【世界初】皮膚常在菌検診『美肌菌ドック』開始 / 日本初・学会主導で開発・監修の自由診療プログラム、2015年6月1日 美容外科『東京イセアクリニック』3院のみで開始
美容外科『東京イセアクリニック』(医療法人社団十二会/東京都港区、総院長・松本直純)では、世界初となる【学会主導による皮膚常在菌検診『美肌菌ドック』】を2015年6月1日(月)より、3医療施設(銀座院・新宿院・渋谷院)にて提供開始いたします。 ※詳細は、添付プレスリリースも併せてご覧くださいませ。
◆① 【世界初】皮膚常在菌量検査『美肌菌ドック』とは?
この『美肌菌ドック』は、世界初の顔の肌に住む菌バランスを検査するドックであり、皮膚常在菌のうち肌質に影響が大きいと考えられる三種の菌(表皮ブドウ球菌・アクネ菌・黄色ブドウ球菌)の常在菌量とバランス検査を実施。130項目以上の問診と21種類の医学検査を1時間強で行ない、常在菌量と統合的な皮膚検査を通じて、個人ごとに異なる肌質とそれにあった化粧品、必要なスキンケア方法が明確になります。
検査では綿棒で皮膚上から採取した皮膚常在菌の菌ゲノムDNAを抽出。そのDNA溶液の吸光度を計測することで菌ゲノムDNAの総量を算出します。菌ゲノムDNA量が多いほど菌量も多いと言えます。
また、各菌特異的なプローブを使用する定量PCR法を用いた手法で定量することで、三種の菌間の存在比を相対的に算出します。
検査費用は、45,000円(税別)。検査後42日程度で検査結果のお知らせが可能で、常在菌が少ないことで乾燥肌やアレルギー皮膚疾患に悪影響を与えていると分かった場合、希望者へは医師より保険診療受診の指導や自由診療による常在菌治療指導を行ないます。
この『美肌菌ドック』は、株式会社クリニカルパス(代表:倉橋 絢也 氏、住所:東京都杉並区上荻1-22-13-304)が、ITヘルスケア学会(理事長:水島 洋 氏、東京都千代田区霞が関1-4-1 日土地ビル10階)の委託・監修のもと日本初・学会主導で開発された【皮膚常在菌量検査を含む皮膚の肌質検査を行なう自由診療プログラム】。
検診情報の匿名化と検診希望者の同意などの倫理的配慮のもと、大規模な疫学情報解析の元データとしてITヘルスケア学会にて管理・公益活用されます。
検査では、株式会社メディビック(代表:窪島 肇氏、コード番号 2369:東証マザーズ/東京都港区芝1-7-5 ロート東京ビル5F)が提供する世界初の皮膚常在菌量検査機器と、株式会社インテグラルが販売するドイツC+K社の肌質測定専用の検査機器(MPA580Dual)を利用します。
※同リリース内容は、クリニカルパス、ならびにメディビック社より同種リリース発表がございます。
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◆② 『美肌菌ドック』を実施する意義、とは?
皮膚常在菌量とそのバランス、乾燥肌、アトピー性皮膚炎、ニキビ等の関連については多くの論文が指摘するところでありましたが、これまでの医療機関では、これらの菌量を検査することができませんでした。
『美肌菌ドック』を医療機関で実施することにより、医師は症状に対する菌量とバランスを定量的に検査することができ、さらに乾燥肌、アトピー性皮膚炎、ニキビ等の治療に役立てることができます。
消費者庁が発表した平成26年版消費者白書(※参考①)によると生命・身体に関する危害情報は1万3497件。
そのうち危害内容別に見ると「皮膚障害」が3999件(29.6%)と最多。危害情報及び危険情報を商品別にみた場合も「化粧品」の被害は全体の2位、「理美容」は4位となっています。
これらのデータからも依然として化粧品または美容サービスのトラブルは多く、消費者が自身の肌質と、それに応じた正しい化粧品等の使用方法を理解することは社会的意義が高いと考えています。
また、世界においても「肌質の標準値データ」は発表されておらず、検査方法も医療機関ごとに異なり標準化されていません。『美肌菌ドック』を通じて日本人の肌質の標準値作り、そして研究結果はオープンデータとしてITヘルスケア学会より公益提供することを目指し、これら研究成果が日本国の皮膚トラブルの削減と健康増進の一助になることを期待しています。
※参考① 『消費者庁平成26年版消費者白書』より抜粋
http://www.caa.go.jp/information/hakusyo/2014/honbun_1_4_2_1.html
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◆③ 皮膚常在菌と肌への作用、とは?
