江戸の絵草紙屋にタイムスリップ。眺めて飾って細部を味わう。新しい浮世絵のたのしみ方を提案する『めでる国芳ブック ねこ』刊行のお知らせ
「浮世絵」って、古くさいイメージがあるので、興味がない。
そう思っている現代の人があっと驚くのが、歌川国芳の猫の絵です。
まるで同じ時代の人が描いたのかと錯覚しそうなほど、猫の日常を観察し、ひとつひとつの仕草に愛情を感じていたことがわかる絵なのです。
2015年創業の一人出版社、大福書林から刊行する第一弾は、『めでる国芳ブック ねこ』(著者・金子信久)です。(発売:パイインターナショナル)
絵草紙屋の店先で気に入った絵を選ぶように、一枚の絵をB5判の1ページ大で楽しむ趣向の「めでる国芳ブック」シリーズ。
日・英解説入りで、本としても読めますが、きれいに切り離すことができる仕様となっています。江戸時代の人々が絵草紙を楽しんだように、現代の私たちが作品の雰囲気を楽しめるようなサイズと紙、つくりを考えてみました。気に入ったものを一枚ずつ切り取って、自由に楽しんでいただくのが、本書の正しい使い方です。
第1弾の猫は、味わい深い美人画の猫、代表作の猫の当字、役者の似顔絵ほか、猫を描いためずらしい絵も収録。
歌舞伎が好きな方には、猫顔の役者の名や、役どころも見もの。実物に近いサイズで見ることにより、猫役者の着物の柄や、実はハマグリと魚の開きになっている小道具にも気づいたりします。裏面は、このように金刷りでタイトルがバイリンガルで入っています。
「猫は、いわば人の掌の上で生きている小さな動物。人は、その掌の上の動物と、対等にやり合ったり、ときには下に敷かれたりしながら、この仲間との関係に喜びを感じるのである。猫のプライドの高さを味わい、時折みせるへまを、彼らのプライドを傷つけないよう口を塞ぎながら笑う。そして、そんな人と猫の独特の関係を絵の中でも堪能することこそ、国芳の描いた猫の味わい方だし、それこそが、国芳という画家と猫との関係を読み取ることでもあるだろう」。(本文より)
3枚続きの迫力のある絵も、このように並べて眺めることができます。
本書に企画から携わった著者の金子信久氏は、好評発売中の『ねこと国芳』(パイ インターナショナル)の著者であり、府中市美術館の学芸員として、毎年春の江戸絵画展では奇抜な着想とめずらしい作品群をバランスよく織り交ぜながら、いつもユニークな視点から江戸絵画のたのしみを紹介してこられました。
本シリーズは、全3部作の予定で、人を笑わせ、驚かせ、楽しませる国芳の茶目っ気と才気あふれる作品を紹介する『めでる国芳ブック おどろかす』(2015年12月)、勇壮な緋鯉からいたいけな仔犬まで、動物たちの活写にうなる『めでる国芳ブック どうぶつ』(2016年3月)が刊行予定です。
どうぞお見逃しなく、手に入れて楽しんでいただければ幸いです。
発行:大福書林
著者:金子信久
<書籍概要>
書名:『 めでる国芳ブック ねこ』
http://pie.co.jp/search/detail.php?ID=4669
仕様:B5判(257mm×182mm)/ソフトカバー/ 152 Pages(図版カラー/裏金色)
定価:(本体1,800円+税)
ISBN:978-4-7562-4669-1 C0071
発売日:2015年7月23日
発行元:大福書林
発売元:パイ インターナショナル
<発行元・大福書林のご紹介>
大福書林発行第一弾となる本書。大福書林とは、パイ インターナショナルで『かんさい絵ことば辞典』『いいビルの本』『ねこと国芳』など、数々の楽しい本を編集してきた編集者・瀧亮子が今年の5月に独立して創業した新しい出版社です。
フェイスブック:https://www.facebook.com/daifukushorin
ツィッター:https://twitter.com/daifukushorin
<同著者関連書籍>
国芳の猫、世界デビュー!『ねこと国芳』
http://pie.co.jp/search/detail.php?ID=4287
<書籍に関するお問い合わせ先>
株式会社パイ インターナショナル
〒170-0005 東京都豊島区南大塚2-32-4
TEL:03-3944-3981
ホームページ:http://pie.co.jp/
フェイスブック:https://www.facebook.com/pieinternational
ツイッター:https://twitter.com/PIE_BOOKS
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