(50~54歳 女性)
■愚痴をいうところではなく介助者の心のケアが必要。 ちょっと少しでも安心してあずけるところがあること。(45~49歳 女性)
■介護者に対する周囲の理解。特に、親族の無理解が精神的につらい。(50~54歳 女性)
■介護者を追い詰めないようにすること。介護職が家族だからやって当たり前になってしまったら介護者は追い詰められる。(45~49歳 女性)
■密接な介護になりすぎない事(45~49歳 女性)

日々の介護で溜まった疲れやストレスを緩和するための周囲の理解や相談窓口を多くの介護家族が求めていることがよく分かる結果となりました。

全調査データは認知症ONLINEのページにてご確認いただけます
【認知症ONLINE】http://ninchisho-online.com/archives/15068/

■アンケート調査概要
・調査期間:2016年1月13日(水)~1月15日(金)
・調査対象:認知症の親の介護経験を持つ全国20代~70代の男女100名(対象:認知症ONLINEの読者)
・年齡割合:20代 8%、30代 13%、40代 35%、50代 39%、60代 4%、70代 2%
・男女割合:女性80%・男性20%

【株式会社ウェルクスについて】
株式会社ウェルクス(URL:http://www.welks.co.jp、本社:東京都墨田区、代表取締役:三谷 卓也)は、人材不足が問題といわれている保育士や介護職の人材紹介業を中心に事業展開しています。近年では認知症に関するメディア事業のほか、放課後等デイサービスの運営や訪問マッサージ業も展開しており、福祉領域の課題解決を行っています。

【認知症ONLINEについて】
認知症ONLINE(http://ninchisho-online.com/)とは、認知症の情報に特化したWEBマガジンです。認知症について不安や悩みを持つ人々に向けて、認知症の基礎知識や上手なケアのポイント、認知症介護業界のトップランナーへの取材記事等、幅広い視点で役立つ情報を発信しています。

【本リリースに関するお問い合せ】
本リリースに関するお問い合わせや取材をご希望の方は下記までご連絡ください。
本リリースで紹介しきれなかった自由回答形式の全データもご用意しております。
株式会社ウェルクス 認知症ONLINE担当
担当:山田(やまだ)
TEL:03-5638-7412 FAX:03-5638-6192
MAIL: yoshimi-yamada@welks.co.jp

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