インテル、オープンなソフトウェア・ファーストのアプローチで開発者のイノベーションを加速

AI、セキュリティー、量子コンピューティングなどの分野で開発者にターンキー・ソリューションを提供

インテル株式会社

 
  • ニュースハイライト
    • 開発者が市場投入までの時間を短縮し、パフォーマンスとセキュリティーの強化を支援する新しいサービスとツールを発表。オープン、選択の自由、信頼性を基本理念とするエコシステムの実現に引き続き注力
    • オープン仕様のインテル® oneAPIの推進を継続する意向を示し、今後はインテル子会社のCodeplayが管理することを発表
    • 近日提供開始予定のProject Amber認証サービスを試験導入する最初の企業にLeidosが追加で参加
    • インテルとRed Hatは、共同のAIおよびエッジ・デベロッパー・プログラムに加え、インテルのAIポートフォリオとRed Hat OpenShift Data Scienceを組み合わせた共同ソリューションを発表
    • 新しいインテル® Quantum SDKは、開発者が量子アルゴリズムをプログラミングし、インテルの量子コンピューティング・スタックとインターフェイスする方法を学習できる設計に2022年7月にリリースした初期4つのキットに加え、医療ユースケースに焦点を当てた3つの新しいAIリファレンス・キットをリリース

インテル コーポレーションは、年次のIntel® Innovationイベント2日目にて、シリコンからシステム、アプリケーション、そしてソフトウェア・スタックのあらゆるレベルで、オープン・エコシステムを育成するための取り組みと投資が、コミュニティーのイノベーションをどのように促進していくかを説明しました。

インテルは、拡大するプラットフォーム、ツール、ソリューションを通じて、開発者が生産性を高め、社会に前向きな影響をもたらすソーシャルグッドのために自らの可能性を発揮する能力を高めることができるよう注力しています。インテルは本日、AI、セキュリティー、量子コンピューティングの開発者を支援する新しいツールを紹介し、新たなProject Amber認証サービスを導入する最初の顧客を発表しました。

インテルCTO(最高技術責任者)のグレッグ・ラベンダー(Greg Lavender)は、「インテルは、継続的な共同イノベーションを可能にするオープン・エコシステムを強化することで、ソフトウェア・ファースト戦略を遂行しています。私たちは開発者コミュニティーの熱心なメンバーです。ハードウェアからソフトウェアまで網羅するインテルの幅広く奥深いテクノロジー資産により、共同イノベーションとコラボレーションを通じて、すべての人に対して機会の拡大を促進しています」と述べています。

開発者を支えるオープン性
ラベンダーは、2日間にわたる開発者向け年次イベントの2日目の基調講演で、oneAPIによってもたらされるオープン性、選択肢の幅、信頼性の実現に向けたインテルの取り組みを強調しました。oneAPIは、業界横断的な標準ベースのオープン・プログラミング・モデルであり、開発者は、解決しようとしている特定の問題に最適なアーキテクチャーを選択することが可能になります。このイニシアチブは、oneAPIの採用と実装が進むとともに、oneAPIの今後の方向性を決定し、開発者、ソフトウェア・ベンダー、国立研究所、研究者、シリコンベンダーの進化するニーズに応えるためのコミュニティー・フォーラムへと移行しつつあります。

インテルの子会社であり、オープン・スタンダードの推進、およびSYCLとoneAPIツールのクロスプラットフォーム実装の提供において専門知識と実績を持つCodeplayが、今後oneAPI開発コミュニティーに対して責任を担っていきます。

インテルは、これらのoneAPI仕様に基づき、開発者向けツールとアクセスしやすいツールキットを引き続き提供していく計画です。12月に出荷開始予定のインテル® oneAPI 2023ツールキットは、インテルの最新および今後リリースされるCPU、GPU、FPGAアーキテクチャーに対応し、オープンソースのSYCLomatic互換ツールなどさまざまなツールが含まれています。SYCLomaticによってCUDAソースコードからSYCLソースコードへの移行が促され、開発者にはコンピューティング・アーキテクチャーの選択肢が提供されます。

またインテルは、重要なアプリケーションでのoneAPIサポートを拡大し、oneAPI教育カリキュラムを発展させていくために、oneAPIセンター・オブ・エクセレンス(CoE)を形成する教育研究機関が新たに6つ加わったことを発表しました。新しいCoEには、北京大学軟件与微電子学院、英国の科学技術施設会議、テクニオン・イスラエル工科大学、ローレンス・リバモア国立研究所(LLNL)と連携したユタ大学、カリフォルニア大学サンディエゴ校、ベルリン・ツーゼ情報技術研究所が含まれます。

インテルは、迅速かつ効率的に業界固有の方法で新しいAIソリューションを構築することを目指している開発者向けに、医療用の3つの新しいAIリファレンス・キット(文書自動化、疾病予測、医療画像診断)をリリースしました。いずれも7月にリリースされた4つのキットと同様に、GitHubから入手できます。

ラベンダーは、「インテルの目標は、開発者がオープンソース・エコシステムを通じて、あるいはインテルが提供する製品として、最適なソフトウェア・テクノロジーを簡単に入手できるようにすること」と述べています。開発者自身は気付いていないかもしれませんが、2021年に市場調査会社Evans Data Corporationが実施したグローバル開発調査によると、開発者の約90%がインテルによって開発または最適化されたソフトウェアを使用していることが分かりました。その多くの例の中でも、インテルは10年以上にわたってLinuxカーネルに大きく貢献しており、最近ではTensorFlowにoneDNNパフォーマンス・ライブラリーを統合し、その結果として一般的なAIフレームワークを使用する数百万人ものユーザーに最大3倍のパフォーマンス向上をもたらしています。