皮膚には多くの菌が常在しています(「皮膚常在菌」と言います)。
主要な皮膚常在菌は下表の通り。それぞれに効能と弊害を持ち、善玉菌、悪玉菌に分類されます。
皮膚常在菌は「菌の常在バランスを保つことがよい」とされ、それぞれの肌状態に応じ菌バランスをコントロールすることが最も重要であるとされています。(すべての悪玉菌を退治することはできません)
◎No.1 「表皮ブドウ球菌」(美肌菌)
別名「美肌菌」と総称される表皮ブドウ球菌は、黄色ブドウ球菌を殺菌する抗菌ペプチドを出し、人間が汗と共に分泌するディフェンシンというタンパクと一緒に黄色ブドウ球菌を抑制する効果があります。
◎No.2 「アクネ菌」
ニキビの原因菌として有名なアクネ菌ですが、美肌菌が増殖しやすい肌のPHを弱酸性に誘導する特性も持つ重要な善玉菌でもあり一概に「アクネ菌を除菌することでニキビを抑制する」とは言えません。アクネ菌を除菌してしまうと美肌菌も減少し、乾燥肌を誘発する副作用の可能性についても最近では指摘され始めています。
◎No.3 「黄色ブドウ球菌」
アトピーとの相関が指摘されています。2015年4月に米国のNIH(国立衛生研究所)の永尾圭介主任研究員と慶應大学等のグループが科学雑誌「イミュニティ」の電子版で発表した論文によると、アトピー性皮膚炎は、症状の悪化とともに「黄色ブドウ球菌」と「コリネバクテリウム」という2種類の細菌が異常に増えてくることが確認されています。またこれら細菌が増えないようにしたところ、アトピー性皮膚炎の発症が抑制されたことを確認したとしています。これらから、悪玉菌の抑制により、アトピー性皮膚炎が治療可能である可能性と、また悪玉菌の量によってアトピー性皮膚炎を発症する可能性について指摘されています。
◎No.4 「レンサ球菌」
感染症の原因となるような菌で、皮膚に炎症を起こしたりします。
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◆④ 皮膚常在菌が減る化粧品や、スキンケアとは?
美肌菌等の皮膚常在菌(善玉菌)は、特定の防腐剤に弱く、パラベンなどを塗布すると減る可能性が指摘されています。また、美肌菌は角質層に存在し、皮膚表面に移動して増殖、菌代謝産物(天然の化粧品)を生成します。
これらは、洗顔をすることで菌は皮膚表面から流れ落ち8時間~10時間程度で再度皮膚表面に移動、活動を再開するといわれています。
そのため、1日に複数回など、洗顔を多く行うことや、角質をはがすようなこすり洗い、アルカリ性温泉や30分以上の長風呂などが原因で、菌が減少することが指摘されています。
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◆⑤ 皮膚常在菌の治療方法について
皮膚常在菌は、元来ヒトがもとから持つ免疫機能の一つであり、治療には複数の方法があります。
1)菌を減らすスキンケアと化粧品を停止して、自己増殖を待つ
2)菌を採取して外部培養し、人体に菌を戻す(プロバイオティックス)
3)菌が好むグルコオリゴ糖などの栄養素を、肌に塗布する(プレバイオティックス)
4)菌の代謝産物を肌に塗布し、善玉菌が活動した後のような肌状態を作る(バイオジェニックス)
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◆⑥ 肌質検査機器と検査項目について
本検査の手順はすべてマニュアル化され、検査室内の室温、湿度及び、測定姿勢、測定条件(有意差の指定、平均取得回数)等をITヘルスケア学会の監修のもと厳密に規定され、品質管理が行なわれます。
検査データはアイパッドの検診システムで、リアルタイムに管理されます。
※21の検査詳細は、添付のプレスリリースをご参照くださいませ。
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◆⑦ 特にこんな方々へおすすめ! / 【世界初】の皮膚常在菌量検査『美肌菌ドック』
①自分にあった化粧品・スキンケア方法が分からない方へ
流行りの化粧品を使用し、毎日のスキンケアを欠かさないものの、乾燥肌・肌荒れが一向に改善されない、という方へ!『美肌菌ドック』では、130項目以上の問診と21種類の医学検査を通してお肌の常在菌量を算出、個人ごとに異なる肌質を見極めることができます。
例えば、悪玉菌が多くなると善玉菌は減り、肌のPHは中性化します。肌PHによって、化粧品の刺激を感じやすく(にくく)なっているのかもしれません。100人いたら、100人とも肌質は違います。自分にあったスキンケアを知りましょう!
