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日機装株式会社
会社概要

<日機装、メセナアワード優秀賞を受賞>伝統工芸「加賀象嵌」を支援、創立30周年「宗桂会」拠点に

日機装株式会社

日機装株式会社(本社:東京都渋谷区、以下「日機装」)はこのたび、石川県の伝統工芸「加賀象嵌(かがぞうがん)」の技術保存や育成・普及する取り組みで、企業による優れた芸術文化支援(メセナ)活動を顕彰する「メセナアワード2023」(主催:企業メセナ協議会 後援:文化庁)の優秀賞「伝統と革新の技で賞」を受賞しました。

日機装は1993年に、加賀象嵌を支援する公益財団法人宗桂会(そうけいかい)を創立。金沢製作所(金沢市)内に開設した宗桂会館を拠点に、作品の展示や専門塾での後進育成などを続け、今年で30周年を迎えます。今回、①加賀象嵌の保存と普及により、市民の交流を生み、地域文化の価値向上に寄与している、②後継者育成の場や表彰などの継続支援により、伝統技術の継承と発展に貢献している——の2点で評価を受けて、優秀賞の受賞に至りました。石川・金沢に生産拠点を有する当社は、地域社会の一員として今後も地元文化の振興に尽力してまいります。


■宗桂会の活動

日機装の創業者・音桂二郎は、加賀象嵌の名門・山川孝次家の系譜にあり、自らのものづくりの原点と矜持を、精緻な加賀象嵌の技の中に見出していました。地域の貴重な文化である加賀象嵌の作家数の減少に危機感をもった音は、1993年に宗桂会を創立しました。

宗桂会は毎年、加賀象嵌の資料保存として、歴史的価値が高い名品をはじめ若手作家の作品を積極的に収集。所蔵品を宗桂会館で常設・企画展示して無料で一般公開するほか、他館へ貸出を行っています。また、加賀象嵌をはじめとする金工の魅力を発信する会報誌「Decoration」の発行や加賀象嵌作品の写真を大胆に用いたカレンダーの制作、近隣小学校での出張講座や県内外の体験イベントなど、普及・宣伝・育成にも取り組んでいます。

1998年からは伝統技法の習得を目的に、金沢市から委託を受けて「加賀象嵌・彫金専門塾」を運営。重要無形文化財「彫金」保持者(人間国宝)の中川衛氏をはじめとする加賀象嵌作家が講師を務めています。塾生は技術力や経験年数によってコースに分かれて、最大6年間の研修に励みます。広く市民から受講者を募集し、2023年は9名が入塾しました。

2008年には金沢市月浦町の古民家を改装して「月浦工房」を開所し、若手金工作家へ制作活動の場を提供するほか、助成や表彰も行っています。現在は工房の卒業生11名が作家として活躍し、専門塾修了生の中には公募展に入選する作家も出てきました。


■コメント

・宗桂会 事務局長(金沢製作所 副製作所長)中田典子


財団創立から30年の節目で、栄誉ある賞をいただきありがとうございます。これまで財団の活動に賛同し、ご支援・ご協力いただいた方々のおかげで財団の活動が続けられておりますので、皆様と受賞の喜びを分かち合いたいと思います。今回の表彰を励みに、今後も伝統文化が息づいている金沢の地において、加賀象嵌の普及や後継者育成等、時代のニーズを探りながら、支援を続けてまいりたいと思います。



・加賀象嵌作家/「加賀象嵌・彫金専門塾」講師 中川衛氏

伝統技法を継承する方法として、かつて私が経験した徒弟制度は時代にそぐわず、企業が支援をする形が現代的なあり方なのだと思います。講師を務める「加賀象嵌・彫金専門塾」から生徒たちが巣立ち、その中から次世代の作家が誕生、活躍することはうれしく、作家層の厚みが増していることを感じます。今後も宗桂会と活動を続け、さらに高いレベルの教育環境の整備と、制作活動を長く続けられる環境づくりに力を尽くしていきたいです。


■メセナアワードについて

企業によるメセナの充実と社会からの関心を高めることを目的に、1991年「メセナ大賞」(2004年より「メセナ アワード」に改称)を創設しました。前年度に実施されたメセナ(芸術文化振興による豊かな社会創造)活動を自薦・他薦で毎春公募し、有識者による選考の上、特に優れた活動を表彰します。本年度の受賞団体については、企業メセナ協議会のホームページでご確認ください。なお、本件の贈呈式は、11月28日(火)15時よりスパイラルホール(東京)で開かれます。


<昨年度の受賞団体>

メセナ大賞(最優秀)

凸版印刷株式会社      

優秀賞

一般財団法人おおさか創造千島財団


サントリーホールディングス株式会社/公益財団法人サントリー芸術財団


シミックホールディングス株式会社


株式会社竹中工務店/公益財団法人ギャラリー エー クワッド


日本カバヤ・オハヨーホールディングス株式会社

    



■加賀象嵌とは

加賀象嵌は金属を彫り、そこに別の金属をはめて模様をつくる金工です。金属の表面に鏨(たがね)と呼ばれるクギのような工具を当て、おたふく鎚(づち)と呼ばれる頭の短い金槌でたたいて深さ2ミリに満たない溝を彫り、別の金属をはめ込んで平らにならし、模様を浮かび上がらせます。

16世紀末に加賀を支配した前田家が江戸や京都から技術を取り入れて始まりました。当初は武具や馬具などの製造が中心でしたが、明治時代に入ると海外向けの花器などが作られるようになりました。

昭和の戦後以降の金沢では後継者が減少し、技の継承が心配されていましたが、宗桂会の支援もあって近年では若手の作家が増加。現代的な表現を盛り込んだ作品も目立ってきました。



加賀象嵌の制作工程をご紹介する動画はこちら。

報道目的であれば、動画は切り取って、ご利用いただけます。




<日機装 会社概要>

会社名:               日機装株式会社

本社所在地:        東京都渋谷区恵比寿4丁目20番3号恵比寿ガーデンプレイスタワー22階

創業:                  1953年12月26日

代表者:               代表取締役社長 甲斐 敏彦

事業内容:           産業用特殊ポンプ・システム、医療機器、航空機部品等の製造・販売

URL:                    https://www.nikkiso.co.jp/


<宗桂会 団体概要>

団体名:    公益財団法人 宗桂会

所在地:    石川県金沢市北陽台3丁目1番地 日機装株式会社金沢製作所内
創立:     1993年5月10日

理事長:    甲斐 敏彦

事業内容:   加賀象嵌の保存、普及、後継者の育成など

URL:      https://www.soukeikai.or.jp/

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東京都渋谷区本社・支社石川県金沢市本社・支社
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会社概要

日機装株式会社

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URL
https://www.nikkiso.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー22階
電話番号
03-3443-3711
代表者名
甲斐 敏彦
上場
東証1部
資本金
65億4433万円
設立
1950年03月
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