セキュリティーの強化によって実現する新しいサービス: 電子処方箋とリモートケア
オープン・ソフトウェア、ハードウェア・ソリューション、ビジネスニーズが交差するポイントには、全く新しいチャンスが潜んでいます。ロールアウトが進行中のドイツの電子処方箋プロジェクトもその1つです。

IBMはこの電子処方箋ソリューションを開発し、インテル® ソフトウェア・ガード・エクステンションズ(インテル® SGX)をGramineに組み込み、プラットフォームの完全性と厳しいセキュリティーおよびプライバシー保護の要件を維持しながら、優れた顧客体験を提供しています。インテルによるオープンソースのGramineプロジェクトへの大きな貢献により、ドイツの国立デジタル保健機関は、変更を最小限に抑えて、インテル® SGXの安全なエンクレーブが実現する完全性と機密性を得ています。

数カ月前にIntel® Visionで発表された、機密コンピューティングに認証機能を提供するSoftware as a ServiceであるProject Amberにより、さらに多く事例が進行中です。米国連邦政府の主要テクノロジー請負業者の1つLeidosでは、将来的には移動診療所で退役軍人の健康情報の保護に利用される、Project Amberによる概念実証の開発が進められています。

ラベンダーとともに登壇したLeidos Health Group社長のリズ・ポーター(Liz Porter)氏は、「Project Amberにより、Leidosは複雑でコストのかかる認証システムを構築して管理する必要性から解放され、インテリジェント・オートメーションやAI/ML駆動の分析といった当社の中核的な差別化要素に注力できるようになります」と説明しました。

AI、量子、ニューロモーフィック・コンピューティング、そして次に登場するテクノロジーのイノベーションを加速
オープン・テクノロジーのもう1つの利点は、さまざまな専門分野をまたぎ複数のベンダーや顧客にわたる多種多様なソリューションに統合できることです。Red HatCTO(最高技術責任者)のクリス・ライト(Chris Wright)氏がラベンダーの基調講演にビデオで登場し、Red HatのOpenShift Data Scienceが「インテルのAIポートフォリオと統合することで、開発者はインテルのAI分析キットと OpenVINO™ ツールキットを使用して独自モデルの学習と実装が可能になる」と発表しました。

Red Hatは、Habana® Gaudi® トレーニング・アクセラレーターを同社のサービスで利用できるようにして、「コスト効率に優れた高性能なディープラーニング・モデルの学習と実装をすべてマネージド・クラウド・サービスとして」提供しようと取り組んでいます。またライト氏は、「開発者がRed Hat OpenShift Data Scienceとインテルの統合型AI/エッジ・ポートフォリオを使用して、モデルの学習、テスト、実装を簡単に行えるようにサポートする」ことを目的とした、インテルとRed Hatの共同AIデベロッパー・プログラムの開始も発表しました。

インテルは、アクセラレーションのニーズを将来に向けて一歩前進させる準備ができている開発者に、量子アルゴリズムのプログラミング方法を学び、このまだ初期段階のテクノロジーの可能性を最大限に引き出すことができるように設計されたインテル® Quantum SDKを発表しました。ベータ版は、Intel® Developer Cloudから入手できます。

インテルラボは、ニューロモーフィック技術の商用化というインテルの目標の一環として、Loihi 2リサーチチップを搭載したスタック可能なマルチボード・プラットフォームであるKapoho Pointをはじめとする開発者向けの新しいツール、Lavaオープン・ソフトウェア開発フレームワークの更新、Intel Neuromorphic Research Community(INRC)への新しいメンバーの加入とインテルが後援する8つの大学プロジェクトの追加を発表しました。

長年にわたってインテルが将来のイノベーションを育んできたもう1つの方法は、教育と学術機関とのパートナーシップによるものです。インテルは本日、革新的かつ創造的破壊を起こすアイデアで、半導体とコンピューティング業界の研究や教育に大きく貢献しているキャリア初期の教員を表彰する、Intel® Rising Star Faculty Awardプログラムを発表しました。

世界中の15機関から選出された今年の受賞者は、AI/量子分野の研究に限らず、コンピューター・サイエンスとエンジニアリング分野での革新的な教育手法のほか、マイノリティーと女性のインクルージョンにおいても進歩を示したことで選出されています。

*Red Hatおよび OpenShiftは、アメリカ合衆国およびその他の国におけるRed Hat, Inc.またはその子会社の商標または登録商標です。


インテルについて
インテルは業界のリーダーとして、世界中の進歩を促すとともに生活を豊かにする、世界を変えるテクノロジーを創出しています。ムーアの法則に着想を得て、顧客企業が抱える大きな課題を解決する半導体製品を設計・製造し、その進化に向けて日々取り組んでいます。クラウド、ネットワーク、エッジ、あらゆるコンピューティング機器のインテリジェント化によりデータの価値を最大化し、ビジネスと社会をより良く変革します。インテルのイノベーションについては、https://newsroom.intel.co.jp または https://intel.co.jp をご覧ください。

* Intel、インテル、Intel ロゴ、インテルのマークは、米国およびその他の国におけるインテル コーポレーションの商標です。
* その他の社名、製品名などは、一般に各社の商標または登録商標です

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会社概要

インテル株式会社

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URL
https://intel.co.jp
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区丸の内 3 丁目 1 番 1 号 国際ビル 5 階
電話番号
-
代表者名
大野 誠
上場
海外市場
資本金
-
設立
1976年04月