②化粧のノリが悪い! 顔の薄い赤みが気になる方へ
お顔の赤み、それは使用している化粧品や洗顔方法が間違っているために生じているかもしれません。
1日に洗う回数、クレンジングの正しい行ない方、化粧品の選び方が化粧ノリを変えてしまいます。
お肌の常在菌量は、ウソをつきません。『美肌菌ドック』で、自分にあった化粧品を暴きます!
③サウナ、美顔器、温泉、ピーリングが大好きな方へ
沢山保湿しているのに、乾燥肌が治らない。そんな方々に意外と多いのが、「長時間のサウナ、美顔器、パック大好き!毎日やっています!」、「温泉やピーリングでお肌すべすべ!大好きです!!」といったお声。
このような習慣が誰にでも有効だと、信じていませんか?その習慣があなたの肌の美肌菌を殺してしまい乾燥肌の原因になっているかもしれません。『美肌菌ドック』で、実際の肌質をチェックすることで、本当に今の習慣が自分にあっているのかを知ることができます!
④以前、ニキビ専用化粧品を使用したことがある方へ
ニキビ専用化粧品を使用して赤ニキビは減ったんだけど…その後、白ニキビが増えた、または乾燥肌になってしまった、といったことはありませんか? それは、ニキビの原因菌である「アクネ菌」を除菌したことで、「美肌菌」も殺してしまったからかもしれません。
ニキビの原因菌として有名な「アクネ菌」ですが、美肌菌が増殖しやすい肌のPHを弱酸性に誘導する特性も持つ「重要な善玉菌」でもあり、一概に「アクネ菌を除菌することでニキビを抑制する」とは言えません。
アクネ菌を除菌してしまうと美肌菌も減少し、乾燥肌を誘発する副作用の可能性についても最近では指摘され始めています。また、そのままほっておくとアトピーやアレルギー性皮膚炎になる可能性も…!!
⑤アトピーの方、子供をアトピーにしたくない方へ
最近の発表でアトピーは黄色ブドウ球菌などの皮膚の悪玉菌の量によって発症することが報告されています。
黄色ブドウ球菌は世の中のいたるところにいる菌で、爪などにもいます。砂場遊びを昔したりすると多くの菌に触れているかもしれません。様々な習慣が悪玉菌を増やしてしまい、美肌菌を減らします。悪玉菌の抑制には美肌菌がとても重要です。
『美肌菌ドック』に、対象年齢はありません。スキンケアを見直すことで子供の将来の美肌をはぐくみ、アトピー発症のリスクを減らす事ができます。親子での受診についても是非ご相談ください。
◆『美肌菌ドック』を受診する際の注意事項
※ 検査当日は8時間前からの洗顔・メイク禁止となります。
※ 飲食について:検査2時間前からお食事禁止。また、前日過度な飲酒はご遠慮くださいませ。
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【東京イセアクリニック/医療法人社団十二会】
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広報責任者:下谷弥生(Yayoi Shimotani)
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